見出し画像

スペシャルオリンピックスを知っていますか?


スペシャルオリンピックスは1968年、故ケネディ大統領の妹"ユニス・シュライバー"は、当時スポーツを楽しむ機会が少なかった知的障害のある人たちにスポーツを通じ社会参加を応援する「スペシャルオリンピックス」を設立しました。

スペシャルオリンピックスの使命は、知的障害のある人たちに継続的にスポーツトレーニングをする機会をつくり、その発表の場として競技会を提供することです。スポーツを通じて知的障害のある人が自立と社会参加を果たし、健康で豊かな生活を知的障害のない人とともに送ることを目的としています。

3月18日 (1)


そしてオリンピックと同様4年に1度、世界大会を開幕している国際的組織で、知的障害のある人たちに様々なスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を年間を通じ提供しています。世界170カ国以上で、440万人の知的障害のあるアスリートと100万人のボランティアが参加する国際的なムーブメントに発展しています。

現在日本でSO(スペシャルオリンピックス)の事を知っている人は約2割ぐらいと言われていて、自分も2015年に名寄でのイベントで有森裕子さんとお会いして初めてSOの事を初めて知りました…。
有森さんから冬季スポーツでSOを応援してくれるドリームサポーターがいないので、ぜひ一緒に盛り上げてとほしいとのお話がありSOの活動に参加する様になりました。

自分は恥ずかしいですがSOの活動に参加するまで、もし街で知的障がいの方がいたらなるべく関わりあわない様にしていました…。
でも知的障がいの選手(アスリート)と一緒にスポーツをしてみたら、みんな一生懸命がんばっている姿や、うまく出来なくて悔しがっているのを見ていたら競技レベルは違っても自分達と同じなんだなと思い、障がいの壁が無くなりました!

純粋にスポーツに取り組んでいる姿勢を見て自分がスポーツを始めたころや、結果では無く少しでも上手になるために全力を尽くすスポーツの原点を思い出させてもらった気がします。
そして自分も陸上プログラムの研修を受けてコーチの資格も取得しました。

画像9

画像11

画像11

冬には名寄のピヤシリスキー場で行われたアルペンスキーのプログラムにも参加してアスリートと一緒に練習もしました!

画像12

画像13

そして2017年3月にオーストリアで行われた世界大会へ帯同させて頂き、たくさんの経験をする事が出来ました。
4年に一度開催される世界大会は世界中から知的障がいのアスリート達が集結し、オリンピックと変わらないくらい盛大な開会式で始まりすごく驚いたのを今でも鮮明に覚えています。(写真下)

3月18日 (1)

そしてスノーボードを観戦した時に、タイミング良く日本の橋本選手が優勝する瞬間を観る事が出来ました。
 金メダルが決まるとファミリー(両親)が「嬉しい!もういつ死んでもいい…」と言っていた一言がすごく心に残っています
この一言を聞いて両親はこれまですごく苦労して来たのだと思いましたし、これまでがんばって育ててきた苦労が報われた瞬間なのではと思いました。
そう考えるとこの大会はアスリートの発表の場だけでは無く間違いなくアスリートの家族(ファミリー)の為にもなっている大会だと感じました。

3月19日 (2)

【写真下は高橋さんの家族です!】

3月19日 (27)

その後に観戦したクロスカントリー競技では、スタート前に声をかけたアスリートが「すごく緊張する」と言ってスタートしたんですが、滑り終わった後に「転んだけどがんばれた」と喜んでいる姿を観て、自分がスポーツをやり始めたころは結果よりも滑れる様になる事を楽しんでやっていたと言うスキーを始めた頃を思い出しました。

3月19日 (1)


 スノーシューでは予選の時は応援の数も少なかったのが、決勝ではすごい応援がいてそれが力になり予選のタイムよりもかなり良い走りをしたアスリートがいました。
しかし結果的には予選より15%以上早くなり失格になったと言うアスリートがいました。
自分も応援されると頑張れるし声援が多ければ多いほど力になっていたので同じなんだと思いましたが、一つ自分たちの競技と違う事はタイムが良くなりすぎると失格になる(マキシマムエフォートルール)と言う事でした。又、この結果で悔しがっている本人やファミリーを観ていると、アスリートの力を全て発揮させようとがんばっているコーチはアスリートの指導だけではなくルールもしっかり勉強しなければいけないのですごく大変だと思いました。 

3月19日 (3)

ショートトラック(111m)の表彰式ではアスリートが表彰台で喜んで涙を流しているのを見てもらい泣きをしてしまいました。
 でも後で聞いたら悔し涙だったそうです。

画像12

フィギアスケートでは競技前に緊張で硬い表情だったアスリートが演技終了後にすごく良い笑顔になっているのを見て、本人なりにすごいプレッシャーを感じていたんだなと感じました。
こう言う経験をしたアスリートは間違いなく大会前より自信をつけていると思うし一回り大きく成長していると思いました!

3月23日 (18)


冬季世界大会を体験させて頂き大会運営はオリンピックに負けないくらい素晴らしいと思いましたし、オーストリア人はもちろんですがスペシャルオリンピックスに関わる役員・スタッフは本当にやさしい人が多いと感じました。

自分はスペシャルオリンピックスに関わる事が出来て、自分が知らなかったいろいろな事を知る事が出来、いろいろな事を感じる事が出来て本当に良かったと思っています。
これからは少しでも多くの人にスペシャルオリンピックスの活動を知ってもらい、この活動が特別では無く普通の活動として認めてもらえるようにがんばって行こうと思っています!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?