矢作芳人厩舎2019-2020【一口馬主向け】調教師(厩舎)分析(お試し版)

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ひとこと&厩舎ダイジェスト

【矢作芳人厩舎2019-2020】
信は力なり。今後のキーワードは「ワクワク感を伴う高い目標」か?!
狙うは厩舎未開拓のニュータイトル。妙味は芝スプリント馬、世界的なスプリント馬を矢作厩舎とともにつくりたい!

矢作厩舎1

・経営モデル
仕入れ数[標準] - 出走数[多] - 残存率[高] - [厩舎力≒馬価格]
・モデル馬
リスグラシュー…年度代表馬、コックスプレート勝ち。矢作厩舎らしい高い目標を体現した名牝。
モズアスコット…芝・ダート両刀のマイル王。フランケル産駒で世界を驚かす。ワクワクを体現。
・特注アイコン
【厩舎新タイトル】【難易度高い目標】【ワクワクする目標】

厩舎特徴

矢作厩舎2

・2019年がキャリア15年目。2012~2019年まで連続で収得賞金10億円超を続けている超絶に稼ぐことができる厩舎です。
・全体成績の傾向は芝寄り。通算(2019年まで)で芝352勝:ダ263勝という状況です。ただしダートの勝率も芝と同等で単にダート出走数が少ないだけという見方が合っていそうです。このあたりは仕入れの馬質によるものでしょう。
・JRA重賞は通算(2019年まで)で38勝しています。芝33勝:ダ3勝(プラス障害重賞2勝)という分布です。芝重賞は千二~二五まで距離幅広く、2・3歳重賞も古馬重賞も、牡もメスもと全方位型で重賞タイトルを獲っています。ダート重賞についてはデータ対象期間外の2020年にモズアスコットがフェブラリーS・根岸Sを勝っています。
・JRAのG1優勝は2019年までで9勝。G1優勝も全方位型で穴がない印象です。あえて傾向らしいところに言及すると「リピータータイトルがない」ということくらい。新タイトルのほうが厩舎としてモチベーションが高くなる傾向があるのかも?!覚えておきたい傾向ではあります。
・2019年は厩舎として年度代表馬と賞金王を狙うと公言し見事に達成しています。具体的な目標(しかも難易度高い目標)を掲げ、チームを鼓舞しそこへ邁進するマネジメントスタイルが矢作厩舎流のように見えます。
・2019年初頭に放射線治療でお休みされていた師、復帰後は人生観が変わったと仰っています。つまらないことは無駄、楽しいことだけをして生きていこうと。2020年の芝マイル王モズアスコットによるダート路線挑戦は確かにワクワクするチャレンジだったように感じます。こういう感覚が今の矢作師のモチベーションになっていそうです。
・私的な話題。師著作を愛読していまして、とある機会に師からサインをいただく機会に恵まれました。サインと一緒に書いてくださったメッセージは「信は力なり」です。師からエネルギーを分けていただいた感覚で感謝しています。


厩舎アーニング・インデックス

※各EI(アーニング・インデックス)は独自算出の数値で平均値が1.00です。用語説明はこちら
https://note.com/jra_trainer/n/nd2f94207f16d

矢作厩舎3

まず目立つのが③出走EI。平均の約1.5倍で出走させており馬準備・レース後ケア・事務処理・勝負服準備などでミスなく回していることは驚異的です。出走EI指数は3年連続で首位、1.40以上を出力できる厩舎は他にほとんどなく矢作厩舎の抜群の出走マネジメント力を示す指数と言えます。ハイレベルで仕組み化できているのだと思いますし、こういう仕組み化できるところが矢作厩舎のストロングポイントなのでしょう。
他指数の①厩舎EI、②世代限定重賞EI、⑥残存率EIも高いレベルの出力を示しています。指数面で見ても全方位型で穴がありません。残存率も高く稼げる厩舎ですので高額馬で一頭入魂も任せることができる厩舎でしょう。


今後の展望

2019年に「坂井騎手、中谷騎手で重賞を勝つ」ことを目標にされており(坂井騎手は達成済)、中谷騎手との重賞優勝を直近では注力してくると思われます。(※記事作成後に引退)他ではまだ未達のG1タイトルを目標にしていきそうと予想します。国内では皐月賞や桜花賞。海外タイトルでは米国や英国、仏国でのタイトル奪取を目標にしていくように思います。さらに厩舎として未開拓地であるスプリントG1、牡馬スプリントG1馬をつくり種牡馬として生産界へ送り込むようなことも新たな目標になりそうです。”ワクワク感を伴う高い目標”がキーワードになると推測します。


特注クラブ募集馬(狙ってみたい募集馬イメージ)

メディア露出頻度の多い師でもありメディア記事から厩舎の目標や方向性を感じ取って、厩舎目標にマッチする募集馬に出資したい。
2020年3月時点、明け3歳(2017年産)までではまだ目立つスプリント路線を担う存在を送り出していないこともあるので、まずは「世界的なスプリント馬」を目標に決め打ちしていきたい。具体的には「牡」「短距離血統」で。クラブは幅広く検討したい。DMMバヌーシーに初タイトルをもたらした実績もあり、TCライオンや広尾TCなどの小クラブも含め検討したい。常に意識したいのは”ワクワク感を伴う高い目標”、ここは忘れないようにしたい。

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