見出し画像

POTAアクティベータ運用 4回目

前日のJP-2091 国見の森公園に引き続き、今日は近所のJP-1542 明石公園とJP-1991 舞子公園でPOTAアクティベータ運用してきました。

準備

これで4回目の移動運用となります。少しずつノウハウが溜まってきたのではないかと思っているところです。

AlexLoopアンテナ 小改造

荷物をパッキングする際に、AlexLoopアンテナが文字通りお荷物になっていました。分解してコンパクトになる点は素晴らしいのですが、凹凸が大きくて納まりが悪いのです。ループを支えるポールは、

  • 小さいループと同軸ケーブルが固定された上部

  • 間を繋ぐ中部

  • チューニングボックスが固定された下部

と三分割できるのですが、ループと同軸ケーブルはポールから取り外せません。となれば必然的にチューニングボックスを外せるようにするのが手っ取り早い対応です。という訳で、チューニングボックスを固定していたバンドを外し、3Mのデュアルロックで固定できるようにしました。

脱着可能にしたチューニングボックス

ポールは円柱なので面と面ではなく面と線での固定になりますが、これでパッキングが少し楽になりました。

PDトリガーケーブル

USB冷却ファン用に20,000mAhのモバイルバッテリーを荷物に追加しましたが、このバッテリーはPDに対応しており、15V 3Aの出力が可能です。ということは、トリガーケーブルがあればKX2の内蔵バッテリーのバックアップになるんじゃね? ということで万が一に備えて用意しておきました。

まさかこれが救いになるとは、この時は微塵も思っていませんでした。

なお、このCQオーム製品のDCプラグは外径5.5mm, 内径2.5mmなので、内径が2.1mmのKX2だと少し緩いですが、一応問題なく使えています。心配な方は別のトリガーケーブルを利用されることをお勧めします (たぶん他の方が安いです) 。

24/06/17

前日の疲労のせいか、寝坊しました。当初の予定では09:00から運用開始でしたが、1時間以上遅れての出発です。今回は県道52号を下ったすぐ先の近所での運用ということで、お気軽な気分で出掛けました。

JP-1542 明石公園

明石公園の城郭後から明石市街地方面のパノラマ

到着後、南西側の駐車場から高台になっている方へ移動したのですが、明石公園は初めてだったのでぐるっと半周して県立図書館の正面に出てしまい、そこから更に1/4周して東の丸 (たぶん) で10:45頃から運用を開始しました。

まず20mです。スポッティング直後に1 QSOが成立した後にインドネシアの局とも交信できました。しかし中々CQを拾ってもらえず、15mにQSYしました。ここから国内局に加えてロシア、フィリピン、中国、オーストラリアの局ともQSOできました。

40分ほど運用し、11:30頃に10 QSOが成立しました。アクティベーション成功です! そのまま12:00頃まで運用を続け、計13 QSOしてから次の運用地であるJP-1991 舞子公園に移動しました。

明石城の巽櫓と坤櫓

明石公園 (明石城) は立派な天守閣が残っている/再建されている訳ではありませんが、遺構がよく残されていて迷路のようで面白かったです。スズメバチに遭遇した時は肝を冷しました。

JP-1991 舞子公園

舞子公園から望む明石海峡のパノラマ

明石海峡大橋の本州側、JP-1991 舞子公園の小高い丘にあった四阿はスケッチに勤しむおばさまが占有していたので、海岸沿いのベンチで運用することにしました。この日はくもりで直射日光がかなり弱かったのは幸いでした。

AlexLoopで運用中

昼食は諦め、13:00前に運用を開始しました。今回はまず15mから出てみました。結構オープンしているようですが、ここでもCQを拾ってもらえません。中国局の後に念願の5エリアの局とQSOできて、ようやくAJD達成です。隣のエリアなのに (だからこそ?) ハイバンドでは直接波でないと交信できなかったのかもです。

3 QSOが成立した後に17mにQSYしましたが、ここでも拾ってもらえず、中国とロシアの1局ずつと何とかQSOできた後に20mへQSY。EU・北米・南米と次々にオープンしていくのを傍目に、ここでも全然CQを拾ってもらえません。北米からのCQ POTAがあったので応答してみましたが、拾ってもらえませんでした。他のCQへも応答しても拾ってもらえず、1時間弱で2 QSOのみ。

ふとKX2に目を向けてみると、出力が絞られてる? え? バッテリーが上がった? マジか。まだ10 QSO成立してないんだけど? とテンパリ気味になりながらもPDトリガーケーブルを持って来ていることを思い出しました。今朝の私、最高です。

KX2から内蔵バッテリーを取り出し、モバイルバッテリーとKX2をトリガーケーブルで接続して運用再開です。出力も5Wに戻りました。

しかしここらで既に14:30過ぎ。風も微妙に冷たくなってきました。天気予報を見ると、降水確率が徐々に上がってきています。あまり長居はできないようです。これまで通りCQを出して応答を待っていてはアクティベートできなさそうということで、15:30をタイムリミットに設定し、積極的にCQに応答していくことにしました。

気合を入れ直し、15:20過ぎからの5分ほどで3 QSO成立しました。駆け込みで何とかアクティベート成功です。

それにしても舞子公園には孫文の記念館があるからでしょうか、台湾からと思しき中華系の観光客がひっきりなしに訪れていました。記念写真に映り込んでいたらすみません。

反省

CQを出すか、応答するか

前回、今回とCQをあまり拾ってもらえませんでした。このような場合は積極的にCQへ応答していくことも選択肢に入れていく必要があります。

ただ、こちらの耳がよかったとしても相手側でデコードしてもらえないとどうにもなりません。POTAである以上、ロケーションには縛りがあるので、出力を上げるか、より高効率のアンテナに替えるか、はたまた他の手段があるのか、検討しなければなりません。

AlexLoop改造

確かにパッキングは楽になりましたが、設営時、チューニングボックスのコネクタにケーブルを差し込もうとしたらボックスがポーンと飛んで行きました。ケーブルを先に (仮で) 接続してからポールに固定する必要がありそうです。それ以外は特に問題なさそうです。

KX2のバッテリー

前日に満充電してから運用に臨みましたが、途中でバッテリーが上がってしまいました。PDケーブルを持参していなければアクティベーションに失敗していました。バックアップを用意しておいてよかったですが、バッテリーの上がりが早かった (4時間程だった) のが気になります。

内蔵バッテリーKXBT2の仕様上は典型的な運用で8時間保つとあります。 想定されるのはCWやSSBでの運用で、FT8は送信が連続的に行われるので典型的ではないということなのかもです。

The KXBT2 battery pack weighs about 4.8 oz, and can provide up to 8 hours of typical transceiver operation and up to 10 W power output.

KX2 Owner's Manual

次回

今週土曜は休みなので、QSO数の少ないJP-2090 円山川公苑か、天気がよければJP-0137 氷ノ山後山那岐山国定公園あたりに出掛けてみようかと考え中です。

また、ラディックスのポータブルV型ダイポールアンテナ・RD-S106も入手したので、次回はこれを投入してみる予定です。7MHzと14MHzのコイルもベースコイルも手配済みです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?