マガジンのカバー画像

永野 昌治

1,094
騎手、調教師、3連単等、多数の著書を持つ、JRDB創業時からのスタッフ永野昌治の見解です。
運営しているクリエイター

2022年3月の記事一覧

競馬雑記帳 2022/03/31

JRDB永野です。 先週末に行われた、ドバイのワールドカップデー。 日本調教馬は、八つのレースに22頭が出走して5勝を挙げる活躍。 2月末のサウジのレースからの転戦馬も多かったが、日本馬がたくさんいるという環境もよかったのだろう。 賞金ではサウジでのレースには及ばないが、シャフリヤールの勝ったシーマクラシックは1着賞金が日本円で約4億2千万円。 ステイフーリッシュの勝ったドバイゴールドカップはGⅡなので、日本円で約7千万円。サウジで勝ったレッドシーターフHの賞金が約1億

厩舎指数で穴馬サーチ 高松宮記念

JRDB永野です。 春のGⅠ連戦の開幕、高松宮記念。 ドバイでの国際競走への遠征や負傷により離脱があり、10頭中8頭が乗り替わりで、有力馬にも乗り替わりがあるので注意しておきたい。 基準人気上位馬の厩舎指数指定TMの印は、 7.レシステンシア     ○・◎・◎ 18.グレナディアガーズ   ◎・◎・◎ 17.メイケイエール     △・△・△・▲・△・△ 1.サリオス        無・▲・◎・△・注 2.ナランブレグ      △・△ 基準6番人気以下で目立つのは

自厩舎では好成績

JRDB永野です。 日曜は中京でGⅠの高松宮記念、中山でGⅢのマーチSはあるので、阪神は裏開催の様相。ただ、メインの六甲ステークスが18頭立てなので騎手の頭数は揃っている。 幸騎手は障害以外の全レースに騎乗予定。 続いて騎乗数が多いのは冨田騎手で10クラに騎乗予定。 冨田騎手の厩舎別の成績はハッキリとしており、勝ちクラは武英厩舎と自厩舎の木原厩舎に集中。 日曜の騎乗馬は、武英厩舎の馬はいなが、自厩舎の木原厩舎の馬は3頭。 最終レースの9.ペプチドサンライズはこのク

競馬雑記帳 2022/3/25

JRDB永野です。 3月16日の夜に起きた福島・宮城沖を震源とする地震に対するJRAの対応は速かった。翌日には1回福島の1週目の中止を発表、3日間の変則開催を挟んで、水曜には福島1週目の中止に伴う、同週の中山での番組変更を発表。そして木曜には、1回福島開催を無観客で1週ずらして開催を発表、それに伴い1回新潟の開幕も1週ずれ込み、例年2場開催となっているダービーウィークが新潟開催を含めて3場開催に変更。ただ、3/25の11時現在では福島・新潟の番組は未定で、発走時刻も現在発表

全クラ騎乗予定

JRDB永野です。 今週末はドバイでの国際競走。 サウジでの国際競走からの転戦というローテーションが確立されたこともあり、日本から八つのレースに22頭が遠征。 海外渡航からの帰国時の隔離期間が短くなり、海外で騎乗した翌週の週末には日本での騎乗可能なので、今週末ドバイに渡航する騎手も多数。 レースの騎乗の有無にかかわらず、8人の騎手が渡航届け。 中には、3月にデビューしたばかりの鷲頭騎手も。調教だけの騎乗だが今度の財産になそう。 海外渡航の騎手が多数に加えて、松山騎手と団

厩舎指数で穴馬サーチ 毎日杯

JRDB永野です。 土曜の阪神で行われる毎日杯は嘗ては、「東上最終便」といわ90年代が当時まだクラシックに出走権のなかった外国産馬を除けばここを勝てば皐月賞というパターンで99年にはテイエムオペラオーがここで賞金を加算して皐月賞でも勝利を挙げている。しかし最近10年の勝ち馬でここから皐月賞を使ったのは、ランスオブプラーナ、アルアインとミュゼエイリアンだけ。 どちらかというと、ダービーもしくはNHKマイルカップへ向けての賞金加算的な性格を帯び初めている。 今年のメンバーも無理

海外遠征前に

JRDB永野です。 土曜の競馬で団野騎手が落馬。 全身打撲ということで日・月の競馬は乗り替わりに。 先週落馬の松山騎手の復帰ももう少し掛りそうな所に加えて、来週のドバイの国際競走にルメール騎手をはじめ7人の騎手が渡航するので、来週が騎手の遣り繰りが難しそう。 変則開催の最終日は、中山と中京での開催。 関西の騎手の多くは中京での騎乗だが、坂井騎手は中山で騎乗。 新馬勝ちのキタサンシュガーがフラワーCに出走のための遠征だが、5レースの3歳未勝利戦で同じ清水久厩舎のハイエンドの

厩舎指数で穴馬サーチ フラワーC

JRDB永野です。 中山のメインは3歳牝馬の重賞、フラワーカップ。 ここで賞金を加算すれば、桜花賞も可能だが、近年は賞金加算後一息入れてオークスへのパターンも。 10.デインティハートはデビュー戦で2000Mを使っているでの、目標はオークスか。その場合でもここで賞金を加算すればローテーションは随分と楽。基準5番人気だか厩舎指数は前走と同じ。大半が1勝馬というメンバーなら十分勝ち負けになる。 休み明けの若竹賞でデインティハートを負かした3.シンティレーションは使われての上

厩舎指数で穴馬サーチ スプリングS

JRDB永野です。 変則開催の中日は東西の主場のでGⅡ戦をメインに。 中山のメインのスプリングSは皐月賞トライアルとはいえ、最近本番には結びついてはいない。 上位人気に推されている馬たちの鞍上はそれぞれ、皐月賞では別のお手馬がいるのが気になる。 1.ビーアストニッシドに騎乗する岩田康騎手は土曜の若葉Sをデシエルトで勝ったので本番はそちらかもしれないが、この馬とは2戦目からコンビを組んでおり、逃げ差し自在の騎乗で重賞でも実績を挙げているだけに、ここでも大胆な騎乗で皐月賞

松山騎手からの乗り替わり

JRDB永野です。 先週のゆきやなぎ賞で落馬負傷した松山騎手。 落ちたあと際の映像はショッキングだったが、師匠の池添兼師のコメントは「復帰まではそう長くはかからないんじゃなか」というもの。 それでも春のGⅠシリーズ突入直線だけに乗り替わりもあちこちで発生。 来週の高松宮記念のサリオスは石橋騎手と発表されたし、共同通信杯で強い勝ち方をしたダノンベルーガは春シーズンは川田騎手が手綱をとることに。 松山騎手復帰までは当然お手馬も乗り替わりになることに。 2021年始めか

クラシックの権利取り

JRDB永野です。 今週末は3連休を使っての変則開催。のべ日数は同じだが、3日間で行われる為に、騎手の事情も見えてくる。 関東の主場での開催のない土曜は、関東の騎手は中京で騎乗パターンが多いが、大野騎手や勝浦騎手などは土曜は休業に。 中京で騎乗する場合でも、常にローカルで騎乗の吉田隼騎手の8クラは別として騎乗数が多いのは横山武騎手の7クラくらい。 そんななか藤田騎手は6クラに騎乗で、うち2頭が関西馬。このあたりは栗東に長期滞在で調教をつけている効果か。 中京でフルゲート1

厩舎指数で穴馬サーチ ファルコンS

JRDB永野です。 土曜は中京でファルコンS。除外も出たフルゲート18頭での一戦で、関東馬も7頭が参戦。ここで賞金を加算して桜花賞へという道もあるが、今年は牝馬の参戦は2頭。ナムラリコリスが既に重賞勝ちがあり賞金的には桜花賞の出走は可能だが、同じ馬主に先週のフィリーズRで2着のナムラクレアがおり、こちらは短距離路線か。 もう1頭の牝馬の13.レディバランタインは前走も1400M戦だったが、デビュー戦は新潟の1800Mだったので、ここで賞金を加算できれば桜花賞という可能性も

競馬雑記帳 2022/03/17

JRDB永野です。 先週の金鯱賞を逃げ切って5連勝を決めたジャックドール。 次走はいよいよGⅠの舞台で同期のトップホースと対戦する。 逃げ切りので連勝といえば思い出されるのはサイレンススズカ。 サンデーサイレンスの3世代目の産駒で、競走馬としての実働は、今で言う3歳の2月から4歳の11月始めまで1年9ヶ月余り。 今年のJRAのブランドイメージCMのなかでは「孤高のヒーロー」として取り上げられるいるが、他がウオッカやディープインパクト、オグリキャップなどGⅠをいくつも勝っ

厩舎指数で穴馬サーチ フィリーズR

JRDB永野です。 日曜は東西で桜花賞のトライアル。 どちらのレースも本番では、チューリップ賞組や休み明けの馬より一歩下がるので、ここで権利取りで消耗してしまうのかも。 フィリーズレビュー出走馬で賞金的に桜花賞出走が大丈夫なのはナムラクレアだけ。残りの13頭はここで権利をとるのが必須なので勝負にきているはず。 狙いたいのは12.スリーバーダ。姉はオークスなど重賞3勝のシンハライト。 400キロ前後の小柄な馬だけに成長を促して今年初戦。 ミッキーアイル産駒だけに気性面がネ