木村哲也厩舎2019-2020【一口馬主向け】調教師(厩舎)分析(お試し版)

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ひとこと&厩舎ダイジェスト

【木村厩舎2019-2020】
目指すは鹿島アントラーズのような常勝軍団。タイトル多数奪取してコンプレックスを吹き飛ばす。
芝重賞を早い上がりで差し切る大型牝馬はお手の物。距離はマイル前後得意で目指すは桜花賞!

202003_木村厩舎1

・経営モデル
仕入れ数[多] - 出走数[少] - 残存率[高] - [厩舎力<馬価格]
・モデル馬
プリモシーン…大型馬、早い上がり、ノーザンF天栄。芝マイル重賞3勝(フェアリーS、関屋記念、東京新聞杯)
ステルヴィオ…マイルCS優勝馬。芝マイル前後得意、ノーザンF天栄。
・特注アイコン
【大型馬】【芝マイル前後】【ノーザンF天栄】【芝上がり】

厩舎特徴

202003‗木村厩舎2

・2019年がキャリア9年目。2016年以降の成績は「芝>ダ」と芝厩舎の傾向を示しています。馬づくりの傾向では、芝:上がり特化型、ダ:逃先型の傾向がでています。
・キャリア9年でJRA重賞8勝。出資馬での重賞優勝も狙える厩舎だと言えます。なお、この重賞8勝はすべて芝重賞で、かつ芝千四~二千という距離レンジに収まっています。この芝千四~芝二千は芝重賞施行数の多い距離であり出資馬での重賞優勝を目指すには適性ある厩舎と言えそうです。また、2019年までの重賞優勝はすべてノーザンF天栄関連馬であったことは注意したいところです。
・重賞での優勝最長距離は芝二千(七夕賞)。今後は二千超の重賞タイトルをどこかでブレイクスルーすると思いますし、その後がダービー・菊花賞・オークスの戴冠チャンスになるように思えます。
・重賞優勝時の最低体重が466㌔(ステルヴィオのスプリングS)と大型馬のほうが重賞タイトルへは近い実績があります。牝馬に関してもアルビアーノ(506㌔)・プリモシーン(482㌔)と大型馬を得意としています。
・他では、2017年にウォーキングマシンを先駆けて導入したり、2019年にはNF天栄から新潟へ直送入厩を試行したりと先取的な取り組みを行っている点は注目したいところです。
・師は「猛烈なコンプレックスの塊みたいな部分がある」と自己分析されています。また、鹿島アントラーズの大ファンとのことです。チームづくりやメンタルの重要性は、厩舎づくりにも通ずるものがあり参考になると仰っています。

厩舎アーニング・インデックス

※各EI(アーニング・インデックス)は独自算出の数値で平均値が1.00です。用語説明はこちら
https://note.com/jra_trainer/n/nd2f94207f16d

202003‗木村厩舎3

①厩舎EIの高指数はもちろん、②世代限定重賞EIにおいても高指数を獲得しています。キャリア9年でこの指数は優秀でしょう。また、馬房数が年々増加しているなかで高指数を出力していることも評価高いです。
注意したいのは③出走EI。出走数は少ないです。しかも⑤仕入れEIは多めですので、2~3歳時は出走数の少なさにやきもきするシーンがありえます。このあたりは出資前に理解したうえで検討したい要素だと思います。
そして、なんといっても最注目は⑥残存率EIでしょう。ここはかなりの高指数を獲得しています。仕入れ多く→出走少なめ→だけど勝ち上がり率高い、というビジネスモデルをすでに手の内に入れているように思えます。この部分を厩舎としてノウハウ化できているのは強みになると思います。

今後の展望

・2019年が9年目、2020年が10年目。この2020年2月に木村厩舎にとって大きいと思われる出来事がありました。それはノーザンF以外のダーリントンホール(ゴドルフィン)で世代限定重賞(共同通信杯)を優勝したことです。ただいろいろと調べてみるとダーリントンホールは、外厩ミッドウェイファームのようでしてこのミッドウェイファームはノーザンF系クラブ地方所属馬も利用しています。このため、ダーリントンホールの重賞タイトルをもって即ノーザンFとの関係性が変わるわけではないでしょう。いずれにせよ今後数年はこれまでとの傾向変化があるのか否かを見ていきたい期間になりそうです。
・木村厩舎の定年到達予定は2042年11月。向こう20年は調教師キャリアがあります。未来はこれからですし、さらに関東では大御所藤沢和厩舎が2022年に解散予定でこれも木村厩舎には追い風要素になるでしょう。

特注クラブ募集馬(狙ってみたい募集馬イメージ)

目標はズバリ桜花賞。具体的なイメージは、サンデーR・キャロット・シルク募集馬で、大型の牝馬、かつ芝で早い上がりだせそうな血統背景を持つ馬で。
ただし、ゴドルフィン預託馬での重賞優勝もあってできれば厩舎戦略上での変化があるのかを数年見たいというのも本音。とはいえ数年内にノーザンFとの関係性が大きく変わることはないはずで、最優先での検討はノーザンF関連馬ということにしたい。

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