FT8移動運用のために用意したもの・欲しいもの

※ この記事は随時更新しています。

無事に開局し、POTAアクティベータ運用も開始しました。ここでは移動運用するために準備したもの、実際に運用後に欲しくなったものをピックアップしていきます。表題の通り、運用モードはFT8を想定しています。


無線機

リグ

Elecraft KX3をメインに、より小型軽量なKX2を適宜選択して運用しています。KX3, KX2ともにPro Audio Engineering (PAE) の社外品ヒートシンクを取り付けています。

リニアアンプ

KX3に接続するリニアアンプとして、ElecraftのKXPA100を用意しています。消費電力が大きいため、後述のポータブル電源に安定化電源を繋いで運用しています。

アンテナ

運用スタイルに合わせて、複数のアンテナから選択するようにしています。

AlexLoopアンテナ

5W運用時のメインです。コンパクトさに少々欠けますが、カウンターポイズ不要で指向性も多少あります。シビアなチューニングが必要ですが、NanoVNAと組み合わせることで多少楽になります。電界型なのでノイズに強いそうです (この辺の理屈は理解していません) 。

チューニングボックスのノブを回すことで、40mから10mまで対応します。ただ、私が使用した限りでは、40mではSWRが2より小さくなりませんでした。ハイバンドでは問題なくSWRを下げられます。

RD-S106

50W運用時のメインです。ハット付きのV型ダイポールでカウンターポイズは当然不要、指向性もあります。AlexLoopほどシビアなチューニングは必要ありませんが、エレメント長の調整は必要です。バランまわりが相対的に大きいですが、エレメントは非常にコンパクトに収納できます。

単体で10mと6mに対応していますが、コイルとマッチングボックスのセットを交換することで、他バンドにも対応しできます。現在、40mと20m, 15mの3セットを所有しています。

QSYする際は、アンテナを下げてコイルとマッチングボックスを交換してNanoVNAを繋いでエレメント長を調整してアンテナを上げて、という感じで手間が掛かるのは否めません。

ホイップアンテナ

より持ち運びに便利なElecraftのAX1アンテナ、第一電波のRHM8B, 釣竿直接給電アンテナも用意しています。これらはカウンターポイズが必須です。

カウンターポイズ

AX1に付属してきたものの他、CQオームで発売されているものをいくつか購入しました。あくまで経験的にですが、一本のワイヤーよりも複数本のワイヤーの方がSWRが下がりやすい印象があります。

unun

ロングワイヤーアンテナをATUで使うために、9:1のununを用意しています。当初は自作を考えていましたが、ラジオパーツジャパンで売られていたCG Antennaの9:1ポケットバランBL-09を購入しました。

三脚・基台

アンテナをマウントするための三脚と基台も用意しました。BNCコネクタにの取り付けられる1/4インチネジ対応の基台として、AX1と同時にAXT1アダプタを購入していました。

このアダプタはカウンターポイズを取り付けるためのネジ穴が切ってありますが、#4-40インチネジですのでご注意を。ヤード・ポンド法滅ぶべし。

なお、現行品は私が持っているものとは少々形状が異なるようです。


PC

Mac

普段から使っているM2 MacBook Airに、WSJT-XとRUMlogNGをインストールして運用しています。

インタフェース

ElecraftのKXシリーズはオーディオインタフェースを内蔵していないので、小型軽量な外付けインタフェースであるDigirig Mobileとケーブル一式を個人輸入しました。

KXシリーズで利用できるのは、標準のロジックレベル版ではなくRS232版です。誤ってロジックレベル版を注文してしまいましたが、届いたのはRS232版でした。もしかしたらですが、同時に発注したケーブルを見て正しい方を入れてくれたのかも知れません。

ケーブルはDigirigにKXシリーズ専用のものが販売されていたので、それを購入しました。屋外で運用するために自由度が高そうなカールコードのタイプを選択しましたが、自宅で運用する場合は短いタイプのケーブルの方が机の上がすっきりしてよさそうです。

GPSレシーバ

PPS出力に対応したGPSレシーバを接続したRaspberry Pi Zero 2 WをMacにOTG接続し、オフラインでも精度よく時刻合わせできるようにしました。

オンライン時はテザリングによるNTPサーバとの同期で済ませています。

冷却ファン

日向で運用すると、熱で出力が制限されたり周波数がドリフトしたりします。これを防ぐためにUSB接続の冷却ファンを購入しました。終段Trが接続されているあたりを中心に冷却することで、安心かつ安定して運用できます。電源はポタ電あるいはモバイルバッテリーから取っています。

50W運用する際はKXPA100も空冷すべく、2連のファンが分離しているタイプを用いています。

ポータブル電源

内蔵バッテリーだけでは心許ないので、Jackeryのポータブル電源を用意しています。バイクでの移動運用時は小型の240 New、車の場合は1000 Plusと100Wのソーラーパネルで対応する予定です。

この200 Newは240Whのタイプで、50W運用時に朝9時から午前中いっぱい余裕をもって運用することが可能でした。

こちらの1000 Plusの容量は1264Whで、200 Newの5倍ありますので1日フル稼動できるかどうか、というあたりになるかと思います (未検証です) 。

モバイルバッテリー・PDトリガーケーブル

上記以外に、冷却ファンなどの小物を動作させるためのモバイルバッテリーも携行しています。また、万が一のバッテリーの上がりに備えて、15Vに対応したトリガーケーブルも用意しています。

セミハードケース

移動中のリグを外部の衝撃等から保護し、その他の小物類がバラバラにならないようセミハードケースを購入しました。KX3だとサイズ感ピッタリですが、小物類を入れる余裕が少々足りません。KX2は横幅が余りますが、小物類を詰め込む余裕があります。

KXPA100を持って移動運用する時は、また別のセミハードケースを物色する必要があるかも分かりません。


ウェア類

帽子

バイクでの移動運用時、ヘルメットで乱れた髪を隠すためのワークキャップを被っていますが、うなじや耳たぶを日焼けしました。キャップではなく、つばの広い屋外活動用のハットを持って行った方がよいです。うなじを保護するスクリーンも取り付けられるとベターです。

バックパック

車中から運用するなら特に必要なさそうですが、POTAだと駐車場から公園内のよりロケーションのよい場所に移動して運用することが多いです。リグその他一式を運搬するには大きめのバッグが必要ですが、ハイキングコースの先の展望台へ移動することも視野に入れて、専用のバックパック購入しました。

Jackeryのポータブル電源を入れなれば、下記の物品を納められます。

  • リグ その他小物類 (セミハードシェル)

  • アンテナ

    • AlexLoop

    • RD-S106

    • RHM8B

    • 釣竿直接給電アンテナ

  • ノートPC

  • 三脚

  • ケーブル類、カウンターポイズ

  • モバイルバッテリー (20,000mAh)

  • ペットボトル、行動食

トレッキングシューズ

ちょっとした登山道や荒れたハイキングコースを登り下りする時、普通のスニーカーでは不安がありますが、トレッキングシューズがあれば安心です。

当然、靴下も厚手のものを用意しています。

ウェア

真夏でもバイクに乗るので、機能性のアンダーは色々と所有していました。移動運用時にはミレーのメッシュタイプのアンダーの上に速乾タイプのTシャツ、モンベルの薄手のパンツを履いています。

日焼け止め

帽子で首から上の日焼けは防げますが、半袖で運用すると両腕を日焼けします。健康のために日焼止めは必須です。ロードバイクに乗る時のために購入していたスポーツ用の耐水性のあるタイプを使っています。

しかし、荷物を背負って丘の上の展望台に移動する場合ならともかく、駐車場の近くのベンチで運用する程度ならここまでの耐水性は必要ないかと思います。一般的なUVカットタイプの日焼け止めで充分でしょう。

その他

QRコード

詳細はこちらをご参照下さい。


次は用意したいもの

サンダル

運用時までトレッキングシューズを履く必然性はないので、旅行用のサンダルを持って行こうか考え中です。


欲しいもの

物欲は留まるところを知らない……

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