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JSCE委員会note

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土木学会の各種委員会が運営している記事をまとめるマガジンです。
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#シニア

現役時代×退職後 第13回 ■退職して気づいたこと

 「何か新しいことをやろう。今までできなかったことをやろう。仕事に関係すること、趣味のことなんでもいい。」退職前にはそんなことを漠然と考えていた。そんな中、すでに退職していた友人や先輩にその後の生活についていろいろ話を聞く。いくつかの例を挙げてみよう。  「シニアボランティアで塾の教師になる人、現役時代に培ったマネジメント能力を買われて教師全員のまとめ役もこなしている。」 「趣味と健康維持を兼ねてゴルフ場のグリーンキーパーになる人、早朝からゴルフコースに出て健康的な生活を

シニアに学ぶ『退職後の輝き方』第14回 安江哲氏『市民目線で「人財」を育てる』

この記事は、2012年~2017年にかけて当委員会で連載されたインタビュー企画である「シニアに学ぶ『退職後の輝き方』」を再掲載するものです。インタビュー対象者のご所属等については、掲載当時の肩書のままになっていますので、ご留意ください。 (株)北未来技研 代表取締役社長 特定非営利活動法人 ポロクル常務理事 (公社)ツール・ド・北海道 理事 他 1952 年生まれ。北海道出身。1975 年 北海道開発コンサルタント(株)(現:(株)ドーコン)入社。主に橋梁設計・景観デザイン

現役時代×退職後 第12回 ■組織の中ではフラットな関係

 私は、建設コンサルタントに就職して32年が経つ、気づいたらアラカンといわれる年代に突入している。  先日、インターンシップの学生の担当者となり、8日間の実施計画書の作成、指導、フィードバックまで行う機会があった。私の学生時代はインターンシップを行っている人は周りに皆無であったが、最近はインターンシップに行った企業に就職する学生が圧倒的多いようだ。インターンシップの担当者とはいえ、日々の業務も行いながらなので、対応できる時間も限られていたが、会社にとって貴重な存在になる予備

シニアに学ぶ『退職後の輝き方』第13回【特別編】6つの「わざ」と五角形のコマ

この記事は、2012年~2017年にかけて当委員会で連載されたインタビュー企画である「シニアに学ぶ『退職後の輝き方』」で掲載した記事を再掲載するものです。内容等については、掲載当時のままになっていますので、ご留意ください。  有岡正樹さんは、標記の理論を国際会議や論文のほか、教鞭をとられた多くの大学で展開されてきたのでご存知の方も多いかと思いますが、少し解説します。  マネジメントに必要な、技術、コミュニケーション、ファイナンス、志、交渉、マネジメントの 6 つの要素を、

シニアに学ぶ『退職後の輝き方』第13回 有岡正樹氏『五角形のコマを回そう』

この記事は、2012年~2017年にかけて当委員会で連載されたインタビュー企画である「シニアに学ぶ『退職後の輝き方』」を再掲載するものです。インタビュー対象者のご所属等については、掲載当時の肩書のままになっていますので、ご留意ください。 NPO 法人「社会基盤ライフサイクルマネジメント研究会」理事長 1943年生まれ。1969年(株)熊谷組入社、大阪で地下鉄の建設に従事後、 オーストラリア、パプアニューギニアでの海外勤務を経て、エンジニアリング本部に10 年間所属し、本部長

シニアに学ぶ『退職後の輝き方』第12回 井出宏氏『技術者の定年年齢は自分で決めるもの』

この記事は、2012年~2017年にかけて当委員会で連載されたインタビュー企画である「シニアに学ぶ『退職後の輝き方』」を再掲載するものです。インタビュー対象者のご所属等については、掲載当時の肩書のままになっていますので、ご留意ください。 1964年(株)建設技術研究所入社、橋梁設計、環境アセスメントに従事した後、環境・都市部長、管理本部長、取締役副社長を歴任。社外活動としては建設コンサルタンツ協会企画委員会委員長、日本廃棄物コンサルタント協会会長などを歴任 。 インタビュー

現役時代×退職後 第11回 ■人との「つながり」を考える

 私は、土木技術者としての経験が20年を超え、ミドルの年齢階層に入ったところである。建設工事のプロジェクトに従事し、設計・工事発注・工事監理など、火力発電所更新工事や首都圏の鉄道新設プロジェクトに携わり、現在に至る。「成熟したシビルエンジニア活性化小委員会」の委員となり、約2年が経過した。今まで、自分自身の定年退職後を意識したことはあまり無かったが、シニア技術者のアドバイスや意見から「定年退職後に何がしたいのか」を考えるきっかけになっている。本小委員会は、バックグラウンドの異

【2022年度シビルエンジニアの定年退職後の活動に関する意向・実態調査結果】 第3回 土木学会全国大会 第78回年次学術講演会で発表しました!

皆様こんにちは。 今回は、土木学会全国大会での発表について、ご紹介します! 土木学会全国大会で発表しました! 9月11日~9月15日の期間、広島において令和5年度 土木学会全国大会第78回年次学術講演会が開催され、本小委員会では、「2022年度シビルエンジニアの定年退職後の活動に関する意向・実態調査」の速報を発表しました。発表概要は、下記のとおりです。  大会2日目の最後のセッションでしたが、数十名の方に聴講していただきました。また、会場からは、有益なご意見をいただくこ

【2022年度シビルエンジニアの定年退職後の活動に関する意向・実態調査結果】 第1回 定年退職後の状況(就労に対する動向)

皆様こんにちは。 今回は、「シビルエンジニアの定年退職後の活動に関する意向・実態調査」で得られたアンケート結果のうち、定年退職後の就労動向について調べてみました。 分析対象者 定年年齢は、各社や社会情勢によっても変化しますが、ここではこれまでの一般的な定年年齢である60歳以上を対象としました。  全回答者3,318名中60歳以上の方は672名でした。  672名の就労状況と年齢構成がこちらです。  定年延長や定年廃止の影響がみられ、60歳以上でも定年退職前で就労中の方が

シニアに学ぶ『退職後の輝き方』第11回 中西利美氏『培ってきたアナログ技術の伝承』 

この記事は、2012年~2017年にかけて当委員会で連載されたインタビュー企画である「シニアに学ぶ『退職後の輝き方』」を再掲載するものです。インタビュー対象者のご所属等については、掲載当時の肩書のままになっていますので、ご留意ください。 三翠建設コンサルタント(株) 技術部長 中日本建設コンサルタント(株) 技術顧問 1949 年生まれ。東北学院大学工学部土木工学科卒業後、1971年中日本建設コンサルタント(株)入社。以後上下水道部門(上水道及び工業用水道)のコンサルタント

シニアに学ぶ『退職後の輝き方』第10回尾田栄章氏『根本に遡って物事を見つめる 』

この記事は、2012年~2017年にかけて当委員会で連載されたインタビュー企画である「シニアに学ぶ『退職後の輝き方』」を再掲載するものです。インタビュー対象者のご所属等については、掲載当時の肩書のままになっていますので、ご留意ください。 福島県広野町 復興企画課 企画振興係 主任主査 1941年、奈良県生まれ。京都大学大学院修了後、1967年に建設省入省。アルメニア地震、ロマ・プリエータ地震、阪神淡路大震災では現地に派遣されるなど危機管理に携わる。1996 年に河川局長に就

現役時代×退職後 第10回 ■時代の転換点で思うこと

 久しぶりに新宿御苑を散策した。20年前に幼い子供と戯れていたことを懐かしく思い出す。あれから随分と時は過ぎ、様々な人と出会い、多岐にわたる経験を積んだので、幾分かは成長できただろうか。それにしても、新宿御苑の自然は雄大で、不変性を感じる。  新宿御苑には緑地が豊富にあるが、目を凝らして見ると20年前の樹形とは異なる。成長した枝、根の盛り上がり、場所によっては樹種の世代交代もある。また、木陰や木の実の変化が、生物の生息域や種類にも影響を及ぼしているだろう。ゆく河の流れは絶え

委員会裏話 第2回 幹事長のつぶやき

 成熟したシビルエンジニア活性化小委員会 幹事長の“しぶ”です.  委員長にならって,小委員会とのかかわりからご説明しようと思います.本小委員会に参加したのは2015年からです.土木学会の学会誌学生編集委員をしていたころに出会った方からのお誘いで,小委員会に加わることになりました.  30代前半だった私にとって,成熟したシビルエンジニアとは???私はまだ若手のつもりだけれど...と感じたものの,『YES』と言ってしまい委員兼幹事として委員会に加わることになりました.そのころ

アンケートの速報結果を公開しました!【シビルエンジニアの定年退職後の活動に関する意向・実態調査】

1.アンケート調査を実施しました 土木学会 教育企画・人材育成委員会 成熟したシビルエンジニア活性化小委員会は、2007年度、2012年度および2017年度に「シビルエンジニアの定年退職後の活動に関する意向・実態調査」と題するWEBアンケートを、若年層からシニア層までのすべての年代のシビルエンジニアを対象に実施しました。 シニア土木技術者を取り巻く状況が変化していることを踏まえ、2022年度(2022年12月~2023年2月)も、下記の通り、WEBアンケート調査を実施しま