【王女カミーユdeux】世界観
更新履歴
2023/6/1 初版
地理
ニュイポレール王国
西エピクロスの大半を統治する君主制国家。首都はル=シャトー。
国王は有力氏族から選挙によって選出され、自然の意思の承認によって即位する。
現国王はカミーユとリヨンの父であるド=ノール・マール3世。
ルネッシア王国に近い北部は日照時間も短く寒冷だが、エルフ自治領に近い南部は一年中温暖で日照時間も長く、南部の湾港都市アムジュはリゾート地としても知られる。
エルフ自治領
西エピクロス南西部のマングローブ地帯全域に広がる、エルフ(ミレニアノイ)の支配領域。
領内は殆どがマングローブの森林に覆われ、一部に海水浴に適した砂浜もある。また、超古代に栄えたと思わしき高度な建築物の廃墟が全土に点在している。
気候はニュイポレール王国の南部と同じく温暖で日照時間が長い。
セルヴィールの共同体とは異なり「マングローブが広がる所は全てミレニアノイの都」という考えにより首都の概念は無い。
但し、首長ゼウスの宮殿オリュムポスが実質的な首都の機能を担っている。
ルネッシア王国
西エピクロス北西部に位置するライーン諸島を統治する王国。ルネッシアの名はライーン諸島最大の島ルネッシア島に由来する。
首都はルネッシア島に位置するチアナノグ。
国王は王家による世襲制で、王家をマクヘイデン家やマクグリームン家などの軍事貴族たちが支えている。
ライーン諸島においては生物が死後に悪霊となって現世にとどまる現象が相次いでおり、その悪霊を昇天させる能力を持った祓魔師(ふつまし)が重宝されている。
日照時間は短く、住民は色白の肌の者が多い。
ルーム・スルターン国
西エピクロス東部から中央エピクロスにかけた領域を支配するケディレリの君主制国家。
スルターンという独自の君主号を用い、初代スルターンであるメメットの子孫による世襲が続いている。
現スルターンはハルディン=セリム。
西エピクロス東部はかつてのフォティオス王国の領域であり、首都もフォティオス王国の首都だったアカネオポリスをケディレリの言葉であるアカニイェに改称した上で引き続き定めている。
中央エピクロスにいたケディレリの一派ルーム族がフォティオス王国を目指してたどり着くも、その時点においてフォティオス王国の住民が何らかの原因により消失していた。しかし、族長メメットが自然の意思によって旧フォティオス王国領の統治を命じられ、スルターンの君主号を名乗り建国した。
文化は現実世界のトルコ系イスラム王朝に近い。
白朝(バイチャオ)
東エピクロス全域を支配するセルヴィールの帝国。現実世界の中華王朝に近い文化を持つ。
首都はシンダオ。現在の君主はミン皇帝。
徒手空拳による武術が発達しており、また自然を特定の動き(演舞)をとることで操る「道士」の存在も知られる。
セルヴィール住民の大多数は黒髪・黒目であるが、ごくまれに西エピクロスに住んでいるような容貌を持つ者もいるという。
フォティオス王国
現ルーム・スルターン国の西半分を支配していたセルヴィールの王国。
科学技術が発達していたことで知られていたが、ある日領土の全住民が消失(以下、大消失)したことにより滅亡した。その後領土は自然の意志を受けたケディレリのルーム族に接収され、ルーム・スルターン国の支配領域となる。
住民の一部は大消失前に王国外にいたことで消失を免れた者もおり、その中でもアンシャンロジーク家は大消失前にニュイポレール王国に移住したフォティオス王家の傍流である。
種族
セルヴィール
現実世界のホモ・サピエンスに似た知的生命体。
エピクロス全域に生息しておりさまざまな容姿や肌の色を持っているが、全員が自然の意思に奉仕する者であり、自然の意志の下に皆平等であると考えている。
セルヴィールたちは生息域の自然環境に適応した共同体を築いている。
共同体の長(共同体によって王、皇帝などと呼ばれる)は自然の意思の第一のしもべでありセルヴィル達のまとめ役に過ぎない。もし過ぎた権力を持とう者が出れば、自然の意志によって罰を与えられる。
名前は現実世界の東アジアの人々やハンガリー人のように姓・名の順に表記する。
エルフ/ミレニアノイ
セルヴィールに容姿の似た亜人種。褐色の肌と水色やプラチナブロンドの長髪、緋色の瞳、長く尖った耳が特徴。寿命はセルヴィールの3倍。
エルフとはセルヴィールによる呼称であり、彼ら自身はミレニアノイと名乗る。
エピクロスの有史以前から生きてきたとされ、自治領内に超古代文明の遺跡がいくつもあることから超古代文明を支配した知的生命体の末裔とも言われている。
西エピクロス南西部のエルフが有名だが、旧フォティオス王国領内にもエルフたちが住んでいた記録があり、フォティオスのセルヴィール達はエルフと混血している可能性も指摘されている。
ゴブラン
緑色の肌に角が生えた亜人種。耳もエルフのように尖っている。
但し身長はセルヴィールの半分程度しかない。
西エピクロスの山岳地帯に住み、身体能力を補うため鍛冶技術や機械の製作技術を発達させている。
ゴブランは国家を持たず、小さな共同体を作って集落で暮らしている。
ケディレリ
二足歩行の猫のような亜人種で、主に中央エピクロスのステップ地帯で遊牧生活を送っている。
その中でもルーム族は族長メメットに率いられ、大消失後のフォティオス王国の領土を支配し、ケディレリ初の国家ルーム・スルターン国を開いた。
商才に長ける者も多く、ケディレリの商人がニュイポレール王国から白朝まで見かけることができる。
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