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都知事選、小池百合子さんが難なく再選しましたね。一都民のUです。今日はそんな小池さんについて、巷で話題沸騰中の『女帝』をベースに書いてみたいと思います。

広告代理店もびっくりのセルフ・プロモーション力

政治家といえば目立つのが仕事ですが、その中でも小池さんはセルフプロモーション力が群を抜いています。

イメージカラーを緑で揃えているのは有名ですが、私が印象に残ったのは、防衛大臣に就任し登庁するときの話です。女性大臣ということで気をきかせて女性職員を集めて歓迎したところ、紅一点でなくなり自分が目立たなくなるから「イケメンの自衛官を集めろ」と怒ったそうです。

選挙戦で年配のお堅い土井たか子氏が相手のときは「ミニスカート選挙」をアピールしたり、クールビズを推進するときも記者を集めて自らの写真を撮らせる姿はファッション・ショーのようだったとか。広告代理店に就職しても間違いなく出世してそうですね。

マキャベリなみのドライさ

目立ちたがり屋の人は、皆さんの周りにもいると思います。でも、そういう人は、なんだかんだでリーダーシップがあったり面倒見が良かったりしますよね。

小池さんがすごいのは、どこまでいってもドライなところです。政治家になるにあたって細川護熙さんに取り立ててもらうわけですが、そんな大恩人に対しても永田町の風向きが変わればすぐ「細川下ろし」に加わりました。阪神淡路大震災で被災した地元・芦屋の方々が陳情しに来たら「もう選挙区変わったんで。マニュキュア塗り終わったから帰ってもらえます?」。小池さんがフィレンツェを治めていたら、マキャベリもきっと満足したことでしょう。

「人生100年時代」を先取りしたキャリアチェンジ

ドライな目線はある意味自分にも向けられていて、自らのポジションを冷静に考えて戦略的にキャリアを積んでいきます。

学生時代は周りのお嬢さんが英語圏に行きたがる中、逆張りで競合が少なそうな中東に留学します。またアナウンサーとして順調に階段を上がっていきますが、当時の時代背景から女性ではもう上がり目がないとみるや、政治家に転身します。政治家になっても「渡り鳥」的姿勢が見抜かれて徐々に冷遇されるようになってきたら、気を読んで都知事にフィールドを変えていきます。

「人生100年時代」には時代の変化に対応して柔軟にキャリアを変えていくべきだといわれていますね。小池さんはある意味それを実践してきたように思えます。

こんな才覚にあふれる小池さんが都知事に再任されたわけですが、胸が不安と憂いで一杯なのはなぜなのでしょうか。。

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