『MP』の測定方法を考えてみた。

今回は魔法の実験についてかんがえていこうと思う。
特に、魔力量の測定は、魔法使いにとって重要である。
ステータスを見る方法がある場合はそれで良いが、そうでない場合、魔力量を測る方法はあるのだろうか。

まず、そもそも魔力量といっても、魔力自体は世界中全ての座標に存在するので、測るのはソウルの量だ。
しかしソウルはそもそも量として測れるのだろうか。
まず、ソウルは別に、魂そのものではない。強い感情から生まれたエネルギーのようなものだ。

まずは如何にしてこのエネルギーが生まれるかを考えよう。
強い感情によって生まれるというが、感情自体が存在するかと言うと怪しい。つまり、感情そのものが魔力に干渉することはできないとする。
感情が干渉するのは魂になる……魂が｢揺れ動く｣ほどの強い感情が必要だ。
強い感情により、｢魂が揺れ動く｣。文字通り。魂が揺れ動き、乱れることによって、ソウルというエネルギーが発生する。

この場合、正確に量で表せるものではないことがわかる。どちらかというと｢発電｣に近いものなので、個人の能力として見る場合は、エネルギー変換効率と、持続時間を調べるのが良いだろうか。

エネルギー変換効率は、例えば同じ程度の怒りの感情でも、良ければ強い魔法が使えるし、悪ければ弱い魔法を使うソウルすら生み出せないことになる。
この測定方法は、｢一度に使える最大の魔法｣を調べるしかない。勿論、感情が元なので、火事場の馬鹿力で瞬間的に強い魔法を使えることはあるだろうが、変に都合のいい物質を使った魔道具を登場させるよりなんだかそれっぽい。
そして持続時間。感情というのはある意味｢再生可能エネルギー｣だが、とはいえ、例えばずっと怒り続けたりすれば疲弊してしまう。上手く感情をコントロールできればある程度長い時間、魔法を使い続けられるだろう。
よって測定方法は、ある一定の魔法を使い続けることとなる。

以上。
結論としては、魔力の測定方法は身体測定みたいにしてもいいんじゃないかという話。
わかりやすい数値化はなかなか難しい気がする。でも魔石とかミスリルとかあの辺のファンタジー鉱石はそれはそれでちょっと小難しいので、こういう方法もありなのかもしれない。