まちの編集
東日本大震災の被災地石巻市の旧北上川の堤防整備、約8キロのデザイン監修業務をやっています。
2019年・台風19号で、71河川128箇所で堤防決壊している。堤防建設現場をみながら感じたこと。
被災の有無に関わらず、その事業をやるべきかやらないべきか、他に投資するものがないかをしっかり考えないといけない。人が減るのだから、その分土地も余る。どこにでも住めるからこそ、どこに住むかを選ばないといけない。縦割り(国・県・市)とか横割り(省庁)とかは置いておいて、まち全体の編集が必要。地域活性ではなく、地域に住む「人」の暮らしが続いていく、生きていくために。
税金で動かす公的事業は、感覚的に予算要求段階は部局の必要経費を計上するけど、付いた予算は他の部局に使っても良いよ。ただし部局としての専門性を持って予算管理を投資先部門としつつ、全体最適解を目指す。他部局と連携した方が評価高くなって、相互共助がどんどん起こるようなことをやらないと生きてけないんじゃないかとか思う。
…身近な生活で言えば、十和田湖のお店で支払いの際、現金または食料、工藝値段相当分、とかやったら違うものが溢れないかな。これは実験してみたい。
写真は震災から8年目2019年10月23日時点、旧北上川の現場。土木ってすごいっていう単純な気持ちと、本当にこれで良いのか、というのと、この現場だけでもブラック企業と言えるくらい普段から働いているお世話になっている人たちが、さらに台風19号災害対策本部(管轄内でも堤防決壊、人的被害は0だが、数百世帯が浸水)で昼夜問わず働いていて、、、この社会はなんだろう、という気持ちが発端となった投稿でした。11月になったら、宮城に多めに戻って出来ることやります。出来ることあったら教えて欲しいです。
現場をみながら、様々な思いが巡る。
一人で立ち止まる時間、考える時間は大切。そんなことが出来ていない方は、是非十和田湖へもきてください。
台風19号参考ーーーーーーーーーーーーーーーーー
河川堤防決壊ニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191018/k10012138251000.html
国交相
https://www.mlit.go.jp/saigai/saigai_191012.html
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