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永野 昌治

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騎手、調教師、3連単等、多数の著書を持つ、JRDB創業時からのスタッフ永野昌治の見解です。
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2021年5月の記事一覧

全クラ乗り替わり

JRDB永野です。 小倉・新潟の裏開催中心の騎乗だが、今年既に32勝を挙げてリーディングの8位につけている鮫島駿騎手。 新潟大賞典の重賞勝ちもあり、自信を持って乗っている感じで、先週まで新潟で騎乗していて、中京での騎乗は高松宮記念の日以来の割りに芝の状態を読めている。 土曜の競馬でも3歳未勝利戦で8番人気の馬を勝利に導いている。 そのレース振りは少頭数ながら後方でジックリと構えて上がりの速い競馬を差し切るという内容。 メインの葵ステークスでも後方追走から直線は無理に外に出

厩舎指数で穴馬サーチ 東京優駿

JRDB永野です。 いよいよ2018年生まれの馬の頂点を競う日本ダービー。 今年のダービーのポイントはルメール騎手の選択か。 今年の牡馬のクラシック路線ではルメール騎手は何頭がいたお手馬の中から、オーソクレースとコンビを組むはずだったが、皐月賞を前にして故障。 皐月賞では急遽コンビのアドマイヤハダルで4着。 アドマイヤハダルは特には継続騎乗する義理もなく、そこを物差しにして、桜花賞2着のサトノレイナスでも十分ダービーでも勝ち負けと踏んで、ダービーではサトノレイナスに騎乗に

厩舎指数で穴馬サーチ 葵S

JRDB永野です。 葵ステークスはGⅢ申請していたが、認められず今年も重賞の扱い。 除外も4頭出て混戦模様。 このレースのレイティング次第で、来年GⅢ申請が認められるが懸っている。 中京の芝は今週からBコース。3週目だった先週は雨の影響もありそれほど速い時計にはならなかったが、馬場はそれほど傷んでおらず内を開けることもなかった。 Bコースに替わった今週からいきなり外差しになるとは考えにくい。 基本は内枠の先行馬か。 6.ダディーズビビッドの前走橘ステークスはNHKマイル

自厩舎からダービー馬誕生か?

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 今年のダービーの1番人気は間違いなくエフフォーリア。 管理する鹿戸雄師にとっては、昨年のウインカーネリアンに続く出走。 鹿戸雄厩舎の現3歳世代で新馬戦でデビューした馬は25頭。 うち、新馬勝ちしたのは、8月の新潟でデビューしたランドオブリバティと8月の札幌でデビューのエフフォーリア。 ランドオブリバティの鞍上は厩舎所属の三浦騎手。 この世代の鹿戸雄厩舎の新馬戦のうち10戦は三浦騎手が騎乗していた。 ランドオブリバティは2戦

競馬雑記帳 2021/5/27

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 今週末は競馬の祭典、日本ダービー。 2週前の特別登録の時点ではフルゲートピッタリの18頭だったが、ダノンザキッドの骨折による回避でフルゲート割れに。 フルゲートが18頭になった1992年以降では初めてらしい。(ちなみにこの年の勝馬はミホノブルボンで2着はライスシャワー) 最後まで鞍上が決まらなかったバジオウの鞍上は17年目でダービーは初騎乗の大野騎手に。 しかし、ダービーでは、乗り替わりで好走するのは至難の業。 乗り替わり

GⅠよりも中京で

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 日曜は東京でオークス。 桜花賞で騎乗馬があったが、オークスで騎乗しないのは、 柴田大、藤岡佑、横山典、北村宏、幸、池添、丸田の7騎手。 うち、藤岡佑騎手だけは、桜花賞で騎乗したククナがオークスにも参戦するが、横山武騎手に乗り替わりに。 乗り替わりの経緯は詳しくはわからないが、ククナは元はルメール騎手のお手馬で、桜花賞の出走は抽選対象だったので、関西の騎手に依頼しての参戦だったか。 その後、栗田厩舎への騎乗も多い横山武騎手がオー

厩舎指数で穴馬サーチ オークス

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 昨年に続き、無敗の二冠馬が誕生するかが話題のオークス。 主役は白毛のソダシ。 自然界では、突然変異のアルビノは目立つので天敵・外敵にやれることが多いが、サラブレッドは天敵のいない生物だけにシラユキヒメ起点の白毛は今後枝葉を広げそう。 ただ白い馬体はレースでの位置取りは一目瞭然で展開的には不利だが・・・。 先週のグランアレグリアほどではないが、ソダシも単勝は1倍台。 これには、白毛というアイドルホース的要素も入ってのものだろ

厩舎指数で穴馬サーチ 平安S

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 土曜の中京競馬はオーストラリア・デーだが、メインはダートの重賞の平安ステークスというのがミスマッチ。 このレースでは今年デビューの小沢騎手が重賞に初騎乗。 新人騎手の重賞初騎乗に関しては、武幸四郎現調教師の、デビュー週にGⅡのマイラーズCに騎乗して勝つ、というちょっとこれ以上はない記録があるのだが。 今年の平安Sは、18年のこのレースの勝ち馬のサンライズソアや2歳時に交流のGⅠを勝っているノーヴァレンダが除外になるほどの好メ

名牝のムスメで

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 特別登録の時点で18頭だった今年のダービーだが、ダノンザキッドが回避でフルゲート割れに。 枠確定後に除外や取消でのフルゲート割れはあるが、出馬投票の時点でのフルゲート割れはグレード制導入後ははじめて。 余談だが、ダノンザキッドを管理する安田隆師にとって、初めてのダービー出走機会だったとか。 定年まで残り少ないだけに、残念だろう。 ダノンザキッドに騎乗予定だった川田騎手はヨーホウレイクに騎乗。 リーディング上位の騎手だけに鞍

競馬雑記帳 2021/5/19

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 今年のダービーの登録馬は18頭。 大方の予想通りの17頭に、NHKマイルCからタイムトゥヘヴンが登録。 あと10日あまりで、回避馬が出ればフルゲート割れに。 現在のフルゲートが18頭制になってからは、出馬投票の時点でフルゲートに満たない年はなかった。 さて、どうなるか。 その前に、今週はオークス。 先日、ダービーは乗り替りの馬の勝ちはマレということを書いた。 では、オークスはどうか。 1986年以降では乗り替りでオークスを

新規の騎乗先開拓に向けて

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 落馬負傷の北村友騎手の怪我は重傷で復帰までかなり時間が掛るらしい。 お手馬のクロノジェネシスの宝塚記念はルメール騎手だとか。 北村友騎手のエージントはチーム矢作の一員と言って良い専門紙優馬の細川TMだが、時期を同じくして担当の北村友騎手と古川奈騎手の離脱は痛いところ。 矢作厩舎の日曜のラインナップは全て新潟競馬。 平地競走4クラの鞍上は厩舎所属の坂井騎手だが、メインの弥彦Sだけは、坂井騎手が田中克厩舎のナイトバナレットに騎乗

厩舎指数で穴馬サーチ ヴィクトリアM

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 ヴィクトリアマイルは牝馬限定でマイル戦と、使い易い条件なので、創設から15年のうち17頭立てが2回あるが、その他は全てフルゲート18頭での争い。 今年もフルゲートで争われる。 時として穴馬が好走する場合もあるが、それまでにGⅠで実績のある馬が人気すれば信頼度は高い。 6.グランアレグリアは昨年GⅠレース3勝で、アーモンドアイを負かした安田記念と同じ舞台なら負けられない。藤沢和厩舎の厩舎指数算出指定TMは満場一致の◎。 グラ

今週から復帰

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 騎乗停止や香港遠征と騎乗自粛があったので、松山騎手は大阪杯の週以来の騎乗。 その間5週で、前走松山騎手だった馬の成績は【6-6-11-51】。 1週に1勝くらいなので、ほれほどお手馬が他の騎手に流出している感じではない。 このあとのGⅠ戦線の後半戦も、オークス、ダービーでは、騎乗停止のためにM.デムーロ騎手に乗り替わっていた、アールドヴィーヴル、グラティアスに、安田記念では大阪杯に引き続きサリオスに、宝塚記念ではデアリングタク

厩舎指数で穴馬サーチ 京王杯SC

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 今週は関西主場は平地の重賞はなし、中京を舞台に行われる京都ハイジャンプが唯一の重賞。ビックスワン(跳び上がり跳び降り台)のない京都ハイジャンプは何となく寂しい。 東京のメインは安田記念のステップレースの京王杯スプリングC。 個人的なイメージだが、嘗てはGⅡでも、この京王杯SCと毎日王冠、関西の阪神大賞典と京都大賞典は限りなくGⅠに近いGⅡだと思っていた。 ただ最近はGⅠ戦の増加で、やや出走馬の質が下がってきた気がする。 今年