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羽藤 英二 論説委員 東京大学 教授 東京五輪が2021年8月に開催された。復興五輪が謳われていたが、現実にはCOVID-19の蔓延とともに、ただでさえ困難な東京開催の軌道修正が何度も繰り返された結果、東北のいくつかの会場での大会が開催されたに留まり、祝祭によって復興10年を迎えることが出来たとは言い難く、分断をむしろ強めた大会と言えなくもない。「格差をなくすために土木はある」は東京大学名誉教授の中村英夫先生の言葉だが、改めてこの言葉の意味を考えさせられる。 東北復興は、
伊藤 正秀 論説委員 (一財)土木研究センター理事長 インフラを含め、世の中はDX(デジタルトランスフォーメーション)ブームである。「データとデジタル技術を駆使して公共サービスや働き方改革を実現する」ことに疑問の余地は全くない。既に大規模施工やオンライン申請ではDXの実装が進んでいる。一方、私が関わってきた分野の技術開発では、担当者が当惑する姿を何度も見てきた。ブームの陰で何が起きているのか、どう乗り越えていったらよいのか、体験談と私見を述べてみたい。 混乱は大別すると2