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【食の喜び、レストランでの愉しみ】

テーブルマナーと聞くと、堅苦しいイメージを抱いてしまうのはなぜでしょう?

おそらく、典礼などの正式な場における、儀式的なルールや作法が思い浮かび、食事そのものが楽しくなくなるから、かもしれません。

しかし、レストランや普段の食事においてのマナーとは、そのような難しいものでは決してありません。

周囲に不快感を与えず、エレガントに食事を遂行するための常識、つまり「気遣い」です。

食事が進む中で、その場に居合わせるすべての人が、心地よい時間を過ごし、料理をより美味しく楽しめることこそが重要なのです。

以前も書きましたが、

https://note.com/jp_kudo1985/n/nb18fa7480720【「食べる」のその先にあるもの】

レストランという空間は、単に空腹を満たすだけではなく、長い歴史に裏付けられた「文化」とも言えますし、その雰囲気は、料理や内装、サービスだけではなくて、ゲストの皆様も一体となって創り上げるものなのかもしれません。

不特定多数が共に食事を楽しむ場所なので、お互いがお互いの楽しさに責任を持つ。

例えば、大声で会話をしたり(このご時世、特に気をつけたい。)、迷惑な行為など、他のお客様の楽しみを妨げないことなどを「消極的責任」とするならば、逆に、お洒落にドレスアップし、側から見ていて心地よさを与えるような振舞いや、それによって雰囲気を良くするような何気ない仕草など、他のお客様の楽しみを増幅させるようなことを「積極的責任」と言えるでしょうか。

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TPOに合わせ、それにふさわしい節度を守って料理を美味しい状態でいただくこと、それがテーブルマナーの本質なのです。

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