【菊花賞】心身充実の上がり馬と関西馬
コントレイルはキャリアを通して初めての在厩調整。あの強いグランアレグリアが何もできずに負けたNHKマイルCのように、初めての調整方法というのは嫌うべきポイントではある。断然の人気馬ならなおさらだ。
ただ、神戸新聞杯は楽勝で、レースのダメージはほとんどなかったことだろう。中間の気配も前走以上に映るので、特に状態面を不安には思っていない。流石、矢作厩舎。
クリスティの競馬を見るかぎり、京都芝は内を走っても大丈夫。大きな不利を受けるか、極端に折り合いを欠くなどのアクシデントがない限り、三冠は達成濃厚だろう。
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サンスポさんコラムの関係で、本命馬は放牧明けの馬から選択。
■NF天栄(福島)
サトノフラッグ
■吉澤EAST(茨城)
ガロアクリーク
ブラックホール
■NFしがらき(滋賀)
アリストテレス
この4頭のなかで唯一の関西馬アリストテレスを◎に。当馬は相手なりに走るタイプで、馬券圏外に敗れたのは、関東遠征で自己最低馬体重を記録したプリンシパルSだけ。それゆえに勝ち切れない内容が玉に瑕だったが、前走小牧特別では2着馬との併せ馬に競り勝つなど、勝ち切れる馬に一変。早めに動いて押し切ったレース内容からも、3000mを走り切るスタミナを備えていると考えられる。
アリストテレスは「赤」がこれでもかと揃っている
この中間はノーザンファームしがらき(滋賀県甲賀市)へ放牧に。今年のクラシック戦線では苦戦傾向のノーザンF育成ゆえ、既存勢力よりはアリストテレスの勢い、そして成長力を買いたいところ。インディチャンプやクリソベリルら、音無厩舎の看板馬と同じ組み合わせであり、「GⅠを勝てる育成」を強調できる。
最近の矢作厩舎とか国枝厩舎を見ていて思うのは、やはりGⅠで何度も好走できる厩舎の仕上げレベルは高いということ。最近の音無厩舎はインディチャンプとクリソベリル、そしてモズスーパーフレアでGⅠ勝ち。きっと菊の舞台で渾身の仕上げを見せてくれることだろう。
また、菊花賞は関西馬有利なので、ヒモにも上位厩舎所属の関西馬を。今回は点数を絞って関東馬が来たらごめんなさいということで。
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相手は▲ヴェルトライゼンデ、△ヴァルコス、△ディープボンド。
ヴェルトライゼンデは池江厩舎×ノーザンFしがらきの2走目。GⅠで真価を発揮する王道の組み合わせだけに、使っての上積みが見込める1頭。
ヴァルコスは「菊花賞」×「友道厩舎」で、セントライト記念のレース内容から距離延長が向きそう。
ディープボンドは京都新聞杯の勝ち馬。京都外回り重賞で実績があり、スタミナ豊富なタイプだけに、京都芝で先行したらそう簡単には止まらない。
◎9アリストテレス
○3コントレイル
▲6ヴェルトライゼンデ
△15ヴァルコス
△8ディープボンド
TEXT:村山弘樹
出走表等は、JRA発表のものをご確認ください
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