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能登半島地震から1ヶ月

「本当につらいときには笑うしかできないよね」うちの娘が1歳の頃ICUに入院して先が見えないときにかけていただいた、信頼していた方からの一言が忘れられません。何を聞かれても、そうですねーとにこやかに返事するしかできなかったわたしへのねぎらいの言葉でした。

能登半島地震から1ヶ月、まだまだ経験不足のわたしには相変わらずかける言葉が見つかりません。地震で、またその後震災関連で、犠牲となられた方々におくやみを申し上げるとともに、被災されたすべての方々に心よりお見舞い申し上げます。また、被災地域の皆様の心身の安全の確保を心よりお祈りいたします。

福祉と同じく「わからない制度」がてんこ盛りの災害支援、事前に知っておこう

「ひさぽ」というサイト(内閣府「災害ケースマネジメント実施の手引き(令和5年3月)」にも掲載されています)から、弁護士・防災士の方がまとめた「被災者支援カード」がダウンロードできます。ぜひ1度ごらんになっておくと、いざというときの心の支えになります。特に知的障害のある子がいると、災害時に子どもの対応も加わり、なかなかこうした支援を受けたいと発信する余裕がなくなります。成人後の福祉制度について、親なきあとについて学ぶのもいいですが、今日明日起こるかもしれない震災に向けて、こうした情報を得て準備しておくのもいいと思います。そして、あなたの町の避難所はどうなっているのか、実際に見に行く、防災訓練に参加してみる、など、小さな1歩を前に進めていただきたいです。

七尾特別支援学校 再開

1ヶ月経ち、七尾特別支援学校で1月26日(金)小学部の始業式ができたそうです。1日の被災後、10日には「校舎内の復旧作業は終了」とホームページに記載されていて、この1文のために、ご自分やご家族も被災されているであろう先生方が、児童生徒のために黙々と片付けて整えてくださったのだと思うと、本当に涙がこぼれます。

8月の石川大会でお会いした先生方、校長先生方、みなさん温かい方ばかりで、お忙しい中保護者の集う全国大会の成功のために、ご尽力いただいたことを改めて思い出し、みなさんの心身が守られますようにと祈らずにはいられません。そして、石川だけでなく、富山、新潟でも、ふだんの生活の風景であった道路や施設が壊れたり使えなくなったりしていることに、不安を感じている知的障害のある子供たちやそのご家族が多くおられることと思います。その皆さんにも、そうした変化の中で、安心して過ごせる学校を整えてくださっている先生方にも、改めて感謝です。

学校は、校長先生や先生方だけで創っているものではありません。地域の方々のご理解ご協力にも、こうしたときだからこそ、感謝するとともに、全国の知的障害特別支援学校のことをもっともっと理解していただき、つながりを作っておく必要性もひしひしと感じています。

今年の全国大会は山形大会となります。8月24日(土)荘銀タクト鶴岡(鶴岡市文化会館)にて、さまざまなPTAでのご活動について発表があると思います。近県のみの対面参加とはなりますが、ぜひひとつでも新しいつながりや知見を得て、帰っていただけますように、すでに昨年から少しずつ準備を進めてくださっています。どうぞご予定ください。


全国特別支援学校知的障害教育校PTA連合会 2023年度活動内容、および知的障害に関する情報の発信用noteです。

令和 6 年能登半島地震災害への義援金を全知P連で募集しております(3月15日まで)