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たくさんの人に感銘を与えた本の復刊

本のまち「木之本」。昨年長浜市で初めて「ひとはこ古本市」を開催し、今年の11月にも2回目を開催した。すこしづつ始めた活動が、カタチになってきてる感は感じます。

昨年、井上康著「星と祭」という、滋賀県の湖北地方を舞台とした小説がある。ある数名の方が復刊させたい!ということで、いろいろ調整しながら進めていたプロジェクトが著作権などの許可をクリアして、今年本格的にスタートしました。

星と祭り 復刊プロジェクト  (@hoshimatsuri33

井上靖の『星と祭』は琵琶湖で娘を亡くした男性が、湖北の十一面観音を巡り、次第に心の平安を得るという物語です。昭和46年5月から1年間、朝日新聞紙上で掲載され、その後朝日新聞社と角川文庫から出版されたことで、湖北の十一面観音が全国的に知られるようになりました。
その後『星と祭』は残念ながら、現在は絶版状態になり、手に入れにくい状態となっています。もう一度、この本を湖北に訪れる人に届けたい。そして、湖北のこと、観音様のことを多くの人々に知っていただきたい。私たちの素朴な願いは時代に大きくなり、やがて『星と祭』を復刊したい、湖北を舞台としたこの小説を、自分たちの手で自分たちの町から復刊したいという思いに変わりました。こうして生まれたのが「『星と祭』復刊プロジェクト実行委員会」です。正直、大きな団体ではありません、小さな集まりです。しかし、湖北に暮らし、湖北のことを愛しているからこそ、お届けできる復刊のかたちがあるのではないか、と考えています。私たちが目指しているのは、湖北のことがもっと愛おしくなる『星と祭』の復刊です。手元に置き、何度も読み返したくなる『星と祭』の復刊です。来秋、新たな装いの『星と祭』をみなさまのもとにお届けするため、日々努力をいたしておりますので、ご協力、ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

1.小説ファンの掘り起こしと資金集めのための「勧進イベント」

物語の舞台となった県内各地の観音堂でイベント(各場面の読み語りと、観音ガールによる各観音様の解説)を企画し、復刊にご賛同いただけた方には「勧進帳」に連絡先を記入していただき、復刊本の先行予約を募る。予約が集まったところで、第1 版を印刷。今回はクラウドファンディングはつかいませんでした。12月22日の時点で100口以上の寄付をいただいています。

2.物語に登場する十一面観音様

長浜市内(渡岸寺、石道寺、鶏足寺、充満寺、医王寺、赤後寺、善隆寺)大津市(盛安寺)、近江八幡市(長命寺、円満寺)、守山市内(福林寺)、高島市(宗正寺)、野洲市(蓮長寺)

3.本の詳細(予定)

・上製本/ ページ数未定。
 価格は先行販売は協力金を含め一口5千円、一般定価は3千円(予定)。
・装丁や挿絵に記念館所蔵の井上靖直筆原稿や、ゆかりの版画などを使用
・巻末付録に、観音ガール監修の観音めぐりに役立つ地図や観光案内を添付
・先行予約特典にオリジナル本カバー、クリアファイルなどを検討

本の復刊を願うヒトからの声(一部)

井上靖の『星と祭』が絶版になっていることと、皆さん方が復刊に
取り組んでおられることを、毎日新聞で知りました。私自身は
角川文庫版を持っていますが、奈良に住んでいる私は、仏像といえば
奈良、京都と考えていたのですが、二十数年前のこの本と出会い、
特に地域の住民の皆さんが代々力を合わせて守ってこられた仏像が
琵琶湖周辺に、しかもすべて琵琶湖に向いて祭られていることを知って、
感動したことを覚えています。
今朝の毎日新聞ネット版ニュースで、貴実行委員会による井上靖氏の『星と祭』復刊jプロジェクトについて知りました。私は4年前に一人娘を亡くしたこともあり、ぜひ『星と祭』を読んでみたくなりました。このような井上靖氏の著作があることはこれまで知らなかったので、復刊を大変楽しみにしております。皆様方のおかげさまでこのような作品に触れることが出来ますことに心から感謝しております。
今朝の毎日新聞にて井上靖先生の「星と祭」復刻の記事を拝見致しました。
長浜市有志の方々の熱意に感動しております。
是非とも復刊を実現して頂きたく思い、ご連絡させて頂きました。
毎日新聞夕刊を興味深く読ませていただきました。 ぜひ復刊に協力し、読んでみたいです。

来春からの活動

・各お堂での巡回しながらの講演、勧進方式。
・上野KANNNONN HOUSEでイベント

プロジェクトは地域の町おこしの兼ねており、来年3月からは小説に登場する観音巡りも企画。来秋の出版を目指して活動していきます。すこしづつですが前に進んでおります。

星と祭 復刊プロジェクト実行委員会:hoshitomatsurifukkan@gmail.com

観音ガールBLOG:http://www.kannongirl.com/

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