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土木技術者も読みたい児童書

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土木や土木に関連することを題材にした児童書は意外とたくさん発行されています。が、そうした年齢のお子さんお孫さんがおられないと、大人はなかなか書店や図書館で児童書コーナーに足が向か…
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2021年2月の記事一覧

橋守り隊長 『スヴェンさんの橋』

【あらすじ】 川のほとりの小さな村で、はね橋の番人をしているスヴェンさんはみんなの人気者。ある日、晩餐会に遅れそうな王さまの船がとおりがかり、スヴェンさんはあわててはね橋をはねあげますが、おそい、おそいと言って、かんしゃく玉をはれつさせた王さまが、はね橋を大砲でこなごなに壊してしまいます。 ダークグレイの作業服に黄色の安全反射ベスト。ズボンの裾は安全靴に入れる。ひさしと、でっぱりのあるリブが特徴的なアメリカンタイプヘルメット。そしてマスクにネックウォーマー。手にはクリップフ

橋が舞台『三びきのやぎのがらがらどん』

「がらがらどん」という同じ名前の3びきのやぎ。小さいやぎ、にばんめのやぎ、大きいやぎが、草をたくさん食べようと山へ出かけます。ところが橋をわたる途中で、谷に住む恐ろしいトロルに出くわしてしまいました。3びきのやぎは無事に橋をわたることができるのでしょうか。 「橋」といえば、架け橋や虹など明るいイメージ。いまでこそ「橋が好き」とあちこちでハッシュタグをつけているが以前は怖いものの代表だった。できれば橋には近づきたくなかった。口ごたえをしたのか、なにかいいつけを破ったのか忘れた

そうです、川の向こうがわ。『川をはさんでおおさわぎ』

川の東西にわかれて、鍛冶屋さん、仕立て屋さん、お医者さん、えんとつ掃除屋さん、靴屋さん、パン屋さん、お百姓さん、機織屋さん、きこりさんがひとりずついました。のどかに見えるこの村の人々、実は東西にわかれて喧嘩ばかりしていました。ある日、一本しかない橋が嵐で壊れてしまいます。お互いにせいせいしたとばかりに壊れた橋をそのままにします。ケンカもしないで村人は静かな日々を過ごしますが、さて困ったことがはじまります。 動物にとっての縄張りは、自分たちのグループを守ったり、他をよせつけな