清水久詞厩舎2019-2020【一口馬主向け】調教師(厩舎)分析(お試し版)

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ひとこと&厩舎ダイジェスト

【清水久詞厩舎2019-2020】
メールドグラースを輩出し脱キタサンロス。今後はダービー制覇&種牡馬キタサンブラックの大成だ!
スパルタ調教の厩舎方針とマッチする血統背景の出資馬でダービー&王道の古馬G1路線を歩みたい。

清水久厩舎1

・経営モデル
仕入れ数[多] - 出走数[多] - 残存率[低] - [厩舎力>馬価格]
・モデル馬
キタサンブラック…ブラックタイド(≒Hyperion)らしい粘着力と成長力で古馬G1路線制圧。
メールドグラース…Nureyevクロス・ノーザンテースト持ち(≒Hyperion)。4歳夏に本格化、豪州G1優勝。
・特注アイコン
【芝中長距離】【キタサンブラック産駒】【Hyperion】【スパルタ調教】

厩舎特徴

清水久厩舎2

・2019年がキャリア11年目。清水久厩舎と言えばなんといってもキタサンブラックですね。
・全体成績通算(2019年まで)で芝ダートの傾向を見てみます。芝173勝:ダ56勝と芝寄りの傾向です。また、2015年以降、複勝率が安定して.200を超えるようになっています。ちょうどこの年はキタサンブラックが3歳になる年で厩舎としてひとつ上のステージに上がったように見えます。
・2015~2019年の特別戦勝ちの傾向も見てみます。計34勝、芝28勝:ダ6勝とこちらも芝優勢の傾向です。距離は、芝が千二~二六、ダートが千四~千八と特定距離に偏ることなく万能型です。そして注目したいのが遠征での強さ。北海道から小倉まで特別戦勝ちがありますが、中山・東京・福島の3場で15勝(34勝のうち)しています。特に中山芝は要注目です。
・JRA重賞は2019年まで通算で20勝。トウケイヘイロー4勝・キタサンブラック10勝・メールドグラース3勝とこの3頭で17勝(主に芝中距離)しています。他重賞馬は、クールホタルビ(ファンタジーS)・ジョーストリクトリ(NZT)・カシアス(函館2歳S)と全て世代限定重賞で勝っています。晩成型はじっくり育て、速攻系は早めから結果をだすことができる両面を成す厩舎です。
・キタサンブラックの引退後「キタサンロス」があったと師。ですがすぐにメールドグラースを輩出しており厩舎としての強さを感じさせます。また種牡馬としても期待大きいキタサンブラックの産駒については積極的に集めているようで、キタサンブラック産駒×清水久厩舎の今後にも注目です。
・キタサンブラックと出会ったことで「ダービーを勝ちたい!」と思うようになり、実際に若馬を見るときは芝の長いところで活躍できそうな馬を意識するようになったと師は仰っています。

厩舎アーニング・インデックス

※各EI(アーニング・インデックス)は独自算出の数値で平均値が1.00です。用語説明はこちら
https://note.com/jra_trainer/n/nd2f94207f16d

清水久厩舎3

かなり特徴的な指数が出力されています。まず⑤仕入れEIの高さ。かなり多め(馬房数の1.5倍前後の2歳馬登録数)で仕入れていることがわかります。次に③出走EIも高いです。かなり多く出走させてくる傾向です。そして⑥残存率EIは平均を少し下回る指数です。この指数から見えてくるのは、多く仕入れ→多く出走させ→選抜されていく、そしてトップクラスは清水久厩舎の厳しいトレーニングでキタサンブラック・メールドグラースのように晩成型で大成していくという構図。優勝劣敗の本来の競馬の姿を体現しているような指数出力だと感じます。清水久厩舎預託予定募集馬から出資馬を選ぶのであれば、この優勝劣敗を勝ち抜けるような素材を選べるかどうかがポイントになりそうです。


今後の展望

キタサンブラックの後に切れ目なくメールドグラースを送り出すことができ厩舎としてもやり方に確信を持ってきている時期にあると思います。こういう流れですし、師が仰っているように「ダービー制覇」と「種牡馬キタサンブラックを大成させること」の2つ、もしくはこの2つのミックスが具体的な目標になってくると推測します。目標が具体的であれば後は突っ走っていくだけですし、出資者としては向こう5年後くらいに方針転換がないかだけ確認していければ、厩舎方針にうまく乗って行けると思います。


特注クラブ募集馬(狙ってみたい募集馬イメージ)

作成時点での清水久厩舎賞金上位4頭(キタサンブラック・トウケイヘイロー・ビップライブリー・メールドグラース)は血統面でノーザンテーストやNureyevなど「Hyperionの特長」を受け継ぐ馬という共通点がある。スパルタ調教の厩舎方針とマッチする可能性を考えたい。この点も踏まえ出資馬選びでは「芝の長いところでいけそうな牡馬」「スパルタ方針にマッチしそうな血統馬」「キタサンブラック産駒」という3条件で探すのが面白そう。目標はダービー~王道の古馬G1路線。
あとは筆者の勘だがゴールドシップ産駒は合いそうな予感。特にビッグレッドF系(ラフィアン・ウイン)のスパルタ育成ともマッチしそう。こちらはトウケイヘイローのイメージで芝二千重賞を目指したい。

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