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永野 昌治

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騎手、調教師、3連単等、多数の著書を持つ、JRDB創業時からのスタッフ永野昌治の見解です。
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2021年8月の記事一覧

カゲの白毛一族

JRDB永野です。 今週は当初ワールドスーパージョッキーSが組まれていたために、3場の発走順は小倉→札幌→新潟。 また、札幌では土日共に特別戦が4クラ組まれている。 日曜のWIN5の対象レースにも注意を。 日曜札幌のメインはキーンランドC。サマージョッキーSの対象レースだが、現在ポイント上位の騎手の参戦はなく、このレースに騎乗している騎手でポイント上位は、トップとは11ポイント差の吉田隼騎手。ただここでポイントを追加しても来週、再来週が痛恨の騎乗停止でポイントの上積みは出

厩舎指数で穴馬サーチ 朱鷺S

JRDB永野です。 新潟2歳Sの前のレースとして定着の朱鷺ステークス。新潟の名物レースのひとつと言って良い。 昨年に続いて18頭のフルゲートで、関東馬7頭、関西馬11頭というメンバー構成。 過去の傾向はオープンクラスのレースにしては関東馬が健闘している。 過去ルメール騎手とのコンビで3勝を挙げている16.ヴェスターヴァルト。ベストの条件といえる左回りの1400M戦だけに大きくは崩れないと見て中心視。 松山騎手と初めてコンビを組む3.ガゼボに配当の妙味が。基準6番人気なが

狙いすました新馬戦

JRDB永野です。 この夏の小倉開催では勝ち数では松山騎手の18勝、福永騎手の16勝には及ばないが、14勝を挙げている川田騎手。 勝率では、松山騎手や福永騎手を抑えて断然トップ。 追い上げ如何では小倉リーディングの可能性もあるが、今週は土日共に新潟で騎乗。 騎乗予定は土曜4クラ、日曜2クラと絞っての騎乗。 もちろん目標は新潟2歳ステークスのセリフォスだろう。新馬戦で負かしたベルクレスタが2走目で楽勝していることからも期待がかかる。 その前にまずは土曜日。 川田騎手は今年

厩舎指数で穴馬サーチ BSN賞

JRDB永野です。 土曜新潟のメインはリステッド競走のBSN賞。 日曜の新潟2歳Sに騎乗する、C.ルメール騎手や、福永騎手は土曜から新潟に参戦でこのレースにも騎乗。 このレース日曜の特別登録時の馬全てが、木曜に出馬投票という珍しいケースで、4頭が除外になってのフルゲート15頭だて。 関東馬が8頭に関西馬が7頭というメンバー構成だが、その枠順は内に関西馬、外に関東馬と別れた。 狙いは早くから福永騎手を確保して参戦の2.ヴェルテックス。 福永騎手は夏の新潟開催は現在13

競馬雑記帳 2021/08/26

JRDB永野です。 日本は「国際セリ名簿基準委員会」のパート1国なので平地のグレード競走は国際交渉としての開放は必須。 平地のオープン競走も国際競走となっており、2歳戦のダリア賞や、クラシックのトライアル戦の若葉賞、古馬のブラジルCや淀短距離Sなど殆どのレースで外国馬の出走が可能。 しかし、何にでも例外があるもの。 今週末に小倉で行われる、「ひまわり賞」は平地のオープン競走だが、国際競走ではない。 九州産の馬が海外でデビューして、凱旋帰国で「ひまわり賞」出走の可能性は

札幌の仕事人

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 土曜日は小倉で騎乗していた川田騎手は日曜は札幌で騎乗。 もちろん、札幌記念のラヴスオンリーユーに騎乗のため。 佐賀出身ということもあるのか、川田騎手は毎年夏競馬は小倉を中心に騎乗。 2004年のデビューでキャリアは今年17年目だが、札幌での騎乗はこれまで69回のみ。2016年と2019年にワールドスーパージョッキーシリーズ参戦のために札幌で騎乗。 この4日間での18クラがなければ騎乗数は更に少なくなっている。 それでもそこは

厩舎指数で穴馬サーチ 北九州記念

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 小倉競馬場は五輪中の3週の休みがあったので芝の状態は良くなると思われたが、再開の先週土曜に強烈な雨の中でレースが行われたので、見た目以上に馬場は悪化。 日曜の芝のレースは各馬内をあけて走る状態。 週中に天気はスッキリとしなかったので、馬場の回復に手間取って、芝は特殊な馬場に。 メインの北九州記念はサマースプリントの第4戦。 このあとは来週のキーンランドCと秋競馬開幕週のセントウルS。 CBC賞勝ちのファストフォースはスプリン

厩舎指数で穴馬サーチ 千歳特別

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 週中に入退厩のデータを整理していると、函館開催終了後は、函館からトレセンに戻ってくる馬が多数。 それでも4週間の札幌開催後半は今のところ極端な頭数減にはなっていない。 このあと、今月の25日で、俗に言う「裏ハコ」、函館競馬場に滞在して札幌競馬に使うというのが終了するので、その際出走頭数がどうなるか。 土曜札幌の最終レース、千歳特別は除外6頭が出たフルゲート。 3歳馬に良血が多く楽しみな一戦。 先週の日曜に6勝の固め勝ちをした

競馬雑記帳 2021/08/20

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 今週末のメインは札幌記念。 JRAも盛り上げるべく、通常なら札幌→小倉→新潟の順で進むレースも日曜は、小倉→新潟→札幌の順番に。 それに伴いWIN5も通常とレースが異なるのでご注意を。 昨年の札幌記念はGⅠ馬3頭での決着。 今年もGⅠ馬4頭が参戦など強豪が揃った。 そうなるとまた話題になるのが、札幌記念のGⅠへの昇格問題。 1997年にそれまでのGⅢのハンデ戦がらGⅡの別定戦に変更されると、エアグルーヴがこのレースをステッ

残り少ない3歳未勝利戦で。

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 関西の主場が休みだった7月下旬から8月上旬での開催は新潟に参戦した松山騎手。 3週で5勝2着6回の成績は悪いものではないが、やや物足りなかった。 小倉再開の先週は土日で6勝の固め勝ち。 今週は土曜11クラ、日曜10クラと騎乗馬が集まり先週以上の爆発の可能性も。 今年ここまで80勝の松山騎手の条件別の成績は以下の通りで未勝利戦での好成績が目立つ。 (2021年のクラス別成績) 未勝利戦の勝ち数はリーディング2位の川田騎手を

2年目の飛躍

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 先週まで函館で騎乗していた、武豊騎手と岩田康騎手は今週は小倉で騎乗。 大野騎手の騎乗停止、池添騎手が日曜は新潟で騎乗と日曜の札幌競馬はやや騎手が手薄。 丹内騎手が11クラと最多の騎乗だが、今年2年目の秋山稔騎手も、C.ルメール騎手や横山武騎手と並んで9クラの騎乗依頼。 今年の北海道開催では9勝。好走の傾向は上位人気の際だが、上位人気でも極端な人気にはならず、基準人気で3番人気以内での成績は単勝の回収は100を大きく超える。

厩舎指数で穴馬サーチ 関屋記念

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 新潟のメインの関屋記念はサマーマイルシリーズの一戦。 全4戦の内、これが3戦目で、現在ポイントトップのアンドラステラとロータスランドが参戦。 ここを勝てばシリーズチャンピオンに大きく前進する。 厩舎指数からの狙いは14.クリスティ。 基準6番人気ながら厩舎指数は9と高い。 2歳時から期待されて阪神JFにも出走(8着) 3歳の春はクラシックの権利が取れずに、ダートの関東オークスに使うなど迷走したが、秋以降はマイルに照準を定めて

ベテラン健在

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 今年のセレクトセールで20億円以上の爆買で話題になったサイバーエージント社長の藤田晋氏が馬主デビュー。 それも初出走の馬で、オープンのフェニックス賞に挑戦。 ただ、このレース10頭立てだが、相手の9頭は地方からの参戦の馬が4頭、中央の未勝利馬が3頭で、中央を勝っている馬は2頭だけ。 鞍上には藤田氏に馬主になることを勧めた武豊騎手。 先日落札したディープ産駒の2歳馬も、武幸厩舎で武豊騎手が騎乗とか。 とりあえずは、初陣のフェニック

厩舎指数で穴馬サーチ 阿蘇S

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 「安蘇ステークス」 この字面を見て、ピンと来た方は競馬好きのゲーム通。 「ダービースタリオン」がまだファミコンの時代に、誤字がそのまま通ってこの名前のレースがゲームの中で行われていた。 もちろん元ネタは「阿蘇ステークス」である。 このレース、1988年以前は芝だったが、以降小倉開催のなかった1998年以外は、条件の変更はあるが一貫してダートの1700M戦で行われている。 距離や芝・ダートの変更が珍しくない特別戦では数少ない存在