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不幸が見えなくなる件

ずいぶんご無沙汰ですが。別に死んでたわけじゃないのよ!

さて表題。まぁこれがご無沙汰の原因なのです。端的に言えば、書くネタを発見できなくなっておりました。

このアカウントが筆まめだった頃といえば前の冬ごろですが。なんで筆まめになれたかと言えば、受験期でストレスが限界値だったから。

どうも人間というのは、こころが辛ければ辛いほど、不幸を見つけ出すように出来ているみたい。あの時は書きたい事柄が湧いて湧いて。実に優秀な頭の回転を維持していました。

翻って今。

決して幸せとは言えないけれど、しかし直球の苦痛や不幸を喰らってはいない。こころが辛くならない。

本来良いことのはずです。不幸なんざ無いに越したことはない。むしろ幸福を求めて人は生きるのだと聞きます。

しかし、これはぼくにはどうも、損失に感じてならないのです。

こころが辛くないことには、不幸が見えなくなるようで。不幸が無いことには考えるタネもなく。結果、日々パンク気味のスケジュールも相まって、ただ思考を回さない、実に忙しく、しかし実に怠惰な日々が過ぎました。

もう以前のようなものは書けない。

こうなると中々気も進まず。筆も進まず。この体たらくです。

質の悪い文を世に出しているという事実に、強烈な不快感を覚えながら。しかし、ぼくという人間のクオリティが、この程度に下がったという明示である以上、悲しくも受け入れなければなりません。

また以前のように「黒」を吸い込みたいものです。ぼくを底へと突き落とす「黒」を。

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