スタートアップで最強のグローバル組織づくりに取り組む話

はじめまして、創立5周年記念note17日目を担当します、グローバル人事部門の責任者をしている関と申します。
これまでの創立5周年記念noteは以下にまとめられています。
https://caddiinc.com/m/me62552818b14

１．はじめに

キャディは、「VISION 2030」として、調達・製造のワンストップパートナー CADDi MANUFACTURINGのモノの流通規模を1兆円に、図面データ活用クラウドCADDi DRAWERのソフトウェア販売規模を1,000億円にする、それによってサプライチェーンのあり方を変えていく、という目標をグローバルで掲げています。

 
まずはじめに私のキャリアを紹介すると、新卒でメーカーの人事部門に配属になり人事の基礎を学びました。その後総合商社系の人事コンサルティング会社に転職し、半分は事業会社のインハウス人事として、もう半分は社外の人事コンサルタントとして人事制度改革や組織・人材開発に携わり、最後の6年間はシンガポールに駐在しアジアオセアニア域内のクライアント企業に対して人事コンサルティングサービスを提供してきました。
そんな私がキャディにジョインしたのは、「モノづくり産業のポテンシャル解放」というとてつもないビジョンの実現に向けて青臭く取り組む集団であったこと、海外拠点の人事機能の立ち上げという仕事に惹かれたこともありますが、最後の決め手は「一緒に最強のグローバル組織を創ろう」というCEOの加藤からかけられた一言でした。
 
このnoteでは、最強のグローバル組織づくりに向かって、グローバル人事という組織において私なりに取り組んでいること、考えていることの一部をご紹介したいと思います。

２．グローバル人事に求められる役割

まず、前提としてキャディの海外展開の状況ですが、2022年3月にベトナム法人の設立を完了し現在までにハノイ、ホーチミンにそれぞれオフィスを構え、同年11月にはタイ法人を立ち上げ、バンコクオフィスを立ち上げました。そして現在はアメリカでのビジネス拡大に取り組んでいます。
私は前職でも主に東南アジア地域で日系企業の法人立ち上げのサポートをしてきましたが、その経験を踏まえるとスピード感が尋常じゃないです笑
体感では、前職時代に半年かけて検討し決めてきたことがキャディでは2時間で決まります。

2-1 圧倒的採用フォーカス

そうした環境下、グローバル人事に求められる役割は何かというと、まずは何においても採用です。キャディはカルチャードリブンの会社であり、採用に関して一般的に見て相当に厳しい基準を設けるとともに、社員一人ひとりがバーレイザーであることを求めています。海外においてもこの点については妥協することなく、社内のエナジーレベルを上げられる人材に拘って採用しています。
また、キャディは“海外展開している日系企業”ではなく、“グローバル企業”であることを目指しています。よって、日系企業にありがちなガラスの天井を作ることなく、海外拠点のマネジメント、Workforceも基本的には現地のタレントを最大限活用することを前提としており、強い現地組織を支える強い人材の採用を何よりの至上命題としています。

2-2 組織マネジメント

採用の進捗に伴い重要性を増しているのが海外拠点の組織マネジメントです。キャディの可能性を信じて入社してくれた仲間たちがともに成長しバリューを発揮していくためにどの様な場を提供することができるか。大いなるチャレンジであり人事として何としても解決しなければならない課題と捉えています。また、ご存じの通り、東南アジアでは転職しながらキャリアアップすることが基本であり、優秀なタレントのリテンションも早晩課題になっていくでしょう。
 
優秀な人材を採用しながら、その活躍の場をしっかりと整えていく、この当たり前の様にも聞こえる機能をきちんと果たすことがこれからのグローバル人事には求められています。そして、会社・事業の立ち上げに携わったことのある方は想像がつくと思いますが、ここがHRとして最もチャレンジング、かつやりがいのあるフェーズの一つだと私は思っています。ハード（人事機能、等級・評価・報酬含む人事制度、HRIS含む各種人事インフラ等）、ソフト（組織開発、人材育成、組織文化の醸成等）両面を立ち上げながら、どのレバーを引けば組織のパフォーマンスを最大化できるか、事業部サイドを含めたステークホルダーと密接にコミュニケーションを取りながら、組織をゼロから創っていくことが求められています。

2-3 グローバル横串施策

複数国への展開に伴い重要になるのが、グローバル全体でどのように組織・機能をデザインし、人事制度の何を共通化し何をローカライズするのか、どの様にカルチャーを浸透させ新たなカルチャーを海外拠点から発信していくのか、といったグローバル全体に横串を通す施策です。
この領域に関しては、グローバル人事としてだけでなく、グローバルコーポレート部門や有志で組成しているICHIGAN委員会という組織とも連携しながら取り組んでいくことが必要です。
※カルチャーについては当社桒野の熱い想いの溢れるnoteもぜひご覧ください

2-4 求める要件

グローバル人事といってもその定義は幅広く、一般的には日本にいながらグローバル全般の施策をリードするポジション、外資系企業の日本・アジア法人の人事部門、海外拠点の人事組織の責任者、など様々なケースが考えられるでしょう。
 
どの機能を担うかによって求められる要件は当然ながら異なりますが、敢えてポジションを取るとすれば、まずは最低限の言語能力は必須と考えます。もちろん各種翻訳ツールの発達により読み書きに関しては全くストレスなくコミュニケーションが取れるようになってきました。
しかし、キャディの様にグローバルでのビジネス展開を前提とし、かつスピード感が求められる環境においてはタイムリーにステークホルダーとコミュニケーションが取れることが必須であり、このコミュニケーションコストは許容できないと考えています。
 
次に、キャディの今後のフォーカスである海外拠点の組織マネジメントにおいて求められる要件を要素分解すると、
- オペレーションを含む人事全般の知識・経験
- 異文化コミュニケーション
- 組織マネジメント
- 事業理解／解像度
に大別することができると考えます。
これらの内何が欠けても十分ではなく、全ての要素を適切に身につけることが必要と考えています。

2-5 そして理想と現実

夢オチの様な話で恐縮ですが、ここまで書いたことのほとんどがキャディにおいてもまだその実現に向けて緒に就いたばかりで、求める要件を全て満たすような仲間もまだおらず（もちろん私自身を含め）、既存メンバーで知恵を振り絞り叱咤し合いながら目の前の課題解決に取り組んでいる状況です。
裏を返せば、今のキャディにおいてグローバル人事領域でやれないことは何一つありません。これから全ての領域の課題解決に取り組めることを幸せに感じながら日々を過ごしています。
 
とは言え、これらの課題を解決し、理想とする姿の実現に寄与するためにも、最後にグローバル人事に取り組む仲間を絶賛募集中である話をさせてください。

３．キャリアの話（と言いつつ仲間を募集する話）

私も人事に携わるものとしてキャリアについて考えることもしばしばありますが、近年（と言っても少し前ですが）影響を受けたものの一つにリンダグラットン教授のLIFE SHIFTという本があります。
細かい話はぜひ読んでいただければと思いますが、示唆の一つに、今後より人がそれぞれ専門性を身に着けて、固定的な組織の中だけではなく有機的に連携していく様になる、という考え方があります。近年日本においてもジョブ型の人事制度が市民権を得るようになりましたが、Generalistであることが求められる職能型の人事制度が主流だったこれまでから、今後より個人の専門スキルが問われる時代になっていくと感じています。

この流れの中で、人事というのは基本的には業種業界を問わない非常にPotabilityの高いスキルであり、中でもグローバル領域の経験は希少性が高く市場価値が高まっていくであろうと考えています。
今後日本で最も早いペースでグローバル化を進める企業の一つであるキャディで、事業の成長を間近に感じながら、グローバル人事として考えられ得る全ての経験を積めるとしたら、こんなに素晴らしい環境はないと思いませんか。
 
ここまで読んで、今からじゃもう遅いのではないかと思ったあなた、大いなる勘違いです笑
現在ベトナム法人のトップを務めている武居が入社したのが昨年10月、その時点では海外展開のかの字もなかったところから約1年が経ち、既に海外で2法人が立ち上がりさらにUSにもビジネス展開をしようとしています。

このままのペースで進めば恐らく近い将来さらに複数国への展開が始まることになり、今のままでは圧倒的にリソースが不足することが見込まれます。
既にグローバル人事領域の経験のある方であれば、その経験を活かしてすぐにでも活躍できる土壌があります。また、人事経験はあるけどグローバルは未経験、という方も問題ありません。今いるメンバーも決して海外経験が豊富な訳ではありませんが、皆で学びながら新たな課題にチャレンジしています。

私たちのドアはいつでも開いています。熱い気持ちを持った皆さんの応募を心からお待ちしています。
 
■会社概要Q＆A
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