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永野 昌治

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騎手、調教師、3連単等、多数の著書を持つ、JRDB創業時からのスタッフ永野昌治の見解です。
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2023年7月の記事一覧

フリーになっても順調

JRDB永野です。 今年の5月初めに所属していた藤原英厩舎を離れてフリーになった岩田望騎手。 それ以降藤原英厩舎への騎乗はないが、勝ちのペースは変らず、先週終了の段階でリーディングは3位。 8月末に行われるワールドオールスタージョッキーズにも選出された。 変則2場開催1週目の今週は土日ともに新潟で騎乗。 日曜の騎乗は10クラで、うち9クラが関西馬。 今年岩田望騎手が一番勝ちクラを挙げているのが清水久厩舎で、9レースの豊栄特別ではその清水久厩舎のフルメタルボディーに継続騎乗

厩舎指数で穴馬サーチ クイーンS

JRDB永野です。 日曜札幌のメインは牝馬の重賞クイーンS。 今年参戦の3歳馬は3頭が重賞勝ちで、もう1頭はリステット競走勝ちとレベルは高いが、古馬との力の比較が難しそう。 今回ルメール騎手と初めてコンビを組む4.ルビーカサブランカ。昨年のこのレースは勝ち馬から0.1秒の4着。今年は函館で2回使っているので上積みはそれほどないが、地力に期待。 小回りコースでのコーナー4つの1800M戦は向く12.ミスニューヨーク。乗り慣れたデムーロ騎手に替わって巻き返しを。 オークス

厩舎指数で穴馬サーチ 関越S

JRDB永野です。 嘗てはダートのオープン特別だった関越ステークス。 2012年を最後に暫く施行がなく、2020年に復活した際に芝の1800M戦に衣替え。 サマー2000シリーズと、サマーマイルの間で稍メンバーが手薄になる傾向に。 今年も昨年に続いてフルゲートだが、重賞勝ちはアサマノイタズラとホウオウイクセルの2頭だけ。3歳馬は不在で4歳も3頭とベテラン勢での争いに。 コントレイル世代のプリンシパルSの勝ち馬の4.ビターエンダー。長期の休養明けを一度使って間隔を明けてここ

得意のコースで浮上のキッカケを

JRDB永野です。 一時の勢いのなくなった感のある今村騎手。 先週は初めての札幌競馬場でひとつ勝ちクラを重ねて今週は新潟へ。 新潟競馬場ではこれまで19勝と小倉競馬場に次ぐ勝ちクラだが、勝率は新潟の方が断然上。 土日で6クラと騎乗数は多くないが、日曜には重賞のアイビスサマーダッシュにも騎乗。 先週の札幌、この週中の園田と勝ちを収めており、得意の新潟で再度上昇気流に。 土曜の7レースの3歳未勝利戦のエスタビエンは前走2着からの継続騎乗。 左回りの1400Mと条件は同じだけに

競馬雑記帳 2023/07/27

JRDB永野です。 先週の日曜は東西で来年のクラシック候補に名前が上がりそうな馬がデビュー勝ち。 福島で2000Mの新馬戦を勝ったのはエピファネイア産駒で栗東の池江厩舎のインビジブルセルフ。 2022年のセレクトセールの1歳セッションで税込み2億7500万円の値が付いた馬で、この年の1歳セッションでは3番目の高額取引馬。 これまでのエピファネイア産駒のGⅠ馬、エフフォーリア、デアリングタクト、サークルオブライフ、はいずれも母系の3代前にサンデーサイレンスが入っている。この

厩舎指数で穴馬サーチ 中京記念

JRDB永野です。 4年振りに中京競馬場で行われる中京記念はサマーマイルシリーズの第2戦。 初戦の米子S勝ちのメイショウシンタケも参戦。ここで上位に来ればポイント的には優位に。 フルゲートでの1戦だが重賞勝ち馬は3頭のみ。そのなかでも唯一のGⅠ馬の12.ダノンスコーピオン。59キロのハンデは楽ではないが、左回りのマイル戦はベストの条件。横山和騎手のテン乗りだが、復活の手綱になることを願う。 重賞での実績がないので53キロのハンデで出走出来る16.ルージュスティリア。中京

祝 世界選抜

JRDB永野です。 8月に英国で行われる、騎手のチーム対抗戦のシャーガーCに横山和騎手が世界選抜チームの一員として参戦。父の横山典騎手は2001年に、弟の横山武騎手は昨年出場しており、一家での選抜に。 その横山和騎手。土曜は札幌での騎乗だったが、日曜は中京に移動して中京記念で安田隆厩舎のダノンスコーピオンに騎乗。 父の横山典騎手と同様、騎乗依頼仲介者の登録のない横山和騎手だが、父と同じく安田隆厩舎や昆貢厩舎の管理馬で好成績。 安田隆厩舎の管理馬では今年アグリで阪急杯を勝

短期免許2年目

JRDB永野です。 今年も香港のホー騎手が短期免許で来日。 昨年は、関西主場が休みのタイミングでの来日だったので新潟での騎乗なったが、初日に勝ち星を挙げて、2週目には重賞のレパードSを勝っている。 小倉へ移動した初日にも勝ち星。初めてのコースでも苦にしない。 今週騎乗の中京コースは当然初めて。 土曜は7クラ、日曜は3クラの騎乗予定。 土曜の騎乗は午後のレースからだが、最初の6レースは、身元引き受けの安田隆師の管理のノイアータークに騎乗。 初戦から好結果を期待したい。

厩舎指数で穴馬サーチ 豊明S

JRDB永野です。 中京開催も今週で終了で、小倉開催まで2週の間隔が空く。 その間の新潟開催はブロック制適応外なので、3歳未勝利は東西で前走で権利を取った馬が出て来るのでレベルが上がる。関西馬にとっては、新潟への輸送も小倉への輸送も距離に大差はないので、京阪神を通って渋滞に巻き込まれる可能性のある小倉より、新潟へ郵送の方が負担は少ないかも知れない。 中京最終週の土曜のメインは3勝クラスの豊明ステークス。 京都競馬場改修で変則日程の際は施行時期がズレていたが、本来は夏の開催

競馬雑記帳 2023/07/20

JRDB永野です。 先週の月・火に行われたセレクトセール。売却の頭数、総額、売却率などいずれも過去最高を記録する盛況振りだったとか。 現在は技術調教師という立場の福永師には、コントレイルの初年度産駒をノースヒルズの前田オーナーが5億超で競り落として開業祝いにという景気の良い話も。 セレクトセールで恒例になりつつあるのが、サイバーエージントの藤田晋氏による”爆買い” 今年は二日間で16頭、金額では25億円超えのお買いあげ。 ただ、高額馬は走る確率は高いだろうが、必ず走ると

厩舎指数で穴馬サーチ 函館記念

JRDB永野です。 北海道開催前半を締め括る函館記念。 過去10年は、1番人気は1勝2着1回。トップハンデは1勝2着2回と荒れる傾向に。 5頭の除外が出た今年も荒れるのか。トップハンデのユニコーンライコン、人気の予想されるローシャムパークには嫌なデータ。また、馬券対象となった30頭のうち、前走が条件クラスだったのは、2014年の3着のステラウインドだけで、4頭いる3勝クラス勝ち上がり直後の馬がそれなりに人気しているだけに消せれば好配当か。 このレース連覇を狙う3.ハヤヤッ

お手馬に手戻り

JRDB永野です。 先週福島の七夕賞を制した幸騎手。 福島での重賞勝ちは9回目の騎乗ではじめて。 全10場のうち重賞勝ちのないは、札幌と函館だけ。 期間限定の競馬場でこれまでの重賞騎乗は札幌で8回、函館で5回だが、今後少ないチャンスを活かして全場重賞制覇を目指して欲しい。 その幸騎手日曜は中京で8クラに騎乗予定。 メインの名鉄杯はメイクアリープに騎乗。 前走の三宮S時は幸騎手が函館で騎乗だったので古川吉騎手に手綱を譲ったが、主戦騎手として再タッグ。 前走でクラスに目処は付

函館リーディングへ

JRDB永野です。 6週間の函館開催も今週がラスト。 この開催で一気にブレイクしたのが佐々木騎手。 先週まで18勝を挙げて函館リーディングのトップ。2位の藤岡佑騎手が13勝。 今週の騎乗予定は、佐々木騎手が19クラで藤岡佑騎手は11クラ。7勝差で3位に付けている横山武騎手は17クラの予定。 佐々木騎手が逃げ切りで函館リーディングの可能性は大きい。 その佐々木騎手、現在地方交流競走を含めて通算で47勝。次週の札幌開催からは見習区分が☆になっているかも。 土曜日は、4レース、

厩舎指数で穴馬サーチ 関ヶ原S

土曜中京のメインは関ヶ原ステークス。 関ヶ原といえば天下分け目の古戦場をイメージしてしまう。 歴史上は東軍の圧勝に終わった、現在の競馬は西高東低の傾向。 11頭立てとなった今年の関ヶ原ステークス。関西馬が9頭に関東馬が2頭という勢力図。多勢に無勢で関東馬は分が悪いか。 デビューは藤沢和厩舎だった5.レッドラディエンス。長期の休養があるのでまだキャリアは7戦だけ。軌道に乗れば重賞クラスでここは通過点か。 重賞の前走でも見せ場を作った3.シンシアウィッシュ。牡馬相手で斤量増