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永野 昌治

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騎手、調教師、3連単等、多数の著書を持つ、JRDB創業時からのスタッフ永野昌治の見解です。
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#競馬

競馬雑記帳 2023/11/30

JRDB永野です。 戦前は2強ムードだった今年のジャパンカップ。 馬券の発売開始から人気は圧倒的にイクイノックスに傾き、最終的には1.3倍でリバティアイランドは3.7倍。 このオッズはディープインパクトが勝った時と同じだが、ディープの時は11頭立て。今回はフルゲートの18頭だけに、圧倒的人気となった感が強い。 レースも大逃げを打ったパンサラッサを自ら捉まえに行き、後続を寄せ付けない完勝。 1着賞金5億円に加えて、今年ドバイシーマクラシックを勝っているので褒賞金200万ドル

競馬雑記帳 2021/10/20

コンテンツ一覧はこちらです JRDB永野です。 来年度のJRAの日程が発表された。 https://www.jra.go.jp/news/202110/101801.html (農林水産大臣の認可待ちの但し書きがあるが、覆された記憶はない。) 来年も京都競馬場は改修中で開催がないので、基本的には重賞の開催に関しては今年と同じ。 昨年、今年と、五輪対処の名目で7月末から8月に掛けて3週間関西の主場の開催がなかったが、来年は暑熱対策を名目に7月末から8月頭の2週間関西の主

ルメール騎手に一矢を

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 一昨年のJBC当日の怪我のため、昨年の前半は騎乗出来なかった戸崎騎手だが、今年は先週の愛知杯勝ちなど、存在感を示している。 土曜の中山ではルメール騎手が4勝。対して戸崎圭太騎手は1勝で2着が2回。ルメール騎手のやりたい放題は関東のトップジョッキーとしては見過ごせない。 戸崎騎手の今年の成績は3着の多さが目立つが、人気薄での3着も多く、まだ年明け始まったばかりだが、芝のレースでは複回収が100を超えているので、3連複では結構美味

「人間関係を調査する!コネクション・ジャック」始めました。

JRDBの永野です。 騎手を中心として、調教師・馬主・エージェント、また他の騎手からの乗り替り。人間関係(コネクション)は馬券の大きな手がかりとなる。そこで、コネを中心に据えた馬券検討、「コネクション・ジャック」を始めました。 今年の夏の北海道開催は、函館は横山武騎手、札幌はルメール騎手がリーディングを獲得。しかし、それと同じくらいの存在感を見せたのが重賞3勝を挙げた、吉田隼騎手。 夏競馬終了時点で56勝を挙げて全国リーディングでは7位にランクイン。関東リーディングでは

厩舎指数で穴馬サーチ 京王杯SC

JRDB永野昌治です。 土曜のメインは安田記念へのステップレースの京王杯SC。 私のような古い人間には、この京王杯SCと、毎日王冠・京都大賞典・阪神大賞典はGⅡでも、特に格の高いイメージだが、京王杯SCはヴィクトリアMの創設により強い牝馬がそちらに回るので、ややレベルが下がっているような。 過去には、スティンガーやダイイチルビーといった名牝がこのレースを勝っているが、2010年のサンクスノート以降牝馬の勝馬は出ておらず、今年は牡馬のみでの一戦となっている。 昨年のこの

競馬雑記帳 2020/3/3

JRDBの永野昌治です。 3/1(日)には東西で新人騎手がデビュー。 唯一の栗東デビューの泉谷楓真騎手が1着同着ながら、メイショウヒバリで初騎乗初勝ち。 アイルランド大使賞を受けているだけのことはある。 167cmと騎手としては長身の部類だが、騎乗姿勢は馬の背中と騎手の背中が平行になっており、腰が落ちておらず見映えが良い。 ウイナーズサークルでは、メイショウの松本好雄オーナーから祝福。 所属の本田厩舎は昨年25勝中7勝がメイショウの馬と、松本オーナーとの繋がりが強

競馬雑記帳 2020/3/2

photo by Rumi Enokida JRDB永野昌治です。 JRAとしては初の無観客競馬で、競馬場やウインズでの馬券の発売はなく、電話投票・インターネットのみでの発売だったが、土曜の売上は前年比で約87%。昨年の実績では電話・インターネットが約7割と言われているだけに、普段競馬場やウインズで購入のファンもインターネットで馬券を買ったということ。 事前に「PATの加入者番号の問い合わせはお早めに」メールを送ったり、無観客競馬告知のページに即PATのリンクを張ったり

厩舎指数で穴馬サーチ クイーンC

JRDB永野昌治です。 土曜のメインは3歳牝馬による重賞のクイーンC。 1勝馬でも、ここを勝てば賞金面で桜花賞出走権はほぼ手中。 近年はここから直接桜花賞という傾向も強く、クラシックを占う重要なレースといえます。 過去10年、同じ条件で施行されているので、一定の傾向はあるはず。 そこでまず、消去法で絞り込んで行きたい。 1.前走新馬または未勝利戦 過去10年で【0-2-3-34】  3.ルナシオン  4.アミークス  10.アカノニジュウイチ   2.前走1勝クラスで2

競馬雑記帳 2020/2/14

JRDB永野昌治です。 早いもので2月も半ば。来週にはJRAでの今年最初のGⅠフェブラリーSが行われます。 で、先週までの騎手のリーディングは以下のような数字。 ひと月の短期免許で27勝を挙げたマーフィー騎手を除き、上位には関西圏の騎手がズラリと並ぶ。 (関西圏とはいえ、C.ルメール騎手とM.デムーロ騎手は全国区といった感じだが。) それにしても、第3場が小倉とは関東圏の騎手が勝てていない。 昨年100勝超えの戸崎、三浦の両騎手が戦線離脱、昨年のデビューの新人で存在

競馬雑記帳 2020/2/13

JRDBの永野昌治です。 パドックやレース後の祝勝会(または反省会)で、競馬仲間との雑談に使えそうなネタを書いて行きたいと思います。 よろしければ、お付き合いを。 3月に新規に騎手免許を取得の新人がJRAから発表されました。 小林久晃元騎手の子息を含む4名。 この世代の36期生は入学試験合格時は女性2名を含む9人だったが、3年の騎手課程を終了したのは4名だけ。途中怪我による留年の可能性もあるが、昨年9月の模擬レースの段階で既に4名だった。競馬学校は入るのも難しければ、