寺島良厩舎2019-2020【一口馬主向け】調教師(厩舎)分析(お試し版)

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ひとこと&厩舎ダイジェスト

【寺島良厩舎2019-2020】
注目度大の成長中の厩舎。師の目指すバランス重視の馬づくりで目指せアサクサキングス超え!
出資者として向こう10年単位で見ていきたい厩舎のひとつ。まずはエピファネイア産駒に注目したい。

寺島厩舎1

・経営モデル
仕入れ数[多] - 出走数[多] - 残存率[高] - [厩舎力>馬価格]
・モデル馬
キングズガード…転厩馬。バランスを重視した調教を継続し重賞勝ち(プロキオンS)。
ヴァルナ…2017年産エピファネイア産駒。逃げ先行で重賞で入着。今後も期待。
・特注アイコン
【芝先行】【ノーザンF空港】【エピファネイア産駒】

厩舎特徴

寺島厩舎2

・2019年が4年目。キャリア浅い厩舎ですが、12勝(2017年)→27勝(2018年)→35勝(2019年)と急ピッチで勝ち星を伸ばしており、後ほど下欄でも触れますが収得賞金も順調に伸ばしている先取りしたい厩舎です。
・全体成績から芝・ダートの傾向を見てみます。2019年までの通算で芝33勝:ダ39勝です。ややダート寄りの傾向ではありますが、キャリア浅い厩舎ですし今後の仕入れ血統次第で傾向は変わる可能性もあると思われます。
・特別戦は2019年までで全16勝、関西4場中心に福島・東京・函館での特別戦優勝もあり遠征での結果がでているのは良い傾向です。距離も短距離から長距離まで万遍なく勝っていますし、牡・メス・センと各性での特別戦勝ちがあります。なお特別戦のみの芝ダート傾向は、芝11勝:ダ5勝とこちらでは芝寄りの傾向を示しています。
・現状での特徴のひとつに芝レースでの先行率が高いことが挙げられます。今後の馬質次第で変化する可能性はありますが、現時点での寺島厩舎の馬づくりの特徴として認識したいところです。
・師が北海道大学時代、馬術大会のご縁でノーザンF空港に勤めることになったとのこと。その後、JRAに入り大久保龍志厩舎へ。菊花賞馬アサクサキングスを担当されています。G1馬の経験やノーザンFとのご縁は今後の師のキャリアにおいてもプラス要素と言えそうです。
・寺島厩舎での馬づくりでは馬のバランスを大切にしたいと仰っています。寺島厩舎へ転厩後に重賞を勝ったキングズガードは、左右対称のバランスで走れるよう調教を継続。転厩後半年程の時間はかかったもののプロキオンS優勝を成し遂げています。オープンクラスの転厩馬というプレッシャーのなか、自身の目指す馬づくりで重賞タイトルという成果をだせたのは厩舎にとっても大きい出来事でしょう。

厩舎アーニング・インデックス

※各EI(アーニング・インデックス)は独自算出の数値で平均値が1.00です。用語説明はこちら
https://note.com/jra_trainer/n/nd2f94207f16d

寺島厩舎3

まず馬房数に注目です。12馬房(2016年)→18馬房(2017年)→20馬房(2018年)→22馬房(2019年)と毎年馬房数が増えています。馬房増は管理馬数・人員数の増加になり通例だと馬房増に伴って①厩舎EIや③出走EIが一旦踊り場になることが多いのですが、寺島厩舎は踊り場がなく指数を上昇させています。厩舎マネジメントがうまくいっているものと思われます。
さらに注目は「⑥残存率EIの2018年」と「収得賞金の2019年」。⑥残存率EIの2018年2.31は藤沢和厩舎・堀厩舎に次ぐ第3位。仕入れ馬質から考えれば驚異的な残存率で関係者にインパクトを与えたものと推測します。また収得賞金の2019年では5.7億円を達成。キャリア4年目で5億円超はこれもインパクトあり。(2019年は賞金高い重賞勝ちがないなかで)ここまで賞金を積み上げたマネジメント力を評価したいです。


今後の展望

今の勢いで芝重賞タイトルを獲りたいところだと思います。各種指数では高い出力ですし後は芝重賞タイトルを。キングズガードに続く厩舎看板馬をつくりたいところでしょう。師はもちろん、厩舎のモチベーションも高いでしょうし引き続き期待大です。多少の浮き沈みはあるとは思いますが向こう10年単位で見ていきたい厩舎です。
それと杉山厩舎の存在。寺島師と杉山師は同年齢で開業年も同じ、シーズン中の急開業も同じです。急成長の過程も似たような曲線で、ご本人同士が意識されているかわかりませんが、励みになる存在だと思いますし情報交換もできると思います。

特注クラブ募集馬(狙ってみたい募集馬イメージ)

出走数が多い厩舎特徴に乗れるよう丈夫な馬を選びたい。ノルマンディーのように出走数多め期待のクラブ馬もマッチしそう。それと師が従事していたノーザンF空港の育成馬も注目したい。種牡馬ではエピファネイア。(作成時点調べで)2017年産で3頭、2018年産で4頭預託予定と意識的にエピファネイア産駒を多めに仕入れている可能性も。エピファネイア2017年産ヴァルナをすでに重賞に送り込み入着させている厩舎だけに注目。2020年産以降も含め寺島厩舎×エピファネイアは注目対象。
出資馬で重賞タイトル目指すなら「ノーザンF空港育成馬×エピファネイア産駒」か。厩舎スタイルである芝先行で重賞タイトルを獲る映像も浮かぶ。

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