池江泰寿厩舎2019-2020【一口馬主向け】調教師(厩舎)分析(お試し版)

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ひとこと&厩舎ダイジェスト

【池江泰寿厩舎2019-2020】
ダービー&皐月賞への出走頭数最多厩舎。頼りになる池江厩舎はポストディープインパクト時代へ向けて走り出す。
2019年産で注目はやはりディープ産駒。2020年産以降はポストディープインパクト種牡馬を探りたい。

池江厩舎1

・経営モデル
仕入れ数[少] - 出走数[標準] - 残存率[高] - [厩舎力>馬価格]
・モデル馬
サトノダイヤモンド…ディープインパクト牡馬の傑作の一頭。ノーザンF。500㌔前後の大型馬。
ペルシアンナイト…ハービンジャー産駒。ポストディープインパクトを担う種牡馬産駒。
・特注アイコン
【牡】【芝中距離】【芝マイル以上G1】【ディープインパクト2019年産】【ポストディープインパクト種牡馬】


厩舎特徴

池江厩舎2

・2019年がキャリア16年目です。2006~2019年で連続重賞勝利しているトップ厩舎です。
・全体成績の傾向としては芝寄りです。通算(2019年まで)で芝467勝:ダ210勝という具合です。
・JRA重賞は通算(2019年まで)で79勝。芝76勝:ダ3勝、ダート重賞勝利は2014年の根岸S(ゴールスキー)まで遡ることになります。ほかの特徴としては芝千二重賞は未勝利です。仕入れ馬質の兼ね合いもあると思いますが「ダート全般」「芝短距離」はここまで事例が少ないことは認識したい傾向です。
・JRAのG1優勝は2019年までで20勝。全て芝G1で、牡馬の活躍馬が多く、2歳G1~3歳クラシック~古馬G1と千六以上の距離でタイトルを多数重ねています。なお牝馬はミッキークイーンの2勝(オークス・秋華賞)があります。
・G1優勝馬の種牡馬を見ると、ステイゴールド・ディープインパクト・キングカメハメハ・ジャングルポケット・ハービンジャーとなっておりリーディング上位種牡馬の産駒が多い傾向です。また種牡馬初年度産駒でのG1勝ちは今のところありません。どこかで破られる傾向かもしれませんが気に留めておきたい事項です。
・ディープインパクト産駒の期待馬が続々と入る池江厩舎、きっちり結果もだしていましてディープインパクト産駒での通算勝利数は堂々第1位です。残り少ないディープインパクト産駒もディープインパクトマイスターの池江厩舎預託馬に注目です。
・出資馬でダービーを狙うならダービー出走頭数の多い厩舎が最適になると思います。池江厩舎は直近5年(2015~2019年)で10頭出走させており、最多頭数をダービーに送り込んでいる厩舎です。2位の厩舎が4頭なので池江厩舎のダービー出走頭数の多さが際立ちます。同様に皐月賞出走頭数のトップも池江厩舎です。牡馬クラシックは池江厩舎抜きには語れませんね。
・個人的に注目したいのが2019年阪急杯優勝(スマートオーディン)。2年の休養&転厩受け入れと難しいなかで復活させ重賞優勝に導きました。この事例は厩舎力を示すもので、厩舎もやってきたことに自信を持てる内容だと推測します。牡馬クラシックでの戦績が目立つ池江厩舎ですが、スマートオーディンの事例のように古馬でも実績があることは強調材料でしょう。
・「同じことをしていてもダメ」と師、三冠馬など結果をだしていても危機感もお持ちのよう。また「負けたことで凱旋門賞制覇への思いも強くなった」とも仰っていてモチベーションも高いです。


厩舎アーニング・インデックス

※各EI(アーニング・インデックス)は独自算出の数値で平均値が1.00です。用語説明はこちら
https://note.com/jra_trainer/n/nd2f94207f16d

池江厩舎3

注目は、①厩舎EIと②世代限定重賞EIの高さです。どちらも最上位クラスですが、特に①厩舎EIは3年連続でトップ6に入る最上位で稼ぐ厩舎と言えます。また残存率も相当高いです。③出走EIも標準的な指数を出力しており、標準的な出走数で楽しむこともできます。それと⑤仕入れEIはイメージとは異なり平均以下です。馬房数未満で推移させており、かなり仕入れを絞っている印象です。
馬価格は最高値級で1億円超の馬が毎年が入っていますが、それでも稼ぐ厩舎なので④回収月数EIで良い指数(1.00未満が良い指数)を出力しています。高額馬も任せられる厩舎でしょう。


今後の展望

ディープインパクトマイスターとして実質2019年産までのディープインパクト産駒で最高傑作をつくる意気込みだと推測します。同時にポストディープインパクトも探す期間になりそうです。「池江厩舎といえば種牡馬〇〇」と言われるような看板種牡馬を見出したいはず。ダービーや凱旋門賞で勝負できる種牡馬ということで中距離血統種牡馬を中心に試すことも必要かもしれません。おそらくこの部分については危機感も高いと思います。池江厩舎の馬づくりにマッチする種牡馬を早々に見つけたいところだと思います。

特注クラブ募集馬(狙ってみたい募集馬イメージ)

2019年産ではディープインパクト産牡馬への出資でダービー・凱旋門賞を狙うプラン。師のモチベーションも高いのでディープインパクト産駒の最高傑作を出資馬で送り出す意気込みを持ちたい。クラブではサンデー・キャロット・シルクのディープインパクト牡馬。
2020年産以降については厩舎の看板種牡馬を探る期間に該当する可能性もあり様子見もあり。あえて出資したいなら直近での非ディープインパクト産駒での成績を加味して出資馬候補を慎重に探したい。決め打ちするなら、将来のリーディングサイヤー候補ドゥラメンテに池江厩舎が注力してくるのではないかと予想しているのでドゥラメンテ産駒を個人的には推したい。ただ、これも3勝クラスくらいまでの実績馬がでてからでも遅くはないとも思う。いずれにせよ過去の厩舎傾向に従って「牝馬は避ける」「初年度産駒は避ける」という条件だけは守りたい。

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