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漂流教室No.6 『土佐日記』から・・・

漂流教室 No.6

学校の授業では現在『土佐日記』をやっております。
いつまでも『伊勢物語』をやってるわけではない。

さて、『土佐日記』の出だし、
「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。」
(男の人がするという日記というものを、女の私もしてみようと思って書きます。訳・・・私)
男性である紀貫之が、自分を女性として執筆したことから、貫之がLGBTの先駆けのように言う方もいらっしゃる。
いや、それはどうかなあ?私は表現上の工夫だと思いますが。

紀貫之が土佐国に国司として赴任したのは史実です。
海を渡って、エライ遠いところへ行きましたな。
貫之が土佐守に任命されたのは、彼が武人だったから。
紀氏は武家です。
紀伊半島の付け根あたり、紀伊山脈の周辺からでた戦闘集団の長が紀氏だったとか。
あのあたりは武装集団が発生しやすいらしい。
根来寺の僧兵なんかも暴れていたそうな。

根来と言えば、「根来十三忍」を思い出します。
「仮面の忍者 赤影」の敵役。
天下統一を図る織田信長を暗殺するために、夕里弾正が根来の忍者を雇うんですよ。
で、赤影さんたちがその根来忍者と戦うお話でした。
怪獣がいっぱい出てくる。
子供心にも、
「こりゃ、やり過ぎだろ」
と、思ったもんです。でもおもしろかったなあ。また見たいなあ。

「赤影」は二十年ほど前に映画になりました。
藤井フミヤがご出演。
なかなかおもしろかった、と記憶してるんだけれど、
はて、ストーリやら何やらはほぼ忘れてしまった。
じゃあ、何がおもしろかったんだろう?
おもしろかったという思いだけが残っている。

そんなことって、ありません?

私、最近、そういうことがよくあります。
細かいことはさっぱりなのに、
「おもしろかったなあ」とか、
「いまいちだったような気がする」とか、
「金返せ!」
という感情だけが残っていることが。

人間、最後に残るのは感情ですな。

そうそう、先日ブック・オ○でチェッカーズの「ALL SONGS REQUEST」を買いました。
藤井フミヤの声って独特ですね。
別段、ファンでもなんでもなかったけれど、
よくよく聞こえてきた歌だからシングル曲はけっこう覚えているもんです。
当時はテレビをつければ出ていらっしゃったなあ。

あのファッションも流行っておりました。
たしか、大学に入ったばかりの頃、
大学の廊下で、完璧チェッカーズファッションの青年とすれ違ったときはさすがにびっくりした。
「ここまでチェッカーズをリスペクト(当時はこんな言い方は無かった)する人間がいるのか」
その後の人生では、もっとすごいものを見てきましたが、あのときはちょっと衝撃的でした。
まあ、公序良俗に反しない限り、どこで、どなたが、どんな服を着ても問題は無い。
いまなら、
「おお、がんばってるね」
ぐらいの感想で通りすぎるんでしょうね。

さあ、今回もほどよくお話が漂流しました。

で、本日最後の漂流。
ブック・○フとよく似たお名前のハード・○フがセカンド・スト○ートで引き取ってくれなかった古椅子と、安皿をそれぞれ十円で引き取ってくれました。
ありがとう、ハー○・オフ!

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