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【天皇賞秋】放牧明けの女王とIDM80の世界

アーモンドアイの前走安田記念は、キャリアを通じて初めてとなる在厩調整でした。

安田記念時はノーザンF天栄からの帰厩2走目

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出遅れるアクシデントがあったにせよ、ヴィクトリアマイル(中20週)で0秒7離したノームコアに差を詰められたのは間違いない事実。

ヴィクトリアマイルで見せた唸るような手応えは影を潜めました。

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やはりこの馬は放牧明けでこそ。

今回はノーザンファーム天栄(福島県天栄村)への放牧を挟んだ中20週。これは好メンバーを相手に、3馬身の差を付けて完勝した昨年の天皇賞秋と同じ臨戦過程です。

中10週以上では、ドバイターフ含めGⅠ5勝を挙げる”放牧明けの女王”だけに、久しぶりのこの間隔をむしろ高く評価できます。追い切りの雰囲気からは衰えを微塵も感じさせません。軽い馬場なら素直に信頼。

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クロノジェネシスもまた”放牧明けの女王”です。

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唯一の在厩調整だったたエリザベス女王杯で5着に敗れただけで、放牧明けではすべて3着以内。
(重馬場に偏っているとはいえ)中8週以上では4戦4勝です。

また、IDM80台は、選ばれた馬にだけマークできるもの。2010年以降の芝レースでIDM80以上をマークした馬は6頭しかいません。

2012阪神大賞典 オルフェーヴル 81
2012宝塚記念 オルフェーヴル 81
2012JC オルフェーヴル 82
2013天皇賞秋 ジャスタウェイ 80
2014中山記念 ジャスタウェイ 80
2018JC アーモンドアイ 80
2019宝塚記念 リスグラシュー 81
2019天皇賞秋 アーモンドアイ 82
2019有馬記念 リスグラシュー 86
2020Vマイル アーモンドアイ 82
2020安田記念 グランアレグリア 83
2020宝塚記念 クロノジェネシス 84
2020スプリンターズS グランアレグリア 80

クロノジェネシスを除く全馬が複数回IDM80以上を達成しているように、まぐれで届く数字ではありません。

馬齢を重ねるごとにパワー型にシフトしたと考えることはできますが、重馬場で「超」強いというだけで、軽い馬場でも「かなり」強い馬。スピードが落ちたとも思っていないので、評価を落とすポイントが見つかりません。

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ダノンキングリーはGⅠで結果が出ていないものの、放牧明けの関東場なら力を出せるはず。

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フィエールマンは適性云々ではなく、この間隔なら買い。

キセキも中距離以下なら高いIDMで安定しています。

スカーレットカラーは府中牝馬Sの末脚を忘れられません。

圧倒的人気が予想される2頭を評価したので相手も絞りたいが、色々考えても結論が出ず。
利益はまったく期待できませんが、アーモンドアイからクロノジェネシスと人気上位へ流します。

◎9アーモンドアイ
○7クロノジェネシス
△4ダノンキングリー、6フィエールマン、8キセキ、10スカーレットカラー

TEXT:村山弘樹

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