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永野 昌治

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騎手、調教師、3連単等、多数の著書を持つ、JRDB創業時からのスタッフ永野昌治の見解です。
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2020年4月の記事一覧

競馬雑記帳 2020/4/29 昭和の日

JRDB永野昌治です。 今週末は春の天皇賞。 昭和の時代は春の天皇賞は天皇誕生日の4月29日の開催だったので、土日以外の曜日に当たるとお昼のワイドショー(たしか、「3時に会いましょう」だったと思う)の番組中にレース中継がされていた。 1991年からは、4月の最終週か5月の第一週の日曜に行われることに。1991年の勝ち馬はメジロマックイーンで、鞍上は昭和末から平成のはじめにかけて春の天皇賞を4連覇した武豊騎手。 29年前のレースながら、横山典騎手や田中勝騎手もこのレース

厩舎指数で穴馬サーチ フローラS

JRDB永野昌治です。 サラブレッドでいう近親は母系の血縁繋がり。 東京メインのフローラSで人気を集めている、9.スカイグルーグと11.レッドルレーヴ。 スカイグルーヴの曾祖母とレッドルレーヴの祖母が共通で名牝のエアグルーヴ。 こんな関係って何て言うんだろう。 16.フアナは母系を遡ればダービ馬のフサイコンコルドのいる系統。 7.ホウオウピースフルは有馬記念勝ちのブラストワンピースの全妹。 12.ヴォリアーモはサクラバクシンオーの近親だがこちらは距離はもちそう。

厩舎指数で穴馬サーチ オアシスS

JRDB永野昌治です。 今週はGⅠの谷間。 とは言え、各場で今後のGⅠに向けての重賞が行われます。 土曜の東京のメインはリステッド競走のオアシスS。 条件クラスは自ブロックへの出走になるが、オープンのここは関係なし。 16頭のうち9頭が関西からの遠征馬。 当然中心は関西馬。 2走前のアルデバランSで初ダートながら見せ場を作った4.プレスジャーニーを中心に考えたい。2歳時に芝の重賞を連勝したように、左回りのワンターンが向いている。 8.ゴライアスは逆にコーナーを4回の方

競馬雑記帳 2020/4/23

JRDB永野昌治です。 JRAの無観客での開催は4月19日までは発表されていたが、緊急事態宣言を受け延長、ダービー当日の5月31日までと発表された。 無観客開催の延長に併せて、人の移動制限の取り組みとしての、中央場の自ブロック制と一節内での騎手の移動不可も5月31日までに延長された。 これにより、ひとりの騎手が京都新聞杯とNHKマイルCの双方へのが不可となった。 桜花賞2着のレシステンシアがルメール騎手でNHKマイルCという発表があったので、必然的にルメール騎手は京都

競馬雑記帳 2020/4/22

JRDB永野昌治です。 緊急事態宣言下で競馬を行うにあたり、JRAも人の移動の制限に関するルールを設けている。 そのひとつが、条件クラスの中央場における自ブロック制。 今週からの開催の場合、東京競馬場での条件戦は美浦所属の馬で、京都競馬場での条件戦は栗東所属の馬のみで行われる。 それに伴い、番組にも変更が加えらることに。 現在の東西の4歳以上の条件別の馬の頭数は以下の通り。 オープンクラス 美浦 159頭 栗東 331頭 3勝クラス 美浦 200頭 栗東 318頭 2

厩舎指数で穴馬サーチ 皐月賞

JRDB永野昌治です。 やはりビッグタイトルの制覇の影響は大きい。 先週桜花賞を制した松山騎手だが、今週の皐月賞はコンビできさらぎ賞を制したコルテジアに騎乗のため中山で騎乗。 今週からオープン戦以外は中央場では自ブロックの馬のみという縛りなので、松山騎手にとっては、完全にアウエー。それでも皐月賞以外に7頭の騎乗依頼(1頭は関西馬)。 堀厩舎など有力厩舎もあり、今回のことで関東との繋がり強化の脚掛りになるかも。 さて皐月賞 問題は馬場がどれほど回復するか。キャリアの浅い馬

厩舎指数で穴馬サーチ 陽春S

JRDB永野昌治です。 今週から暫くの間は、騎手は土日で開催場の移動は出来なくなった。 今週は皐月賞というこで、リーディング上位陣は中山の集結。 栗東所属の騎手も武豊騎手をはじめ10人が中山で騎乗するので、阪神が手薄になる分、大野騎手や北村宏騎手などこちらで騎乗。 ただ、関東の騎手が関西圏で成績を残している印象は薄い。 20190年の阪神でのレースで、1着同着を含め491勝のうち関東の騎手は25勝のみ。 その内訳も関西の有力馬にも騎乗の多い戸崎騎手と、最近はローカルを

競馬雑記帳 2020/4/14

JRDB永野昌治です。 緊急事態宣言を受けてJRAのルールの運用も変更が。 そのひとつが、騎手の移動制限で、障害競走に騎乗する騎手を除いて、一節で同じ競馬場で騎乗することに。 土曜日に阪神競馬場で騎乗して、日曜日に中山競馬場で騎乗というのができない。 アーリントンCと皐月賞の両方には騎乗できないということ。 3戦無敗のGⅠ馬の対決の構図の皐月賞だが、もう一頭3戦無敗、レクセランスがいるが、こちらは重賞勝ちがなく地味な存在。それに加えて今回は主戦の川田騎手が日曜阪神のアン

厩舎指数で穴馬サーチ 桜花賞

JRDB永野昌治です。 クラシック第一弾の桜花賞。 上位人気が拮抗するかと思っていたら、土曜の15時頃の段階では17.レシステンシアと9.デアリングダクトの2強の売れ方。これはちょっと意外だった。 基準人気で8番人気以内(土曜16時現在の実オッズでも順位に差はあれど8番人気以内)の馬は全て厩舎指数が2ケタで、どこからでも狙える状況。 ならば、配当の妙味のある馬を中心にしたい。 photo by Rumi Enokida 2020年4月8日(水)ミヤマザクラ 軸にし

厩舎指数で穴馬サーチ 阪神牝馬S

JRDB永野昌治です。 土曜阪神のメインは阪神牝馬S。 嘗ては年末の施行だったが、2006年から桜花賞前日になり、2016年からは距離も桜花賞と同じ1600Mに。 今年このレースを走る16頭の内、半数ちかくが3歳時に桜花賞出走。 特に、4歳馬7頭のうち5頭が昨年桜花賞の舞台を踏んでいる。中には1番人気に支持された馬や、2着で涙を飲んだ馬も。 「昨年の忘れ物を取りに」という感じか。 その昨年の桜花賞1番人気だった13.ダノンファンタジーがこのレース基準1番人気。ただ、GⅡの

競馬雑記帳 2020/4/9 思い出の桜花賞

JRDB永野昌治です。 令和への改元は昨年の5月だったので、桜花賞、皐月賞、天皇賞(春)は令和最初の施行。 こういった「初物」に強いのが武豊騎手。 先日の弥生賞は今年から「ディープインパクト記念」のタイトルも添えられたが、2番人気のサトノフラッグでキッチリと勝利。 平成最初の桜花賞を勝ったのはシャダイカグラとコンビを組んだ武豊騎手。デビューから2年とひと月、現在のキャリアで言えば西村淳騎手が勝つようなもの。 まあ、武豊騎手は前年の菊花賞をスーパークリークで勝っており

競馬雑記帳 2020/4/8(花まつり)

JRDB永野昌治です。 7都府県に緊急事態宣言が出されたが、JRAは無観客での競馬を続行。 クラシックシーズンに向けて、17年生まれの馬達が悲運の世代にならなくて良かった。 皐月賞でサリオスに騎乗するために、早期に来日して自主隔離を行っているレーン騎手にとっても朗報だろう。 ただ、人の接触を極力抑えるために、障害戦を除いてオープンクラス以外は主場の出走は東西の自ブロックに限定されることに。 平地の未勝利戦で採用されている自ブロック制が条件クラス全てに拡大されること。

厩舎指数で穴馬サーチ 大阪杯

JRDB永野昌治です。 日曜は春のGⅠシリーズ第二弾の大阪杯。 とは、言っても大阪杯がGⅠに格上げされて今年が4年目。 長らくGⅡとして行われていた。 過去の大阪杯で印象深いのは2001年のレース。 前年に負け知らずでGⅠを5勝したテイエムオペラオーが圧倒的人気に支持されたが、期厳しいマークにあって4着に敗れる波乱。 競馬に絶対は無いというレースだった。 今年はGⅠ馬5頭を含む12頭での争い。 土曜の15時の時点ではGⅠ馬を差し置いて8.ダノンキングリーが1番人気。

競馬雑記帳 2020/4/3

JRDB永野昌治です。 無観客が決定したとはいえ、クラシック戦はすぐそこまで。 桜花賞はすでに最終登録が行われて、収得賞金1100万円のチェーンオブラブが18番目。それより下位の馬は上位の馬の回避待ちということに。 桜花賞といえば、チューリップ賞組みが圧倒的に強いイメージだが、ここ3年は別路線からの馬が勝っている。 今年もシンザン記念勝ちのサンクテュエールなど別路線からの有力馬も多い。 個人的にはその中の1頭、クイーンC勝ちのミヤマザクラに注目している。 クイーンC