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土木偏愛note『from DOBOKU』

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土木広報センター情報集約・発信グループ fromDOBOKUグループのメンバーが、偏った(マニアック)な話題をお送りする、土木偏愛note『from DOBOKU』のマガジンです…
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#土木偉人

より偏った編集へ-令和5年新偏集体制-

土木偏愛者のみなさま、こんにちは。 偏集長のマツです。先週からケニアに渡り、仕事に忙殺されています。 マジなんです。 それを肝心な報告が遅れた言い訳にさせてください(´・ω・`)  2021年にスタートしたこのfromDOBOKUですが、さらに偏った編集を目指し、令和5年1月1日から新体制に移行しました。(3ヶ月前w) 令和5年メンバー(2023年1月1日~) 委員長 兼偏集長   松永 昭吾(土木の妖怪マツ/インフラ・ラボ) 副委員長兼副偏集長  小川慎太郎(おがしん/

ドボクのラジオ 第279回 【土木偏愛】ミカ女将の土木偉人まち歩き

2024年10月2日(水)放送 ゲスト:鈴木三馨さん ナビゲーター:JUMI  案内役:おがえもん 今回は、土木学会WEB情報誌「fromDOBOKU」編集委員の鈴木三馨さんに「ミカ女将の土木偉人まち歩き」をテーマにお話を伺いました。 今回は、「fromDOBOKU」編集委員をゲストにお招きする4回目の連動企画の回です! 鈴木三馨さんがミカ女将と呼ばれるようになったことが知れてよかったです!新型コロナ禍でのオンライン飲み会が始まりだったとは。 「土木偉人」を偏愛して約10年

【可知貫一】画期的!水争いをなくした農業水利への情熱〜土木スーパースター列伝 #25

異常気象とお米不足が話題になった2024年の夏でしたが、農業、特にお米に欠かせない水を如何にうまく扱うかには農業土木、農業水利がとても大切。 食料増産が喫緊の課題であった大正・昭和時代において、耕地の開拓や水源の確保、効率的な用水・排水など、総合的な水利の推進が必要とされました。貴重な水を公平に分配するにはどうすればよいか。それは水争いを防ぐための重要な課題でもありました。   今回みなさんにご紹介したいのは、この農業水利の上から下までを現場と理論で大きく発展させた可知貫一(

【浜野弥四郎】一途に走り続けた土木技術者の生き様〜土木スーパースター列伝 #23

本日6月1日から6月7日まで水道週間です。 今回は「水道」にちなんだ偉人をご紹介します。 プロローグ その胸像がある山上水源地の植物園エリアには、白玉蘭や琉球松など熱帯地域独特の植物たちが訪問者を迎えてくれる。台湾南部の台南市にある台南山上花園水道博物館だ。水源地には、手つかずの自然が残り、様々な動物、昆虫にとっての絶好の棲息地となっている。  そこに一人の日本人技術者の胸像がある。 この地の水道事業に貢献した日本人、浜野弥四郎(はまの やしろう)だ。その台座に刻まれてい

【開催報告】土木偉人フォトウォーク in 横浜②

①はこちら 報告会 写真にタイトルをつけてもらうことで、撮影者の撮影時の思いが見る人に伝わり、見る人が撮影者の思いに寄り添うことができるので、あえてタイトルをつけてもらっています。  講評会は一緒に歩いた時間を共有し合える大切な時間にもなります。参加者の皆様には、フォトウォークで撮影したお気に入りの写真をそれぞれ3枚選び、タイトルをつけて、選んだ理由を発表してもらいました。  土木技術者からの視点、人に着目した写真、形に着目した写真など、十者十様の写真が披露されました。一

【八田與一】パッテンライ!八田技師が掘った奇跡の井戸〜土木スーパースター列伝 #22

八田與一技師墓前祭GWが明けたきょう5月8日は、八田與一技師の命日。今年も、台湾政府行政院農業委員会が主催して八田技師の没後82周年となる墓前祭(逝世81周年追思會)が執り行われました。八田技師の故郷である金沢からも大勢の方が供養の花を手向けられました。 78年前から毎年、地域農民の子孫や水利会関係者によって、台湾の南部にある台南市の烏山頭ダムほとりにあるお墓と銅像の前で墓前祭が開かれています。この銅像は、ダム完成後の昭和 6(1931)年に建てられ、戦時中、地元有志により

【開催報告】土木偉人フォトウォーク in 横浜①

こんにちは。土木リテラシー促進グループの石橋です。 既報でご案内した土木偉人フォトウォークについて、開催報告をいたします。 土木偉人×フォトウォークとは? 私は、諸先輩方に比べ、土木偉人にそこまで興味はないグループ員です。そんな私だからこそ、新たな切り口で、まだ土木偉人の魅力と出会っていない方に、土木偉人を広めることができるのでは、と考えた企画が「土木偉人フォトウォーク」でした。  土木の魅力は、普通の暮らし、当たり前の暮らしを支えることにあると考えています。これに対し、

【開催案内】土木偉人フォトウォーク in 横浜

こんにちは。偏集委員のミカです。土木広報センター土木リテラシー促進グループ主催イベントのご案内です。 2023年から土木学会誌の表紙を担当する写真家の山崎エリナさんと、土木学会誌編集委員として土木学会誌の表紙を担当し、全国各地を取材しています。 毎回、取材先で夢中でシャッターを切るエリナさんの姿を見て、エリナさんの撮りおろし写真を誰よりも早く拝見し、写真の魅力に取りつかれてしまいました。 そして、土木偉人にはあまり興味はないけど、フォトウォークだったら楽しめると思う。という

2023年の土木舟遊び

おはようございます。毎朝午前3時過ぎに目が覚める年寄り感半端ない偏集長マツです。先日のnoteで土木舟遊び2023を開催します、とお伝えしておきながら、肝心の中身をお伝えしておりませんでした。 1.関東大震災百年 もう6年目になるんですね。昨年からは特別運航便も含めて全5便を運行させていただくことになっています。 さて、今年2023年は関東大震災百年ということもあり、TV番組や雑誌により改めて関東大震災に学ばれた方も多かったのではないでしょうか。マツも「東京人2023年9月

ドボクのラジオ 第224回【土木偉人シリーズ】西郷隆盛の子・菊次郎による台湾の治水工事

2023年9月13日(水)放送  ゲスト:緒方英樹さん ナビゲーター:JUMI  案内役:赤井かおり あの西郷隆盛の息子さんが土木の世界で活躍していたなんて…!!   西郷隆盛の息子である、菊次郎さんは父親の西郷隆盛のもと、西南の役に参戦した後、外務省に入省。まだ開発途上の台湾の地に赴任し、台湾北部に位置する宜蘭庁長を務めることに。当時は、台湾山脈から流れてくる大河・宜蘭河の氾濫が農民を苦しめていたとのこと。治水事業を推進することで、安心して生活できる国土を築くことで民衆の

今日は「水の日」。水の土木スーパースター大集合!

本日8月1日は「水の日」。 水道の水をそのまま飲める国は、世界でたった9か国。 もちろん、日本もその内のひとつ。 水資源に恵まれた日本ですが、恵みの享受とともに水害とも無縁ではいられません。治水、利水などで活躍した土木スーパースターをご紹介します。 お坊さんと利水実は、水に関する土木事業にはお坊さんが大活躍しています。 一般的に、行基と空海はこんな感じ。 行基:飛鳥時代に、聖武天皇に依頼され、東大寺建立に協力。 空海:平安時代に、遣唐使で唐に渡り密教を学び、帰国後に真言宗

【早川徳次】地下鉄の父と呼ばれた男〜土木スーパースター列伝 #21

徳次との出会い「木本さん、ひとつ東京見物といきましょうか。最初におがむべきは、もちろんあそこでさ」 竹五郎がみちびいた先は、代々木の明治神宮である。南神門をくぐり、拝殿の前に立つと「ああ」と声が出た。これまでに感じたことのない満ち足りた静寂。ふわりとただよう檜のかおり。 これは、門井慶喜著「地中の星」に出てくる、一場面だ。 私はこの本を読んで、はじめて「早川徳次(のりつぐ)」を知った。土木偉人かるたで見ているはずだが、記憶にない。おそらく私以外にも、そういう人はいるだろう。

【大倉喜八郎】150年企業の創業者〜土木スーパースター列伝 #20

長寿企業数ナンバーワンを誇る国、日本。 今年2023年に150周年を迎える長寿企業の大成建設の創業者「大倉喜八郎」を推します。 大倉喜八郎は渋沢栄一に肩を並べる大実業家。 大成建設を始め、サッポロビール、帝国ホテル、帝国劇場、日清オイリオグループ、あいおいニッセイ同和損害保険、特種東海製紙、リーガルコーポレーション、ニッピ、日本化学工業、東京製綱、日本無線などなど創業に関わった企業は数多とあります。 詳しくはこちら(大成建設HP) 趣味は「狂歌」 狂歌で味わう喜八郎

【トークイベント】緒方英樹×三上美絵「ドボクって何だ? かわいい土木・ダイナミック土木偉人」@本屋B&B(下北沢)2023.5.10(オンライン視聴可)

緒方英樹さんの『大地を拓く』 三上美絵さんの新刊『かわいい土木 見つけ旅』 が発売されました。 徳川家康から渋沢栄一までの大地を拓いた先人たちの技術・熱意・情熱を読み解いた『大地を拓く』、暮らしに密着、愛されてきた土木遺産をドボかわいい!と愛でる『かわいい土木 見つけ旅』、どちらもドボク愛にあふれています。 そんなおふたりの書籍刊行を記念したトークイベントが開催されます。進行役は私、鈴木三馨(スズキミカ)です。緒方さんとともに『土木偉人かるた』を作成し、三上さんとともに土