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日本語授業のアクティビティ

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ふと気づくと授業が単調になってしまっていることはありませんか。ここに書き溜めていくアクティビティがそのままお役に立つのでも、または皆さんの脳にヒラメキを与えるきっかけになれば幸い…
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2020年7月の記事一覧

「おVします」のアクティビティ

敬語の授業では、意味の説明と変換練習が主になってしまいがちです。 さあやってみよう!と言っても学生同士では敬語を使うには至らず。 先生と話してみよう!と言っても「今まで敬語使わない相手だったのに何で?」という思いが先行してしまう。 なかなか定着に結びつかない・・・などと頭を悩ませている日本語教師の方々は多いんじゃないでしょうか。 しかも「ここは会社です」といってもあんまり雰囲気も作れないし・・・。 そういう時には、思い切って振り切った場面・状況を作ってしまうのも手だ

意外と大事なアクティビティ:じゃんけん

じゃんけんについて熱く語る記事を書きたいと思います。 じゃんけんは色んな国で遊ばれていますが、日本語教育においても「じゃんけん」は授業中何度もお世話になりますよね。 グーが石/岩、チョキがハサミ、パーは手というのが定番だと思います。チョキは国によって、地域によって形状が変わりますが、人差し指と中指を伸ばす形が日本では定番かなとも思います。 さて、このじゃんけんですが、日本語授業ではどんなアクティビティとして使えるでしょうか。勝ち負けを決めるだけじゃないですよ^^ 「じ

連体修飾の練習アクティビティ

私はご飯を食べています →ご飯を食べているのは私です。 ・・・・という簡素な入れ替えをし、導入することは可能です。 また、これをもとにたくさんの文を作って、連体修飾の練習をすることも可能ですね。オーディオリンガル法のパターン・プラクティスが光る文型かもしれません。 ただ、それだけ行ってしまうと、ちょっと単調になるかと思います。そこでひと手間加えたものがこちら。 「SNSアカウント名を変えてみよう」FacebookやTwitter、ひと昔前であれば、mixiを日本人な

日本語授業定番アクティビティ:しりとり

日本語の授業で誰もが思いつくのが「しりとり」ですね。 初級の学生に「しり」「取り」の語源から教えるのは厳しい^^; けど、こういうもんだよ、と例を提示すればなんなく授業ができます。 しかし、難しいのは学習者のレベルに合った語彙量があるかどうか、です。 「しりとり」ゲームをやってみようひらがな、カタカナの文字指導がひととおり終わればできるのがこの「しりとり」ですが、このゲーム、実は内輪受けを嫌います。 定番のことば一生懸命「ごりら」「ラッパ」「パンダ」・・・と定番を出

「数字」のアクティビティ

1~10まで、100・200~1000・・・と数字はどの言語であっても必要な知識です。 また、一匹、一本、一頭・・・と助数詞をつけると覚えるのはもっと厄介でしょう。何度も練習が必要ですね。 概念としては就学児以上であれば基本的に入っているかと思います。未就学児でも結構できるものです。なので、説明はほとんど不要ですが、厄介なのは練習しないと身につかないこと。 皆さんは1~10までどのくらいのスピードで発音できますか。 超早口であれば1~2秒で言えるかと思いますが、外国語