知人の推し女性声優が結婚した

はじめに

先日タイトルの出来事がありました。そして結論から述べさせていただきますと、僕は約1週間寝込みました。
冒頭から意味がわからないと思います。自分でもわかりませんが、状況を説明していきたいと思います。
(筆者の前提条件はこちら)

件の女性声優について

僕が彼女を知ったのは…正直いつどんな作品だったかは覚えていません(2chまとめか何かで名前が挙がってて知った気がする)。ただ、初めて生で見たのは2018年の音泉27時間ニコ生のオリジナル企画「集まれ!ハムスター女子!」でした。

身長150cm以下の女性声優を集めてハムスターごっこをさせるという極めて意味不明な企画でしたが、僕は低身長女性声優が大好きなので企画内容がめちゃくちゃ刺さりました。

番組の内容は…正直あまり覚えていないのですが、何かしらのミニゲーム的なことをして、勝った人は賞品が貰えるような何かをしていました。
「覚えていないのに何故その話を始めたのか」と思った人は正常です。もちろん語りたい内容があるからです。この頃ちょうどBack Street Girlsゴクドルズというアニメが放送されていて、そのアニメの主要キャラクターを演じていた赤尾ひかるさんに注目しながらこのイベントを眺めていました。

…ところで、ハムスターから連想されるご褒美といえば、ヒマワリの種でしょう。ヒマワリの種を食べたことはありますか?日本だと殻が剥かれているものやチョコレートでコーティングされているもの等、ぱっと見でヒマワリの種とわからないものが一般的ですが、中華系の国では殻付きのまま味付け加工されたものがコンビニで売ってるレベルで一般的です。

これはもちろん殻を剥いて食べる物ですし、ペット用のエサとして売られているヒマワリの種をハムスターにあげたとしても、勝手に殻を剥いて食べ始めるでしょう。

集まれ!ハムスター女子!の話に戻しますが、この企画でも安直にヒマワリの種がご褒美になっていました。ここで渡されたヒマワリの種は(国産とは言っていましたが)わかりやすく殻付きのものです。しかし赤尾ひかるさんはそれを剥く動作も一切なく口に運んだのです。そして「美味しい」と言うのです。そんなわけないだろう。なんなら本当に食べたかすら怪しいと思いました。偏見でしかないですが「平気で嘘を吐きそうだし、オタクのことをバカにしてそうだな」というのが赤尾ひかるさんに対する第一印象でした。

この約1ヶ月後にゴクドルズのイベントで赤尾さんと会話できる機会があり、少し話してみたかったのですが、前田佳織里さんに妨害されて話すことはできませんでした。

時は流れ2020年、僕は舞台「アサルトリリィLeague of Gardens」で1週間毎日赤尾ひかるさんを見ることになりました。何度も言いますが僕は低身長女性が大好きです。だからこれを期にもう少し赤尾ひかるさんに興味を持つと思っていたのですが、この舞台の感想は「星守紗凪ちゃんと夏目愛海ちゃんの顔が良い」でした。
そしてアサルトリリィのアニメが放送され、アプリがリリースされました。僕はアプリのインストールまではしましたが実際にゲームをプレイすることはありませんでした。しかし、楠木ともりちゃんや大西亜玖璃さんにフラスタを贈ったりしていた知人が何故かこのアサルトリリィのアプリにハマり、いつの間にか赤尾ひかるさんを応援するようになっていました。
僕があまりにも赤尾ひかるさんに興味がなかったので彼の活動の詳細は把握していないのですが、例えば赤尾さんが出演している番組に花を贈ったり、イベント全通でなおかつ全て前方に座ったりして、個人的に真似したくないオタクNo.1へと覚醒していました。彼曰く赤尾に使った金額は2年間で数百万円(日本人男性の平均年収くらい)だそうです。

そして彼はこのツイートを見て

「6月には結婚報告が来るかもしれない」と発狂していました。
僕はそれを見て笑っていたし、もしそうだったとしても僕には関係ない話だと思っていました。

そしてその数日後、Twitterの不具合でタイムラインが更新されない中、このツイートがありました。

僕はこれを見て何とも言えない気持ちになり、しばらく現実感がなく吐き気と頭痛と倦怠感に襲われ、翌日は会社も休むくらい体調不良でした。というか今見てもやっぱり少し気分が悪いです。
自分には全く関係ないし、大して興味もない女性声優が名もなき音楽関係者と結婚しただけだというのに。

ちなみに件の彼は直前で発狂していたこともあり、現在は正気を保っているし今まで通りとはいかなくても応援は続けるようです。そもそも女性声優に数百万円貢いでも生活できるレベルの人間です。まだ20代だし、これからいくらでもやり直しができるでしょう。むしろ真似したくないオタクNo.1から真人間への一歩だったとも言えます。

ところで、もし大西亜玖璃さんが僕の知らない誰かと結婚のご報告をしたら、僕は大笑いしてやるつもりでした。
何故なら僕の知り合いに大西亜玖璃さんのイベントに真剣すぎて就活に失敗し、大西亜玖璃さんのイベントに真剣すぎて新卒で入社した会社を辞め、大西亜玖璃さんのイベントに真剣すぎて再就職もできず、大西亜玖璃さんに真剣すぎてリボ払いや消費者金融を利用している人がいるからです。
もし大西亜玖璃さんが結婚のご報告をしたら彼がどうなるのか…というか、結婚とかしなくても現時点で面白いです。
一方で、僕は日本で名前を知らない人はいないレベルの有名大企業の正社員なので、酷い言い方ですが自分より下がいることで何かあっても余裕ぶれるつもりでした。でも現実は違いました。
ほぼ興味がない女性声優が名もなき音楽関係者と結婚しただけで生活が崩壊したんです。まるで目の前で轢き逃げ事故が起こったかのように、あるいは友達と遊んでいた砂浜で地雷が爆発したかのような恐怖です。
「もし地雷を踏んだのが自分だったら」を想像すると、もうその砂浜では遊べません。昨日まで大丈夫だったからといって、明日も大丈夫とは限りません。あるいは、潮が満ちて波に飲み込まれてしまうかもしれません。

現代人は想定外の出来事に弱いと言われています。だから“なろう小説”でもタイトルでできる限り内容を説明します。
僕はなろう小説をバカにしていましたが、実は僕自身もなろう小説読者と本質は同じだったのかもしれません。

話がまとまってませんがこれで終わりです。

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