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日本語授業のアクティビティ

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ふと気づくと授業が単調になってしまっていることはありませんか。ここに書き溜めていくアクティビティがそのままお役に立つのでも、または皆さんの脳にヒラメキを与えるきっかけになれば幸い…
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「〜にそって」のアクティビティ

中級文法の「〜にそって」を使った練習です。 迷子を助けるアクティビティ 準備 ●迷子役と案内役の2人ペアを作る →迷子役は教師でも良いです。 ●シンプルな地図を白板に書いておく 開始 迷子役「すみません、xxに行きたいんですが」 案内役「ああ、xxですか。それなら〇〇に沿ってまっすぐ行くといいですよ」 良かったら使ってください^_^

【初級】形容詞を使うアクティビティ

空は青いです。 青い空です。 …という例文だけ見かけて、これでどうやって楽しく教えればいいんだ?と途方に暮れたことはありませんか。 今回は一つ、形容詞を使ったアクティビティを紹介します。 フリーマーケット準備するものは特にありませんが、もし準備できるならカードでもレアリアでもいいと思います。 ゲーム性を高めるなら、結果記入用の表をホワイトボードに書いておくといいでしょう。 手順1.ものを陳列する 2.販売者(学生)が、自分の売りたい商品を見せて紹介する ***** かば

動詞の「て形」を覚える練習アクティビティ

動詞の活用は日本語学習者にとって覚えるのが大変ですよね。 ます形と辞書形から始まり、ない形、ば形、命令形、使役・受身・・・ もっと大変なのはて形(た形)でしょうか・・・。 活用を覚えるには整理をしよう色々と覚えなければいけない活用ですが、整理すればそんなに怖くありません。(よね?) ですので、オーソドックスなものから、奇抜なものまで、ここで活用を覚えるためのアクティビティを紹介したいと思います。 活用を覚えるアクティビティ:歌にする「て形の歌」はご存知ですか? きら

敬語の総まとめアクティビティ

みんなの日本語であれば49課、50課に尊敬語と謙譲語がでてきますよね。 総まとめのアクティビティとして使えるものを紹介したいと思います。 「お/ごVします」のアクティビティ学生同士で敬語を使って練習するのは現実的ではありません。 なので、敬語を使う相手となると「教師」になりますが、教師が相手をしていると授業の半分が教師の発話で埋まってしまいます。それは避けたい。 なので、視覚的に「目上の人」を作っちゃおうと思います。 準備するもの:王冠やパーティ帽子 王冠やパーテ

「これは○○です」のアクティビティ

義務教育の英語の授業で「This is a pen」と習い、こんなのいつ使うんだ?!とものすごいイライラしながら授業を受けた人は結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。 そして日本語教師として授業をしているみなさん。 「まあ、文法形式を教えるためには、必要悪だよね」と割り切って考えるしかない!とあきらめている方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。 でも! できることなら「使用場面がある導入・練習がしたい」「楽しく授業をしたい」と思うはずです。 今回紹介するアクティビテ

「~というN」のアクティビティ

初級~初級後半にはでてくる、この「~というN」の文法は、導入から練習まで淡々と進んでしまいがちな文法だと思います。 うどんという料理を知っていますか。 ルフィというキャラクターが好きです。 ・・・などなど。 そこで紹介するのが、こちらのアクティビティです。 リポーターになってみよう!(センスない・・・) 学習者は母国の紹介や郷土料理、それから日本の生活のアレコレを紹介する機会が多いです。 その時に使えるのが「~というNです」ですよね☆ 準備に余裕があれば、マイ

「~でしょう」のアクティビティ

天気予報で、「明日は雨が降るでしょう」という導入をするのが一般的なのが、この「でしょう」の文法だと思いますが、みなさんはどんなアクティビティを作っていますか。 少しだけ手間がかかりますが、私は「おみくじ」で勝負したいと思います★ 「おみくじ」アクティビティ! 神社などの紹介や、占いのお話をスキーマとして入れておいてもいいですね。 また、おみくじには大吉・小吉・凶・大凶・・・・様々なランクがあるわけですから、それも事前に導入しても良いでしょう。 「おみくじ」アクティビ

「おVします」のアクティビティ

敬語の授業では、意味の説明と変換練習が主になってしまいがちです。 さあやってみよう!と言っても学生同士では敬語を使うには至らず。 先生と話してみよう!と言っても「今まで敬語使わない相手だったのに何で?」という思いが先行してしまう。 なかなか定着に結びつかない・・・などと頭を悩ませている日本語教師の方々は多いんじゃないでしょうか。 しかも「ここは会社です」といってもあんまり雰囲気も作れないし・・・。 そういう時には、思い切って振り切った場面・状況を作ってしまうのも手だ

意外と大事なアクティビティ:じゃんけん

じゃんけんについて熱く語る記事を書きたいと思います。 じゃんけんは色んな国で遊ばれていますが、日本語教育においても「じゃんけん」は授業中何度もお世話になりますよね。 グーが石/岩、チョキがハサミ、パーは手というのが定番だと思います。チョキは国によって、地域によって形状が変わりますが、人差し指と中指を伸ばす形が日本では定番かなとも思います。 さて、このじゃんけんですが、日本語授業ではどんなアクティビティとして使えるでしょうか。勝ち負けを決めるだけじゃないですよ^^ 「じ

連体修飾の練習アクティビティ

私はご飯を食べています →ご飯を食べているのは私です。 ・・・・という簡素な入れ替えをし、導入することは可能です。 また、これをもとにたくさんの文を作って、連体修飾の練習をすることも可能ですね。オーディオリンガル法のパターン・プラクティスが光る文型かもしれません。 ただ、それだけ行ってしまうと、ちょっと単調になるかと思います。そこでひと手間加えたものがこちら。 「SNSアカウント名を変えてみよう」FacebookやTwitter、ひと昔前であれば、mixiを日本人な

日本語授業定番アクティビティ:しりとり

日本語の授業で誰もが思いつくのが「しりとり」ですね。 初級の学生に「しり」「取り」の語源から教えるのは厳しい^^; けど、こういうもんだよ、と例を提示すればなんなく授業ができます。 しかし、難しいのは学習者のレベルに合った語彙量があるかどうか、です。 「しりとり」ゲームをやってみようひらがな、カタカナの文字指導がひととおり終わればできるのがこの「しりとり」ですが、このゲーム、実は内輪受けを嫌います。 定番のことば一生懸命「ごりら」「ラッパ」「パンダ」・・・と定番を出

「数字」のアクティビティ

1~10まで、100・200~1000・・・と数字はどの言語であっても必要な知識です。 また、一匹、一本、一頭・・・と助数詞をつけると覚えるのはもっと厄介でしょう。何度も練習が必要ですね。 概念としては就学児以上であれば基本的に入っているかと思います。未就学児でも結構できるものです。なので、説明はほとんど不要ですが、厄介なのは練習しないと身につかないこと。 皆さんは1~10までどのくらいのスピードで発音できますか。 超早口であれば1~2秒で言えるかと思いますが、外国語