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POEM

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詩的なものをまとめました。
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#春

変遷。

人も、花も、心も。 皆みんな移り変わってく。 その事実が どうしようもなく 哀しいのだ。 歳も、家も、日常も。 皆みんな移り変わってく。 その過程が どうしようもなく 淋しいのだ。 声も、生も、感情も。 皆みんな移り変わってく。 その全てが どうしようもなく 空しいのだ。 久しぶりの投稿になります。  前回からかなり間が空きましたが、なんとか大学一年間を乗り越えることができて幸いです。色々なことがあり大変でしたが、多くの人や新たな趣味に出会うこと

【詩】君が花。

花の香纏い、君は咲く。 瑞々しくも、艶やかに咲く。 紅さして、君は咲く。 高まりながら、鮮やかに咲く。 優しさ宿し、君は咲く。 たどたどしくも、柔らかに咲く。 光を帯びて、君は咲く。 彩り添えて、華やかに咲く。 追記:花を見ながら、ふと書いてみた 詩です。 始まりの季節である、春。 其々に動き出す人々も、咲き誇る花々も、 その姿は美しく映えますね。 一歩ずつ前へ踏み出す季節が、春。 私達に与えられるものは平等ではなく、 時間ですら不平等なのかもしれません。

春の代名詞。 壱

さくら咲く。 瞬きひとつで消えてしまいそうな花びらが そっとふわり掌へ。 ほんのり淡紅色から白色のグラデーション。 内側からそろりと雪を溶かしていくよう。 目に移す度、心が丸ごと惹かれてやまない。 花が団子か、選ぶならば迷わず花。 哀しいくらいに、意識の中でさくらは 声を上げるのだろう。 「わたしを見て」って、恋する乙女みたいに。 薄命を燃やして、美しく、懸命に。 だから、きっと心を掴んで離さないのだ。 さくら咲く。 愛しき、散りゆく花よ。 追記:昨日