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強化魔法(バフ・デバフ)は戦闘でのコスパがいいかもしれない。

現実でのドーピングについての確認と強化魔法への考え方

魔法にはいくつかの種類があるが、そのひとつに「バフ」や「デバフ」と呼ばれるものがある。攻撃力や防御力をあげるなどの魔法のことをそう呼ぶ。
今回はそんな魔法の仕組みについて考えようと思う。

現実にも人の身体能力を向上させる方法がある。ドーピングと呼ばれるものだ。
有名なステロイドと呼ばれるドーピング剤は体内で男性ホルモンと同じような働きをし、タンパク質合成を活発にし、筋組織を増大させることで筋力を向上させることができる。
他にも酸素を運搬する赤血球の量を増やしてスタミナを向上させたり、或いは痛み止めや興奮剤などもドーピング剤の一瞬だろう。
これらが科学でのバフの方法だが、魔法ではどうだろうか。

あくまで魔法なので、科学的なドーピングとは違った仕組みにしたい。
まず攻撃力から考えよう。
攻撃力の定義は一般的に速さ×重さではあるが、これはあくまで加わる力の話。刃物などを使う場合、相手に与えるダメージは違ってくる。

単純に筋力や重さを上げるようにしても良いが、単純に攻撃力を上げたい場合の普遍的な魔法を構築する必要がある。
……と、考えると無理そうなことが分かった。攻撃力を構築する要素は思ったより多いからだ。これはあらゆるステータスに該当する。なので単純に「攻撃力をあげる」ということはできないことになる。

強化魔法の中身と運用方法の考察

そこで、ここからはバフ・デバフ系の魔法の仕様と戦闘においての運用について考えてみる。

・重さを上げる
腕や武器などの重さを瞬間的に上げて威力を高める。自分自身の重さを上げることでスーパーアーマーとしても使えるし、突進の威力も単純に上がる。
また、相手の装備を重くすることで相手を動きづらくする。

・速さを上げる
対象の付近の空間にかけて通った物を加速させる魔法。なので正確にはバフではないかもしれない。
射出した弓矢に対して行うことで銃と同等の速さと貫通力を得る。自信の近くに加速板として使うことで、一気に間合いを詰めることも可能。

・軽くする
鎧を軽くすることで防御力はそのままに、圧倒的に動きやすくなる。自分自身の身体を軽くする場合は逆に押され易くなるので注意。
また、敵を軽くすることで高所へ投げ飛ばし、落下時に解除することで落下による高いダメージを与えることもできるだろう。

・筋力を上げる
ただパワーが上がるだけでなく、全体的な身体能力も上がる。ただし仕様としては筋組織を増大させる方法になるので、もしかしたら副作用などがあるかもしれない。

・固くする
皮膚や装備を固くすることにより防御力の向上を図る。
皮膚を固くすれば当然殴りの威力も上がるので、攻防一体のいい魔法。

・筋力低下
相手の筋力を少しでも下げることで、鎧を着込んでいるとそれだけで相手は動けなくなる。

・柔らかくする
固くできるなら柔らかくもできる。
相手の皮膚や鎧を柔らかくすればそれだけでダメージは通りやすくなる。
コストは大きくなるだろうが、骨を柔らかくすればすぐには戻せないだろうし、一瞬で戦闘不能になるだろう。

・痛みをあげる
痛みを感じやすくすることでダメージ以上の痛手を負うことになる。願いとして殺意は高く、それ故にコストも高いかもしれない。

・痛みを無くす
強敵との戦闘には必須の魔法。この魔法を使えない冒険者は一生雑用になるだろう。

・感情制御
自力で感情を完璧にコントロールするのは難しいし、時間もかかる。
まずは他人が感情制御の魔法を使うことで強い怒りを呼び起こすことで魔法を使いやすくして練習する。
また、一時的に感情をなくす(感情を動きづらく)することで魔法への耐性を高めることも可能。
もちろん、これらのことは最終的には魔法なしでできるように訓練しなければ、一流の魔術師にはなれない。

まとめ

おおよそこんなところになるだろうか。
結論としては、単純に「攻撃力」や「防御力」などを上げるということは出来ないことが分かった。その代わり重くするなどの魔法を上手く使うことでバフにもデバフにもなるので、工夫次第ではかなりコスパ良く絶大な効果を発揮することができるだろう。

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