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kintoneは「楽しい」を大切に【kintone hive2023 仙台 速報レポート】

みなさん、こんにちは!ジョイゾーの黒坂です。
kintone hive 2023がついに始まりましたね!
スタートとなる仙台の様子を速報レポートしていきます!
昨年の様子は以下からご覧ください⏬

オープニングトーク

オープニングトークはサイボウズ仙台営業の田澤さんが担当。
hiveの司会はなんと3年連続だそうです!

kintone hiveを楽しむためのポイントと会場説明のあと、いよいよ登壇者の発表です!

1社目 株式会社グローバルフィールド 保坂 梨恵さん

トップバッターは株式会社グローバルフィールドの保坂さんです。
社員さん手作りの"青森シャモロック"の衣装を身に纏いプレゼン!

元は原子力施設の技術職だった保坂さん。
当時の結婚相手の家業を継いで会社の代表になり、農場長の退社をきっかけにkintoneでの業務改善を始めました。

導入当初は社長である保坂さんが忙しいと業務が滞ってしまう運用になっていました。そこで以下のように改善しました。

・農場スタッフと在宅パートさんのみでコミュニケーションをとれるように
・離れていても鳥の飼育状況(産卵数・死亡数)などを把握できるように

業務改善を行ったことにより、繁忙期でもほぼ残業はなし、さらに社員からのペーパーレスの発案なども増え、販売も好調になりました。

保坂さんが意識されている「自分がいなくても回る運用」が印象的でした。
保坂さんありきの運用にしないことで、社員の皆さんがより自発的に業務改善を行っているのを感じました。

2社目 旭川信用金庫 古田 真之さん

2番目は旭川信用金庫の古田さんです。
kintoneがどのように社内に浸透したのか、1年間の奮闘記をプレゼン!

kintone導入前の課題として、「システム部門に依存しているIT環境」「個人データの取り扱い」の2点があげられました。
特に「個人データの取り扱い」については、「クラウドに個人データを保存するのは言語両断」という反対派意見もあり、信用金庫ならではのお悩みを抱えていました。

自分たちで便利なシステムを開発したいという気持ちからkintoneに出会いましたが、当初は現場からの理解が得られずプロジェクトは振り出しへ…

その後「小規模な(身近な業務)開発から始めよう」ということでプロジェクトが再始動。失敗を活かした小規模開発が功を奏し、段々とkintoneが浸透、そして一度挫折した個人データの取り扱いについてもkintoneで行えるようになりました。

信用金庫という個人データの取り扱いが厳重な業界でも「kintoneで個人データの管理ができる」という実績を作ったことで、同じような悩みを持っている業界の方も勇気をもらえたのではないかと思います。

3社目 株式会社ニイヤマハウス 長南 卓弥さん

3番目は株式会社ニイヤマハウスの長南さんです。
元々はゲームプログラマーだった長南さんは、スライドもゲーム風にアレンジしてプレゼン!

案件のアフターフォローの状況を管理するのに、人によってさまざまなツールを使っており、お客様と打ち合わせをする前に、内部での認識合わせのための打ち合わせを毎回するという非効率な時間が生まれているという課題をもっていました。

その課題を解決すべく、システムを開発。しかし、社内に浸透せず使われないシステムに…。そんな時にkintoneに出会い、開発を試みました。その中で社内の要望を聞きながら必要な場合は「cybozu developer network」を参考に、独自のカスタマイズを取り入れました。さらに、機能に頼るだけではなく、根気良く口頭で運用の説明をするなど、アナログな手法とのバランスを保つことでkintoneを浸透させ、課題であった内部の打ち合わせ時間削減に繋がりました。

システムを導入することではなく、使ってもらうシステムを作ることが大事だと改めて感じるプレゼンでした。また、口頭での運用説明など現場への寄り添いがあったからこそ、kintoneが「最強の武器」ひいては「社内の資産」になったのだと感じました。

4社目 東北特殊鋼株式会社 桜井 利江さん/木田  司さん

4番目は東北特殊鋼株式会社の桜井さん・木田さんです。
今回の参加者の中で、唯一のタッグでのプレゼン!

もともと会社の中で業務改善文化が根付いており、いろんな業務改善をおこなってきましたが、紙・Excelでの業務はなかなか抜け出せずにいました。
そのような中でkintoneに出会い、やりたいことも出てきましたが最後までやりきれないというのが現状でした。

そこで、「kintone喫茶」という社内サークルを立ち上げ、kintoneの活用方法についての自由な意見交換やkintoneを使ってくれた社員に向けてのオリジナルシールの配布など、まずは社内にkintoneを浸透させるための工夫をしました。

「kintone喫茶」の効果もあり、ついに桜井さん率いる鋼材製造チームがkintoneでの業務改善に成功。業務で必ず使わなくてはいけないものをアプリ化することで完全なペーパーレス化を実現しました。さらに、その功績を受けて、現在は他部署にまでkintoneの活用が広がりました。

「kintone喫茶」という社内でのコミュニティを作り、情報共有を行うことで、一人で悩むことがなくなったこともkintoneの浸透を促した要素だったのではないかと思います。改めて社内での情報共有の大切さを感じました。

ちなみにkintoneにも「キンコミ」というオンラインコミュニティがあります。他のユーザーと情報共有できる場となりますので、ぜひご活用ください!

5社目 株式会社昇栄 山崎 梨英さん

5番目は株式会社昇栄の山崎さんです。
kintoneライトコースの極限活用についてプレゼン!

山崎さんは、事業継承のためUターン移住しました。その中で品質を下げないための複雑なフローに大量のExcelや紙が用いられているという現状、そしてそれを「どうにかしなくては」と全員が思っているのに行動に移せないジレンマなどを課題として持っていました。

そこで前職から使っていたkintoneを用いて業務改善を行うことを決めましたが、「どんどん機能を付け足して利用料金が高くなるのが怖い」という意見からライトコースでの開発に挑戦しました。

kintoneの基本機能内で行うという条件のおかげで、今までの業務の再現ではなく、新しい仕組みや運用を考えるという工程が生まれました。その結果、社員からも改善提案が出るようになり、結果的に組織力の成長につながりました。

最初はコストパフォーマンスの面から選ばれたライトコースでしたが、結果的に組織力につながったというのがとても興味深かったです。制限があると聞くと運用が難しいように思えますが、創意工夫をすることで、活用の幅がいくらでも広がると感じました。

6社目 有限会社光成工業 畠山 成光さん

ラストは有限会社光成工業の畠山さんです。
「楽しい」を入口にした、わくわく×どきどきのkintoneの活用についてプレゼン!

案件情報の共有方法が定まっておらず、「伝えた」「伝えてない」の水掛論が社内で多発。この状況を打破しようと自社での改善を試みるもうまくいかず、続けて外注したシステムの導入も行いましたが、なかなか浸透せず使われないシステムとなってしまいました。

その後代表からの助言もありkintoneを導入。日々使う日報アプリを作成してみましたが、その記入率が悪く、代表を交えた緊急会議が開かれました。そこでの代表からの「全体朝礼でkintoneを使うことを全員に宣言せよ!」という指示により、なんと1日でkintone宣言動画を作成。実際に紙からkintoneに運用を変える日にはキックオフミーティングを行い、今まで使っていた日報用紙を破るという儀式を行いました。

その効果もあり、日報アプリの記入率が格段に上昇。その他のことでもkintoneを活用できるのではないかと、社内イベントでkintoneを用いた脱出ゲームなどを企画したり、社内から出た要望を解決することで、社員の中でkintoneが「楽しい」ツールに変化していきました。

今後の展望として、作ったアプリを社内ツールだけでは終わらせず、事業展開することも考えているとのことです。「楽しさ」が成功に繋がった一例を見れました。

kintone hive仙台の代表は…!

kintone hive 北海道・東北地区代表に選ばれたのは・・・

有限会社光成工業 畠山 成光さんです!!!

プレゼン内容はもちろん、畠山さんの熱量や明るさに心を動かされた人が多かったのではないでしょうか。「Let's kinjoy!」という掛け声も会場を一体化させて、盛り上がりました!

どの会社さんもそれぞれの工夫が詰まった素晴らしいプレゼンでした。
登壇者の皆様、お疲れ様でした✨

おわりに

初めて地方のkintone hiveに参加しましたが、所々に方言が含まれていたりなど、地方ならではの良さを感じました。kintone hive 2023仙台から始まりましたが、初回から熱量も高く、これからの地方のプレゼンも楽しみになりました。

次回のkintone hive 2023は4月26日(水)福岡にて開催!

次回の福岡含め、各回速報レポート発信予定ですので、お見逃しなく👀

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