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おすすめの本~女性医師の意欲とキャリアとリーダーシップ 自分自身を乗り越えるともっと楽しい~

最近学生さんから女性としてのキャリアってどう考えていますか?と質問されることが増えてきました。

確かに…。
私自身漠然と、結婚出産しても働けたらなあと思っているけれど想像できないし、あまり“女性医師”ということについて考えたことなかったなあ…。

そんな時に上司から紹介された本です。

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自分自身がよく知らなかった情報だったからこそかもしれませんが、女性という特性、女性医師を取り巻く状況が少し見えたことで、新たな発見・気づきが得られ、本を読み終えた後に背中を押された気持ちになれました。
女性医師はもちろんですが、ぜひ男性医師にも手に取っていただきたい本だなと思ったので紹介します。

序章:キャリアを継続する選択をする「意欲」:「意欲」は大事な翼
第1章:ジェンダー研究で何がわかっているのか?自分自身を乗り越えるために、知っておいて損はない!
第2章:「結婚・パートナー・子育て」で自分自身を乗り越える
第3章:翼の赴くままに:Be Yourself
終章:私たちが動かないでどうする

これまでのデータを基に文章が展開されているので、客観的な視点から女性医師にまつわるあれこれを知ることができます。

本文はいくつかのトピックに分かれています。その中で印象的であった内容をご紹介します。

〇序章〇
“ジェンダー・ステレオタイプとは?「男は男らしく、女は女らしく」すべき、という考え方”(p18-20),
“ジェンダー・ステレオタイプのせいで、女性医師が「意欲」を失う これは、重大な問題だ!(p21-26)”

私自身もこの本文から、「当たり前と思っていたことは果たして当たり前なのか?という問いが生まれ、〇〇と思っていたことは固定観念かもなあ」と自覚できたことは、大きな気づきでした。

〇第1章〇
“自信を持てない女性たち:インポスター現象って何?”(p37-40)、
“失敗を怖がる女性たち:私たちが恐れるもの、それは「失敗」である”(p47-49)、
“女性は交渉が下手:Nice Girls Don’t Ask”(p52-54)

苦手だなと思っていたことが実は女性の特性であるとわかったことで少し気が楽になり、またどう乗り越えたらよいかも書かれているので、次の行動へつなげようと思うことができました。

〇第2章〇
“「子ども」と結婚したのではない、「大人の男性」と結婚したのだ:A Real Partner”(p88-90)、
”「母親による育児」のエビデンスは?”(p105-110)”
私自身はまだ結婚出産の経験がないため、この章は非常に参考になりました。

〇その他〇
本書のところどころにある“辛口コラム”にある内容には“女性医師の間の深い溝とは”や“パートナー選びを間違えないで”など女性医師が普段話題にしているであろうことも書かれてあり、共感できました。

まとめ
年々女性医師の増加に伴い、一緒に働かれる男性医師も多いと思います。
客観的なデータに基づいて“女性医師とは、女性医師を取り巻く現状とは”、を知ることができる1冊だと思います。興味のある方はぜひ一読をおすすめします。

(文責:原田愛子 飯塚病院 総合診療科)

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