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Macで時刻合わせ

Mac では日付と時刻を自動的に設定を ON にしておけば、通常は10分おきにシステム時刻と NTP サーバとの同期が行われます(注1)。そのため、アマチュア無線で FT8 等のデジタルモード通信を行う際にも、Windows とは異なり、時刻合わせのためのアプリを起動させておく必要はないと言われています。しかし、できるだけ正確な時計でデジタル通信を行いたいという人のために、手動で時刻合わせをするコマンドを紹介します。

システム要件

  • macOS 11 以降

時刻同期コマンド

ターミナルで下記のコマンドを実行し、パスワードを入力すれば、NTP サーバと同期されます。「time.asia.apple.com」のところは、お好きな NTP サーバのアドレスに変えてください。

sudo sntp -Ss time.asia.apple.com

時刻合わせアプリの作成

毎回コマンド入力するのはめんどくさいよ、という人のために、Automator を使った自作の時刻合わせアプリケーションの作り方も紹介します。

  • Automator を起動して、アプリケーションを新規作成

Automator アプリケーションの新規作成画面
  • サイドバーの アクション > ライブラリ > ユーティリティ > AppleScript を実行
    (* Your script goes here *) の行を下記のように変更する

do shell script "sntp -Ss time.asia.apple.com" with administrator privileges
  • 同じく ユーティリティ > 通知を表示
    タイトルに「時刻の同期が完了しました」など、分かるように入力

  • 名前を付けて、適当な場所に保存

Automator 自作アプリケーションの編集画面

保存したアプリケーションを実行し、管理者パスワードを入力すれば、毎回コマンドを打たなくても時刻を合わせることができます。

自作時間合わせアプリの実行画面

Automator には様々なアクションが用意されているので、例えば「アプリケーションを起動」を追加して WSJT-X を起動させれば、時刻合わせと WSJT-X の起動を同時に行うアプリケーションも作ることができます。それぞれの環境に合わせて、使いやすいオリジナルのアプリケーションを作ってみてください。

注記

  1. /Library/LaunchDaemons/com.apple.timed.plist に timed デーモンを 3600 秒ごとに実行することが記述されている
    https://keith.github.io/xcode-man-pages/timed.8.html


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