見出し画像

[声明文]#StandWithHongKong #香港の自由と民主主義のために日本政府の対応を求めます

 6月30日、香港で「香港国家安全維持法」(国安法)が施行されました。同法施行後、香港において自由や民主主義を求める市民は、香港当局によりますます抑圧されています。国安法は、逮捕・勾留に加え、最高刑は終身刑という重い刑罰が課されるものです。同法違反の容疑で、これまでに数十人が逮捕・勾留されているとみられます。

 国安法による香港市民の不当逮捕、香港の自治権ならびに言論・報道の自由の侵害は、中国政府の言う「内政干渉」にとどまらず、重大な国際問題です。私たちは、香港での市民的・政治的自由を求める個人と運動に対する香港当局の不当な取り締まり、人権抑圧を可能にする「香港国家安全維持法」の撤回を求めます。

 以下は、8月12日(水)に予定している抗議行動の主催「香港の自由と民主主義のために日本政府の対応を求めるStandWithHongKong東京実行委員」からの声明文です。
 この声明文は、先月7月3日にChoose Life Projectによって配信された企画「香港、台湾、沖縄の若者と考える自由、自治、民主主義」の主催者ともに、今回のために書き換えたものです。

【声明文全文】
 2020年6月30日、「香港国家安全維持法」が施行されました。同法の狙いは、香港での"反政府的"な動きを取り締まることにあると言われています。
 「香港国家安全維持法」は1997年の香港返還以降、中国政府が国際的に約束してきた「一国二制度」の崩壊であるとも指摘されています。これは、香港の社会や経済の発展の基盤ともなってきた「高度な自治」や表現の自由、集会の自由といった基本的人権の一部をも脅かすおそれがあり、香港市民は「香港が香港でなくなってしまう」という強い危機感を持っています。

 実際、「香港国家安全維持法」の施行直後に行われた香港での抗議活動では、350人が逮捕され、香港警察はそのうち10人に同法を適用したとしています。また、このことを受け、香港民主派政治団体「デモシスト」は同法の適用を恐れ、解散を宣言しました。このように「香港国家安全維持法」によって、すでに香港での民主的な政治活動は抑圧されており、今後、さらに厳しい状況となることが予想されます。

 他方、中国政府は各国からの批判に対して、「内政干渉」を理由に反発しています。しかし、香港におけるこれまでの一部の警察による暴力的な取り締まり、そして、それに対して一定の法的根拠を与えるような今回の法施行を見れば、「香港国家安全維持法」は、もはや内政を超えた人権にかかわる問題です。中国政府が引き続き香港市民の人権を侵害するようであれば、国際社会全体で、決して武力にはよらない形で対応すべき問題だと私たちは考えます。

 香港国家安全維持法は、人権、自由、自治、民主主義といった私たちが共有すべき基本的価値に反しています。よって、私たちは同法に強く反対するとともに、香港の人々の人権と自由が確実に守られ、香港における自治と民主主義がより発展することを求めます。

以上の経緯を踏まえ、私たちは以下6つを日本政府に要求します。

 ⑴  香港市民を含む包括的な人権侵害に対する調査の実施
*本声明は香港について述べていますが、私たちは香港以外にも、日本が実施すべきと考えられる世界の人権侵害に関する調査が行われるべきであり、その結果に応じて、日本として取り得る施策を提示すべきであると考えています。
 ⑵ 就労ビザ、ワーキングホリデービザなどの取得基準の緩和
 ⑶ 在留中の香港市民のビザの延長
 ⑷ 入国後14日間の隔離とPCR検査を条件に、深刻な人権侵害が認められるなど緊急避難が必要な香港市民に対する特別在留許可の付与
 ⑸ 社会活動に参加し実刑判決を受けた場合、これを政治罪とみなし、入管法に基づき日本への上陸を許可する
 ⑹ 新たに日本でビジネスを行い、香港市民を積極的に雇用する企業に対する優遇措置の適用

 また、民間企業ならびに団体、日本に住む方々にも、以下の協力を求めます。 

⑴ 積極的な香港市民の雇用
*民主化運動への参加歴などによって就職差別を行わないようにする。
⑵ 香港への関心の継続、可能な限りの行動
香港への関心を継続し、日本からできることを共に考え、それを可能な限り行動に移す。

○アクションの呼びかけ○

8月12日(水) 18:00〜20:00 東京・国会正門前北側
#香港を守れ
#香港の自由と民主主義のために日本政府の対応を求めます
#StandWithHongKong  

配信はこちらから→https://youtu.be/tnWQmP77v7c(Choose Life Project)
(中継は、18:00から30分程度の予定です)


*新型コロナウイルス感染拡大のもと、密の状態を避け中心んを作らないように配慮します。国会正門前 前庭公園北側、南側にも声が届くようにスピーカーを配置します。
*SNSなどで拡散のご協力をお願いします。
*関連するプラカードなど持参ください。
*夕方からのアクションですが真夏のため、こまめな水分・塩分補給をお願いします。
*あくまで非暴力直接行動として呼びかけられたものです。その趣旨を十分にご理解頂きご参加いただきますよう、宜しくお願い致します。

※ 以下のバナーは自由にお使いください。

画像1

画像2

画像3