大竹正博厩舎2019-2020【一口馬主向け】調教師(厩舎)分析(お試し版)

※当記事は全文無料公開しております。最後に課金ボタンを設置しておりますので、筆者応援で投げ銭してくださると嬉しいです!

※当記事は2019-2020版データで作成しております。今年度版(2020-2021版)はこちらに格納しております。


ここから2019-2020版の本文です。

ひとこと&厩舎ダイジェスト

【大竹正博厩舎2019-2020】
読書から多様な考え方を吸収、既存概念を覆すローテーションで積極チャレンジ。
大竹厩舎×遅め産まれ×ノーザンF空港育成は要注目。春クラシックを出資馬で狙いたい。

大竹厩舎1

・経営モデル
仕入れ数[多] - 出走数[少] - 残存率[高] - [厩舎力>馬価格]
・モデル馬
ブラストワンピース…4/2産、ノーザンF空港育成。新しいローテでダービー・菊花賞挑戦。1歳時見栄えしなかったらしい。
ルージュバック…4/22産、ノーザンF空港育成。新しいローテで桜花賞挑戦。1歳時見栄えしなかったらしい。
・特注アイコン
【芝】【ノーザンF空港】【遅産まれ】


厩舎特徴

大竹厩舎2

・2019年がキャリア11年目。ルージュバックやブラストワンピースが印象的な厩舎です。
・全体成績の芝ダート傾向は”ルージュバック登場前”と”ルージュバック登場後”で大きく変化している興味深い厩舎です。<ルージュバック登場前(2014年まで)芝55勝:ダ78勝(ダート優勢)>、<ルージュバック登場後(2015~2019年)芝82勝:ダ34勝(芝優勢)>という変化で、今は芝優勢という見方がよさそうです。
・特別戦勝ちの傾向も2015~2019年で見てみます。芝23勝:ダ4勝と特別戦も芝優勢になっています。芝は千二~二四で勝利あり、ダートは千二で1勝、千七で3勝しています。特別戦勝ちの競馬場は傾向があり、京都・阪神での特別戦勝ちはゼロ、ダートは千七得意傾向のためローカル競馬場(福島・函館・札幌)が主戦場になっています。
・JRA重賞は通算(2019年まで)で12勝、芝11勝:ダ1勝です。ダート重賞はジェベルムーサ(エルムS)によるもの。芝重賞は千四~二五と幅広く、牡・牝両方で実績があります。競馬場は札幌から関西圏まで。特に牝馬で京都重賞2勝・阪神重賞1勝と遠征で結果を残していることはストロングポイントでしょう。関西遠征は重賞で結果だしていますし苦手なわけではない認識でよさそう。
・重賞馬全6頭中のうち4頭(ブラストワンピース・デアレガーロ・ルージュバック・ジェベルムーサ)がノーザンF生産馬で、サンデー・キャロット・シルクの各クラブで重賞馬を輩出していることも特色になります。特にルージュバック(きさらぎ賞→桜花賞)、ブラストワンピース(毎日杯→ダービー、新潟記念→菊花賞)はこれまでにない新しいローテーションでチャレンジしていることにも注目です。
・「いろんな考えを得るために読書の時間は大事」「馬がもっと活躍できる社会を作っていきたいなというのが夢」と仰る師。今後もルージュバックやブラストワンピースに続く印象的な馬を送り出すことに期待です。
・以前にパーティーでルージュバックの桜花賞(9着)の話を師からうかがったことがあります。変な形で引きずることはなく、きちんとご自身なりに消化もしている雰囲気でとても好感を持ちました。この後にブラストワンピースでG1優勝をされており、ルージュバックの経験をうまく活かされたのだろうと推測しています。


厩舎アーニング・インデックス

※各EI(アーニング・インデックス)は独自算出の数値で平均値が1.00です。用語説明はこちら
https://note.com/jra_trainer/n/nd2f94207f16d

大竹厩舎3

「⑤仕入れEI」「③出走EI」「⑥残存率EI」の各指数から大竹厩舎の特徴が浮かび上がってきます。仕入れ多め→出走数少なめ→残存率(≒勝ち上がり率)高め、という厩舎特徴です。出資馬は出走数が少ない傾向になることは認識したいところです。ただ残存率は高いですし一戦必勝型のスタイルと言えます。他では④回収月数EI(1.00未満が良い指数)から「厩舎力>馬価格」の傾向にあることがわかり現時点ではコスパ高い傾向にあります。
「①厩舎EI」「②世代限定重賞EI」は2018・2019年と上位に食い込む高い指数を出力しています。ブラストワンピースが現役のうちに下の世代からも重賞馬を送り出すことができるとこのあたりの指数も上位安定してくるでしょう。このあたりにも期待です。


今後の展望

これまで上記で挙げたノーザンF生産馬だけでなく下河辺牧場(グレーターロンドン)での重賞馬を輩出しており、今後も大手牧場中心に馬質が向上してくる期待ができます。また、美浦では藤沢和厩舎の解散(2023年)もあってこれも馬質向上の後押しになるでしょう。読書からいろいろな考え方を吸収している師ですし、なにか具体的なタイトル目標というよりは、今後もルージュバック・ブラストワンピースのような印象的な活躍馬を引き続き送り出してくれると思います。


特注クラブ募集馬(狙ってみたい募集馬イメージ)

クラブ募集馬ならやはり実績残しているサンデー・キャロット・シルクに決め打ちしたい。特に注目はノーザンF空港育成馬、ブラストワンピース・デアレガーロ・ルージュバックの3頭がノーザンF空港育成馬で今後も期待したい。たまたまの偶然の可能性はあるが左記3頭は4月産。師も「大竹厩舎の活躍馬は第一印象で見栄えしない馬が多い」と述べていますし、比較的遅め産まれのほうが厩舎特徴に合うのかも。ちなみに2017年産の活躍馬ホウオウピースフルも3/27産と早産まれではない。
整理すると、サンデー・キャロット・シルクの3月以降産まれの募集馬でノーザンF空港育成馬が一番の狙い。ルージュバックやブラストワンピースと同様に世代限定重賞から獲っていきたいし、2頭で獲れなかった春クラシックが最大目標になる。

ここから先は

150字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?