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【講習会情報】新書『地盤は悪夢を知っていた』に込めた思い~地震痕跡・過去の記録の解読と防災戦略への反映~(10/13オンライン)

土木学会 地震工学委員会 地盤と地形に刻まれた地震・災害痕跡データの公開促進小委員会では、7月31日に刊行した「地盤は悪夢を知っていた -地盤に残る地震痕跡-」に関連する講習会を下記の通り開催いたします。
一般の方の聴講もできますので、お気軽にお申し込みください。

書籍の内容は、以下のnote記事で紹介しています。あわせてご覧下さい。

開催概要

主 催 土木学会 地震工学委員会
    地盤と地形に刻まれた地震・災害痕跡データの公開促進小委員会
期 日 2021年10月13日(水) 13:10~15:35
会 場 オンライン(Zoomを用いたリアルタイムオンライン)
参加費 無料(事前申込みが必要です。申込期限10/11)

趣旨

地球温暖化が進み、自然災害の規模も一層深刻度を増しています。感染症蔓延の深刻化も地球温暖化の進行と無関係でないとする研究成果さえ近年報告されるに至っています。このような状況の中、次世代へのサステナブルな地球環境を維持するために私たちの生活スタイルの改変へ向けた動きが世界的な高まりを見せています。そしてこれは都市・地域開発戦略、社会基盤整備の在り様にも新たな知恵と工夫を強く求めるものになっています。
サステナブルな環境構築への戦略構築の一環として、牙をむく自然災害のパターンを知り、そのパターンと上手に折り合いをつけて、私たちの生活環境を整備していくことが必要です。規模は年々激しさを増しているとはいえ、歴史をさかのぼれば類似の災害が同じ場所で繰り返し起こっていたことに思い至るからです。最新の探査技術を駆使した地震被害調査は、地盤に潜む過去の地震痕跡をあぶり出し、それらが語る災禍と将来への教訓を読み解く機会を私たちに与えています。そしてこれらの最新の探査技術の大半は、決して専門家だけの特殊なものでなく、市井の方々も容易に使えるものにもなっています。
本講習会は専門家ばかりでなく一般の方々も対象に、最近の探査技術でどのような災害痕跡が見えるようになったのか、それらの痕跡をどのように読み解くのか、痕跡や史料の物語る教訓は何か、どのように痕跡や記録を集約し、将来に伝えていくかを、本小委員会編「地盤は悪夢を知っていた」を教材に語っていきます。過去の記録とそれらが語る教訓の伝承に関わる方々の輪にぜひご参加いただければありがたく存じます。

プログラム

13:10~13:20 開会挨拶・趣旨説明
  池田 隆明(小委員会 委員長、長岡技術科学大学教授)

13:20~14:20 第1部 講演
 『災害痕跡の解読技術、画像・映像のアーカイブス』について
 ・衛星観測による災害痕跡の読解
   竹内 渉 (東京大学 生産技術研究所 教授)
 ・災害映像のアーカイブについて
  大野 春雄
 (建設教育研究推進機構 理事長、土木学会 土木技術映像委員会 委員長)

14:20~14:30 休憩

14:30~15:30 第2部 座談会
 『地盤は悪夢を知っていた -地盤に残る地震痕跡-』の出版への思い
  小長井一男(東京大学 名誉教授)
  清田 隆 (東京大学 生産技術研究所 准教授)
  吉見 雅行(産業技術総合研究所 主任研究員)
  阿部 慶太(鉄道総合技術研究所 主任研究員)

15:30~15:35 閉会挨拶
  三神 厚(小委員会 副委員長、東海大学 教授)

申込みは土木学会HPより

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国内有数の工学系団体である土木学会は、「土木工学の進歩および土木事業の発達ならびに土木技術者の資質向上を図り、もって学術文化の進展と社会の発展に寄与する」ことを目指し、さまざまな活動を展開しています。 http://www.jsce.or.jp/