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【オンライン日本語教師】英語力が少なくても初心者向け日本語レッスンをする方法

外国人の日本語の勉強を始めたばかりの初心者へのレッスンをしたいと思っていても、英語力に自信がない場合があります。
もちろん初心者には英語でレッスンすることになります。
その場合に、英語力が少なくても初心者向けレッスンをする方法について書いていきます。

主なレッスンの種類

オンラインで日本語教師として教える場合、生徒のレベルに合わせて分けることが出来ます。

・中上級者向けフリートークレッスン
・上級者文法レッスン
・中級者文法レッスン
・初心者文法レッスン
・日本語能力試験対策レッスン
・ビジネス会話レッスン

この中で簡単なのはフリートークレッスンでしょう。準備も少なくて済み、生徒とフリートークをするだけですので他のレッスンと比較すると簡単にできます。

しかし、フリートークは簡単ですので他にもフリートークレッスンをしている講師はたくさんいます。その中から選ばれるとなると、経験が10年ある講師とも張り合わないといけないので競争になります。

そのため、他のレッスンも考えてみましょう。もし、読んでいる方が接客業などを行った経験があり敬語などに精通しているのであればビジネス会話、ビジネスマナーレッスンも良いかもしれません。

それ以外で教えることが簡単なのが”初心者向け文法レッスン”です。

上級者向けの方が日本語が話せるから簡単じゃないの?
と思われる方も多いと思いますが、私たちが普段使っている日本語ですが、上級者向けの日本語の文法を理解してそれを教えるというのはとても難しいです。

そのため、”これはペンです”、”昨日テニスをしました”のような初心者向け文法レッスンの方が比較的簡単にできます。

ただし、デメリットも1個あって、それは全て英語でレッスンをしなければいけないという事です。

初心者向けレッスンの方法

では、タイトルの”英語力が少なくても初心者向け日本語レッスンをする方法”に入ります。

最低限の英語力として例えば”昨日学校に行きました”という文章を見て”I went to school yesterday”が答えられるレベルとします。

教える方法は簡単です。
細かい文法の説明は英語のテキストブックに書いてあるので、”この部分を読んで”というだけです。
そして、そのテキストの補足や例を示すことを講師がします。
補足には少し英語が必要ですが、必要な英語の文章を事前にメモしておけば対応できます。

テキストの紹介

このような大胆なレッスンをするなら説明が完ぺきではないといけません。そのテキストとは”genki”というテキストです。
このテキストは多分1番有名な日本語学習向けのテキストです。
このテキストは英語で書かれていますが、日本語で書かれている補助教材もあります。


準備

このテキストを購入して、日本語と比較しながら読み込んでいきます。注意すること、説明したいことがあれば事前にテキストの空白欄に書き込んでいきましょう。
テキストの読み込みには大体1章あたり30分程度かかります。(このテキストは12章構成)

このテキストの良い点

・ボリュームがある
Genkiは初心者文法を教えており、文法、語彙、その文法を使用した会話練習、読み、宿題のすべてが揃っています。この本1冊を最初から授業していくと早い生徒で半年、ゆっくりとしたペースで進む生徒では1年かかります。

・授業準備がいらない
1度このテキストを読み込みGenkiマスターになると、全生徒がGenkiを使用して授業が出来ます。
生徒Aが3章、生徒Bが6章……などです。私は授業の5分前に今日授業する箇所をパラパラ見るだけで授業準備が終了します。
副業でする日本語教師をする方にはタイムパフォーマンスがいいですね。

・日本語能力試験(JLPT)対策ができる
生徒のほとんどの方は日本語を勉強して、その勉強した日本語がどれくらいできたか知りたいものです。または、留学や仕事で外部評価が必要でJLPTを受ける必要があったりします。
このGenki1冊を勉強すればJLPTの5級を合格できるレベルの日本語力が付きます。
また、GenkiはJLPTの文法だけではなく、語彙もリンクしているようなのでJLPT用に新しく語彙を覚える必要が少ないです。
これらのメリットを生徒に示せば生徒はGenkiを使用したいと思うでしょう。

・生徒が入手しやすい
このテキストは世界中で売られています。
(私は生徒を通じてアジア、南北アメリカ、ヨーロッパで購入できることを確認しています)

レッスン方法

このテキストはユニット1からユニット12までの12章構成です。
まずは、ボキャブラリーを教えたら文法の説明に入ります。

文法では、"please read"というだけでOKです。
そして、1セクション読んでもらったら軽く解説をします。
解説をしたら、簡単な例文を示して会話をします。
生徒が文法のシステムを理解せいていると思ったら、この同じユニットの後半にpracticeの項目があり、文法を使って会話練習が出来ます。
その会話練習をしたら、1つの文法が終わります。
だいたい、1つの文法が勉強し始めて終わるのに15分から30分ほどかかります。

その後に、ユニットの最初の会話練習をしたり、別の教材で補足をしながら進めば1レッスンが完成です。
この方法を使えば、TOEIC800点以上レベルの英語力がなくてもレッスンが可能です。

復習

生徒も復習をしますが、講師も復習をしましょう。分からない英単語や、とっさに出てこなかった英単語をメモしてその単語がすぐに出てくるように勉強しましょう。
これにより、次第に英語力も付きます。

今回は英語力がなくても初心者向け英語レッスンをする方法を解説しました。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
では、別の記事でお会いしましょう。

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