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オルフェーヴルの正体

東日本大震災とWIN5馬券発売

正体シリーズ第8弾。
2011年は、東日本大震災(3.11)が発生した年度で、競馬にも大きな影響を与えた。
まず、当初の開催日割は以下の通り。

2011年 変更前の開催日割

東日本大震災が発生する前、WIN5馬券発売は、2回東京2日目のフローラSから導入する予定であった。
それが、大震災の影響で大幅に開催日程が変更される。

2011年 変更後の開催日割

中山開催は中止となり、中山競馬場で施行される予定の重賞のほとんどは阪神競馬場へ振り分けられ、皐月賞は2回東京2日目に移動したのである。(フローラSは2回東京1日目に移動)
それにより、WIN5馬券最初の重賞は、フローラSから皐月賞へ変化したのだ。

WIN5馬券の申し子、オルフェーヴル誕生

新馬券が発売される年度は、その馬券がどういう馬券なのかを証明する【新システム証明馬】が誕生する。
各新馬券発売による【新システム証明馬】については過去の記事を見て頂きたい。(ワイド馬券発売初年度もワイド3冠馬を誕生させているが、その話はまたの機会に)

【馬連馬券発売初年度】ミホノブルボンの正体
【馬単・3連複馬券発売初年度】ネオユニヴァースの正体
【3連単馬券発売初年度】ディープインパクトの正体

WIN5馬券の特徴は、5つのレースの1着馬を完璧に的中させなければならない究極の馬券システム。

オルフェーブルの戦歴

ディープインパクトが3連単馬券の【新システム証明】のために3冠馬になった。
これと同様に、オルフェーヴルがWIN5馬券の【新システム証明馬】になるにはどうすべきか?
それは、WIN5発売最初の重賞である皐月賞から5レース連続で1着になることだ。

2011年、日本ダービーでやったこと

2011年の日本ダービー。

1着オルフェーヴル、2着ウインバリアシオン

馬連馬券発売初年度のミホノブルボンが相手(枠)に連れてきたのは、青葉賞馬ゴールデンゼウスの枠。
馬単・3連複発売年度のネオユニヴァースが相手に連れてきたのは、青葉賞馬ゼンノロブロイ。
ディープインパクトは青葉賞馬を連れてこない。
なぜなら、ミホノブルボンやネオユニヴァースと違い、スプリングS1着馬でないから。

ミホノブルボン スプリングS1着→皐月賞1着→日本ダービー1着
ネオユニヴァース スプリングS1着→皐月賞1着→日本ダービー1着
オルフェーヴル スプリングS1着→皐月賞1着→日本ダービー1着

スプリングS1着からの皐月賞馬が連れてくる相手は青葉賞馬というのはお決まりのパターン。

2着 ウインバリアシオン 青葉賞1着

ウイン5発売初年度だからこそ、5番にオルフェーブルを配置し、相手はウインバリアシオンを連れてくる。
まさに、WIN5発売初年度に相応しい日本ダービーだったのである。

神戸新聞杯、そして菊花賞

続く神戸新聞杯。

1着オルフェーヴル、2着ウインバリアシオン

オルフェーヴルはWIN5の3勝目。
神戸新聞杯は出走取消発生のイレギュラー戦。
連れてくる相手は、またしてもウインバリアシオン。
しかもウインバリアシオンを5枠5番に配置。
まさにWIN5馬券。

続く菊花賞。

1着オルフェーヴル、2着ウインバリアシオン

オルフェーヴルはWIN5の4勝目。
連れてくる相手は、またしてもウインバリアシオンで7-7のゾロ目。
本来、勝てない馬を勝たせるために使うテクニック。
オルフェーヴルは出走取消の神戸新聞杯を勝利し、ゾロ目で菊花賞を勝利。
今年のタイトルホルダーもゾロ目で天皇賞(春)を勝利し、競走除外の宝塚記念を勝利したが、これも同様のテクニックだ。

このようにオルフェーヴルは日本ダービー、神戸新聞杯、菊花賞を3度連続でウインバリアシオンを連れてくることにより、3つのレースを1つにしてしまったのである。

WIN5馬券は有馬記念で完結する

オルフェーヴルはWIN5の5勝目。
いよいよ、完結。

1着オルフェーヴル、2着エイシンフラッシュ

ウインバリアシオンの出走はない。
神戸新聞杯は出走取消、菊花賞はゾロ目、そして有馬記念も出走取消発生。
そこまでしてオルフェーヴルを勝たせなければ、WIN5馬券の【新システム】は証明できない。
連れてくる相手は、もちろん5番のエイシンフラッシュだ!
これにより、WIN5馬券システムを完全証明したのである。

東北大震災がなければ誕生しなかった3冠馬

東北大震災がなければ3冠馬が誕生しなかったのは間違いない。
なぜなら、大震災がなければ阪神代替のスプリングSも東京代替の皐月賞も存在しないから

オルフェーヴルの戦歴
ウインバリアシオンの戦歴

オルフェーヴルとウインバリアシオンの戦歴を見て頂きたい。
東北大震災で開催日割を大幅に変更されたが、変更されたことにより変更
前の戦歴はリセットされたのだ。
オルフェーヴルの芙蓉S2着、京王杯2歳S10着、シンザン記念2着、きさらぎ賞3着の戦歴はリセット。
皐月賞に持ち込んだ戦歴は【阪神代替】スプリングS1着のみ。
ウインバリアシオンもラジオNIKKEI杯3着、きさらぎ賞4着、弥生賞7着の戦歴はリセット。
日本ダービーに持ち込んだ戦歴は青葉賞1着のみということである。

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