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歌唱実力派が売れるのに時間がかかるのはなぜ?究極のプロダクトアウトをNMIXXの追い上げから考えてみる


さて今回は、
本年もしっかりと推し活をしていく所存のネモトが、
2年前のデビューからずっと推しているNMIXX(エンミックス)というグループを取り上げたいと思います。

実はこのグループ、
めちゃくちゃ実力派揃いの歌唱力バケモノグループなんですが、
この2年間、デビューからのスタートダッシュとしてはとてもスローな状態です。
事務所はあのJYP(TwiceやNiziUでお馴染み)だし、実力も申し分ないのに、なぜデビューと同時に爆発的に売れなかったのか?

実は、この現象って結構あるんです、特に音楽業界。
なぜなのかと言うところを、ネモトなりに分析してみました。

ビジネスでもありますよね、どこからどうみてもいい商品なのに何故かヒットしない。
売れるとはどういうことか?ヒットするとは?というところも深ぼりしていきたいと思います。

毎回言い訳のように付け足しますが、マーケティングにも役に立つ内容ですからね!!
弊社はマーケティングの会社ですから!!
(推し活の話しかしてないってバレたらネモトのクビが危ない)

無冠のデビュー年

K-POPを普段聞かない方々は恐らく聞いたことがないであろうNMIXXについて、もう少し解説しておきますね。

NMIXXは、2022年2月にデビューシングルを発売した、6人組のK-POPガールズグループです。
(厳密には7人でデビューしたのですが、10ヶ月後に1人脱退しました、、)
デビューの順番としては、日本で話題になった虹プロジェクト出身のNiziUよりもあとの、妹グループという立場にはなりますが、
研修期間が最長約7年という下積みの長いメンバーも多く、経験も実力も申し分ないグループです!!
とにかく、デビュー前から歌唱力の高さはずば抜けていて、周辺ではかなり話題になっていた記憶があります。

そしてそして、、衝撃のデビューシングルがこちら!!

聴きました?
私が初めて聴いた時の感想をお伝えしていいですか?

「すげーー、、、(ポカーン)」です。

なんかすごい。よくわかんないけどすごいことだけはなんとなくわかる。
、、しかし、世界観がちょっと難しい。
すごいんだけど、わかるようなわからないような、、という感覚。(伝わりますかね)

K-POPは新曲を出すと、各有名音楽番組の週間ランキングに入れるかどうかが注目されるのですが、
NMIXXのデビュー年である2022年は、なんと無冠に終わりました。
それなりに反響はあったものの、ランキングトップを掻っ攫うまでには至らなかったというわけです。

単純にこの結果だけで判断するだけでも、大半の人は「なんかすごいけどポカーン」状態だったのではないかと思うんですよね。

でも、実力は、確実にあるのに、反映されないのはなぜ?

わかりやすいセールスポイントが生み出す影響力

デビューから爆発的に売れた一例としては、IVE(アイブ)やNewJeans(ニュージーンズ)というグループが思い浮かびます。
もちろん他にもいますが、この2つは個人的に印象的でした。

デビュー順で言うと、まずはIVE。

・期間限定ユニットとして大ヒットしたI*ZONE(アイズワン)の絶対的センターウォニョンと、同じく人気の高かったユジンがメンバーとして再デビューのためすでに知名度、注目度が高かった
・メンバー全員のビジュアルレベルの高さ
・高身長揃いで舞台映えがすごい
・女性っぽさを全面に出しながらも可愛すぎない、圧倒的な高級感

そしてNewJeans。

・高音で勝負しがちなK-POPガールズグループとは一線を画す、低音かつレトロな曲調
・ダンスもヒップホップやレゲエダンスの要素を感じる、今までにない印象的なダンス
・K-POPは練習生期間が長くデビュー時に20歳を超えるメンバーがいるのが珍しくないが、メンバー全員が実力者でありながら10代のみで構成
・Z世代からの支持が絶大

つまり
わかりやすいビジュアルの良さ
わかりやすいダンスの特徴
わかりやすい曲調、、

わかりやすさが大きなセールスポイントに含まれている、といえます。

ここでわかっておかなければいけないポイントは、
今話題にしているK-POPアイドルのヒットとは
ヒット=大衆ウケ だということです。

つまり、多くの人が理解でき、好感をもつことが重要な要素であるため、
大衆にわかりやすいことが大事なポイントになってきます。

しかし、アイドル激戦区K-POP界は、
常に新しいコンセプトを生み出さなければいけないという命題も同時に抱えているので、
わかりやすいことと矛盾するようですが、既視感のあるコンセプトよりも新しいコンセプトを期待する風潮はあります。

大衆にわかりやすく、しかも斬新なコンセプト。

その上でNMIXXは、どんな「商品」としてK-POP市場に打ち出したのか?

圧倒的な実力による圧倒的なプロダクトアウトという売り方

NMIXXのコンセプトは、グループ名にあるように「MIX」です。
めちゃくちゃわかりやすくいうと、曲調の全く違う曲のパーツをMIXして作るので、
曲の途中で突然今までと全く違うテンポや曲調に変化していくのです。

MIXのタイミングで「エンミーーーックス!」とメンバーがいう掛け声が個人的には好きなんですが、
まぁ、変わってるっちゃー変わってる。
聞き馴染みがないし、複雑で難解な印象も受ける。

要するに、
大衆ウケよりも、斬新なコンセプトの方にかなり大きく舵をきった商品と言えます。

だから大衆にはわかりにくかったんですよね。
実に冒頭のポカーーンが大量発生したと想像されます、はい。

ちょっとマニアックな話になるかもしれませんが、
このNMIXXのコンセプトは、JYPにしては珍しい大実験といえます。
JYPといえば爽やかで健康的でキュートなTWICEというアイドルを生み出したことからもわかるように、
大衆というマス市場を捉えることが非常にうまい、むしろそこを狙ってあまり奇抜なことはしない方針でした。

だからこそ、
今回はどうしたのか?曲に恵まれていない!
などと疑問の声が上がったこともある程度納得できるわけです。

でもこれ、圧倒的な実力派にはたまにみる現象なんですよね。

実はネモト、20年以上推してる、推しの中の推しに「三浦大知」というアーティストがいます。
ここ数年はだいぶ知名度が上がっているので名前だけは知っている人もいるかもしれませんが、
彼は9歳で一旦グループデビューしたものの変声期で約3年間の活動を一旦休止し、ソロで再デビューしてから、初めてMステに出るまで
実に11年かかってるんですよ!

事務所間の圧力うんぬんの話もまことしやかに囁かれるさまざまな噂もありつつ、
それを考えなくても、大衆がそのすごさに慣れるのに時間を要したともいえます。(いや、欲目じゃないっすよ)

再デビュー時、彼はまだ17歳でした。
それを踏まえた上でぜひ、再デビュー曲MVをご覧ください。

とんでもないでしょ?

あ、すみません。
これ以上三浦大知を語ると本当にどこまでも走ってしまうので、この辺にして話を戻します。

何が言いたいかというと、
圧倒的な実力があるアーティストは、圧倒的なプロダクトアウトという選択肢をとることがある、ということです。

これは、ビジネス界でもありますよね。
新しいものを生み出したときには、大衆が受け入れられるようになるための時間が必要なんです。
思い出してください。iPhoneが発表された直後、その凄さをキャッチできた人はほんの一部でしたよね。
新しく生み出されたモノが、どうすごいのか、大衆に浸透させるためには、教育期間というべき時間が必要不可欠なのです。

NMIXXの売り方は間違っていたのか?
ネモトはそう思いません。

それは、実力に自信があるからこそのプロダクトアウトだったと思うからです。

最初から理解されなくてもいい、時間をかければ、
圧倒的な実力がモノを言い出すタイミングが来ると信じるに足る、自信があるからだと思います。

もちろん、浸透していくためには、その実力をより効果的に見せるマーケティング策が必要ですが、
いざ大衆がその凄さに気づいた時には、圧倒的なプロダクトアウトであることが強みとなり、大きく時代を動かすことになります。
そのためには時間が必要、というところは織り込み済みだろうと推測しているわけです。

ちなみに少し余談ですが、
ビジュアルやダンスよりも、歌の実力は伝わりにくいものらしいです。
専門的に解説することはできませんけど、なんとなく自分の経験と照らし合わせてみると肌感として納得します。

この、伝わりにくいと言われる歌の実力が、最も大衆に伝わりやすいと個人的に思っているのは、有名曲のカバーです。
比較対象がわかりやすくなることで、歌のうまさが浮き彫りになり、大衆にも理解しやすくなるんです。

(まぁ、歌がうまくてもオリジナリティを出すのが弱くてカバー歌手のようになってしまう人も稀にいますが、、)

というわけで、この記事にたどり着いて、ここまで真面目に読んでくださった方へ
おすすめのNMIXXカバー動画をご紹介しておきますね。


結論!

今回は、私の推しがどれだけの実力派かというところを重点的に説明しつつ(え?)
圧倒的なプロダクトアウトには大衆への浸透に時間を要するが、
わかりやすい大衆ウケとは違ったアプローチをすることが向いている商品もある
というテーマでお伝えしました。

大衆ウケを狙うマーケットインか、
実力と大衆への教育でねじ伏せるプロダクトアウトか、
商品によって適した方法は異なる、ということですね。

いやしかし、どんな難題曲も歌いこなせてしまう実力を目の当たりにすると、プロデューサー陣のクリエイター魂が燃えたぎるんでしょうね!!

ネモトのようにちょっと捻じ曲がった人は、圧倒的なプロダクトアウトを見せつけてくるアーティストが大好物。
NMIXXもデビューから2年が経過して、ようやく少しずつ大衆が追いついてきたようで、ヒットの兆しがみえてきました。

今後に注目したいと思います!!!

今日の学び
・マス市場でヒット商品を生み出すには「わかりやすさ」が重要である
・圧倒的な実力を持つ商品は浸透するまでの時間を考慮してもプロダクトアウトを選択する価値がある場合がある
・商品の特性によって売り方は変わる


おわりに

いかがでしたでしょうか??

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それではまた次回の記事もお楽しみに♪

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