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全文書き起こし!『デジタル・トランスフォーメーション時代の"人"』 ①


イベント概要
e-learning award2019
ヒューマン・デジタル・トランスフォーメーショントラック

2019年11月13日(水)16:15~18:00
『デジタル・トランスフォーメーション時代の"人"』
デジタライゼーションが完遂され、以後の社会はDX(デジタル・トランスフォーメーション)時代と言われております。テクノロジドリブンの時代にあって、"人"はどうすべきか。キャリアデザイン・人材育成・組織管理・クリエイター、様々なHR業界の知見者にお集まり頂きそのあるべき姿を追いかけます。

登壇者

TANREN株式会社 佐藤勝彦(企画発案者・モデレーター)
株式会社ウェイウェイ 代表取締役 伊藤 羊一 氏
法政大学キャリアデザイン学部 教授 田中 研之輔 氏
株式会社 固 代表取締役 前田 鎌利 氏
株式会社morich 代表取締役 森本 千賀子 氏 ※順不同

ポイント
今、問われる『ヒューマン・デジタル・トランスフォーメーション』の在り方。/テクノロジー進化に伴い、人財育成、教育の世界はこれからどうなる!?/人財育成領域におけるデジタル・トランスフォーメーション成功事例
>>全文書き起こし!『デジタルトランスフォーメーション時代の"人"』②
>>全文書き起こし!『デジタルトランスフォーメーション時代の"人"』③


▼企画概要

佐藤:早速始めて参ります。本講演はわたくしTANREN株式会社代表取締役の佐藤勝彦が企画させて頂きました。

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ルーブリックアプリTANRENは、皆さまが携帯電話を買われる販売店さんですとか、営業のプレゼンの教育、そういったところで使われているツールです。クラウドSaaS事業者で、先日グッドデザイン賞を頂きました。

デジタライゼーションが完遂され、社会はDX(デジタル・トランスフォーメーション)時代となると言われています。

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テクノロジードリブンの時代にあって、人はどうするべきかというところを、今回のパネルディスカッションでは深めていきます。今回はキャリアデザイン、人材育成、組織管理、クリエイター、様々なHR業界の重鎮の方々をお招きしました。

▼パネラーご紹介

皆様の自己紹介から参りましょう。1分間ほどでお願いします。
まずは株式会社固代表取締役、前田鎌利さんです。

前田:皆さま、こんにちは。前田と申します。

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今日はクリエイターという立場から、お話をさせて頂きます。2013年まではソフトバンクのお仕事をさせていただいてまして、今独立して、ちょっと異業ですけど、書家とプレゼンテーションクリエイターという肩書です。


佐藤:続きまして、株式会社morich代表の森本千賀子さんです。

森本:皆さん、こんにちは。森本千賀子です。

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私は27年ほど前、リクルートに新卒で入社しまして、その後リクルートにいながら個人事業主になり、自分の会社を立ち上げ、2年前に独立して今もやっております。一貫して転職エージェントという仕事で、約2000人の方々の転職支援をさせて頂きました。今は、オールラウンダーエージェントということで、目の前の方が困ったということに対して、全方位でお応えするということをしています。時代の変遷の中で、どんなことが今トレンドになっているのか、お話ができればと思っています。よろしくお願いします。


佐藤:続きまして、法政大学キャリアデザイン学部の田中研之輔さん、お願いします。

田中:皆さん、こんにちは。法政大学の田中と申します。

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私は12年大学の教壇に立ちまして、その間、3年目で大学のほうは飽きちゃって、大学をやりながら、大学の世界とビジネスフィールドをつなごうということをモットーに掲げて、今、企業顧問をしています。比較的デジタルの最先端の動向については、皆さんにフィードバックできるのではないかと思っています。ソフトバンクアカデミアの1期生でして、実は僕と伊藤羊一さんと前田鎌利さんは同志で、一時期はライバルで、孫さんからのジャッジを受けるような、同じフィールドに立っていた仲間でもあるので、こういう場でお会いできてうれしいなと思っています。


佐藤:最後に株式会社ウェイウェイ代表の伊藤羊一さんです。お願いします。

伊藤:皆さん、こんにちは。伊藤でございます。

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今、Yahoo!アカデミアという企業内大学の学長、グロービスの講師、ウェイウェイという自分の会社もやっています。もともと銀行員で、その後物流、マーケティング、新規事業、経営。そして今、教育ということで色々なことをやっていますが、専門を強いて言うのであれば、リーダーシップ開発とプレゼンテーション、スタートアップの事業をつくるお手伝いをやらせて頂いています。このDXの流れで言うと、2年ほど前に、ヤフーでPeople Analytics Labというのをつくりまして、初代Lab長になったんですけど、データを人事の界隈で扱うことの大変さということを痛感しまして、今日はそんな話もできたらなと思います。どうぞよろしくお願いします。

佐藤:こちらの4名と、モデレーター佐藤で今回のパネルディスカッション進めていきます。この後簡単に、DXってそもそも何かの認識を、皆さまとご一緒したいというところで、私のほうで10分ほどお時間いただきます。その後、本題3テーマほど区切らせていただいて、お話をさせていただいた後、皆さまからのご質問をslidoで受けたいと思っています。

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▼デジタルトランスフォーメーションとは?

では、皆さまと理解をSYNCしてまいりたいと思います。

デジタル・トランスフォーメーション、俗にDXと言われている内容です。

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サイトで調べたり、ウィキペディアなど調べたりすると、いろんな定義が出てくるわけですが、まずもって、フィルムカメラの時代のアナログな産物が、デジタルカメラに変わっていきました。どういった時代かというと、これはデジタライゼーションの時代と読み取れます。

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まずアナログなものがデジタルに変わったんだと。これはデジタル技術の登場により、ビジネスのプロセスそのものが変わったんだと言われております。

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つまり物理志向から、エンジニアが活躍する論理志向の世界に移り変わっていったということです。これを以てデジタライゼーション、スマホのカメラが台頭して、ついにデジタルカメラが売れなくなってきました。

スマホカメラがすごいところは、4G回線・WiFiもSYNCするところ、データをクラウド側に送ることが出来るようになってまいりました。そしてクラウド側では今何がもてはやされているか?それはAIがすごくなることです。

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手元の端末はいかがでしょう。IoTの名のもと、データが自動で吸い上がるような世界がつくられてきました。

皆さんが意図せずとも、あらゆる場の動線全てが可視化されていくような時代になる。これこそがDX時代、データを意識しない時代ということになります。

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デジタル技術の進化そのものが、既存のビジネスモデルすらも変化させてしまう。そこに新たな価値創造があると言われているわけです。

そういった中で、いろんなデータで取捨選択をして、必要と思われるものがクラウドの業界のところで変換されて、それがアナログの世界に分析・リコメンドされて落ちてくる。

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デジタルデータで吸い上げられたものから、便利な世の中になっていく。これを回していくことをAIが助けてくれる。処理し、分析し、改善、判断につなげていくこの1枚絵でこそ、このDX時代というものが見えてくるんじゃなかろうかと思います。

では、DXの世の中では今言ったヒト、モノ、コトとか、いろんなものが密接に絡むわけですけど、その中にあっての人にはどんな変革が起こっているのか。

そこを見ていくと、伊藤羊一さんのフレーズにもあった、ピープル・アナリティクス、これがやはり外せない用語になるのではないかということです。

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取捨選択されたデータを介して、個人個人にフォーカスを当てるような、そういった教育が実現できる入口まで来ました。入口だと申し上げたのは、まだまだ進化するんだということです。

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eラーニングがさらにEdTechの波を踏まえて、ピープル・アナリティクス2.0から次の3.0時代に移り変わろうとしているのが、まさに去年、今年辺りの出来事ではないかと考えているわけです。

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デジタル技術の登場により、人事プロセスがそもそも変わったということです。集合にとっての最適から、個の最適に移り変わる。これが3.0時代、先ほどのIoTとAIの衝撃を武器にすると、IoTのガジェットにより、人の集中度合いであるとか、視線の動きから集中力が測れる。

腰に付けたIoTから、ヘルスケアのデータが吸い上がる。果たして人は学ぼうとしたときに、健康体と不健康でバロメーターがどう変わるのか。そんなことの研究がなされているわけです。

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そしてAI、われわれTANRENも動画でデータを吸い上げて、動画へレクチャーをするわけですけど、この動画というものもAIの手にかかると、「今、佐藤さんのパフォーマンスレベルは何点ですよ」ということが、分かります。プレゼンテーションでどういう感情表現になっているか、そういうこともスコアで判別できるような時代になります。これがまさに今、入口にあり、これから進化するピープル・アナリティクス3.0だろうと考えているわけです。

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これらを踏まえると、先ほどのDXにおける人というものは、構造的にはすごく衝撃度合いが似てるんじゃないかなと。まさに育成モデルが変化したことで、既存のモデルを破壊して、新たな価値創造に向かっているというところが、DX共通テーマになってくるんじゃないかということになります。

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DX時代に移り変わるに至って、新たな価値創造、新たなプレーヤーが登場する、ここがDXの起点になるし、今がチャンス。今が議論しないといけないタイミングなんじゃないかということです。

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つまるところ、DX時代は、AIに任せて堕落してしまう人と、AIにリコメンドされたデータをもとにどんどん鍛錬していこうという人に二分されるのではというのが、私から対パネラーの方々に対しての問い掛けです。

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Special thanks !! @Mayumi Kamio

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