インフラ建設DXに想うこと
井上 昭生
論説委員
(株)大林組
国土交通省が「建設現場の生産性を2025年度までに2割向上させることを目指す」取組みであるi-Construction(アイ・コンストラクション)を始めて、今年で8年目となる。
ここで、生産性という用語について改めて考えてみると「生産性」=「産出量」/「投入量」という形で表されるが、建設事業においてはこの生産性の明確な定義がない。そこで本稿においては、生産性を現代の建設現場に当てはめて、分子の「産出量」については、要求性能を満足する仕様