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2週間でなんとかするIELTS

留学のためにIELTSを受けることになりました。
勉強期間2週間でなんとか合格ライン(6.5~)に乗りたい人は読んでみてください。

(8.0以上を目指す方、コツコツ頑張る方は暖かく見守ってくれると幸いです)

1. 要点

(0) 申し込みする。


ペーパーは5日前、コンピューターは3日前が申し込み締め切りです。
ペーパーしか行っていない県は席が埋まるのが早いので、早めのチェックをおすすめします。申し込むサイトによって若干値段は変わりますが受験料は30000円弱かかります。

(1) ReadingとListeningの出題傾向を抑えます。


・ReadingはTrue/False/Not given問題と、人名と業績をマッチングさせる問題、要約の空欄埋め等が頻出です。計40問、長文3つ、60分です。
・Listeningはディクテーションが半分ぐらいあります。数字やスペルの書き取りの練習や、要約の空欄埋めの練習をおすすめします。そのまま読み上げられることはないので、パラフレーズされていると意識して聞く。複数形単数形に気を付ける。問題は順番通りに進みます。計40問、大問4つ、30分です。

(2) 目標スコアと落とせない最低ラインを把握します。


6.0が目標なら、Readingでは40問×6割=24問取れるように頑張ります。Listeningもだいたい同じです。1~2問の違いで0.5変わります。
Writing Speakingは本を借りて、載っているサンプルを読む、YouTubeで目標スコアの人の模擬試験を聞く、で把握します。何が評価されているかを理解します。
IELTSは4技能が例えば、5.5/5.5/7.5/6.0→平均6.125 なら切り下げて6.0、6.5/7.5/6.0/7.0→平均6.75 なら切り上げて7.0です。

(3) サンプル問題を解きます。

ReadingとListeningは自分で採点できるので、まず一通り解きます。実際に解かないと自分がどれだけ解けるのか、どんな出題形式なのか分からないので、まず一通り解きます。時間を図ってします。


(4) Writingの対策


タスク(大問)が2つあります。1つ目はグラフやダイアグラムの読み取りで、150語要求され、かけられる時間はだいたい20分。2つ目はアカデミックエッセイで、250語要求され、かけられる時間はだいたい40分。

それぞれよく使う表現があるので、Writingに特化した本を借りて練習します。「IELTSライティング徹底攻略:バンドスコアUP!/植田一三著;小谷延良、上田敏子」を使いましたが、考え方のベースとなる一般教養、頻出テーマも網羅されていてとても良かったです。
一冊終わらせられるのなら一番いいですが、時間がないので、まずゴールで求められるレベルを把握し、自分が出来ないことを逆算して要点を絞って対策するのがいいと思います。
勉強をすすめる順番としては、まず模範エッセイを読む→何が評価されているか把握(例:タスク2では導入と結論が欠けると大幅な減点がされる)→その表現が時間内で出来るように語彙・表現のバリエーションを増やす→ひたすら0から書けるよう練習をします。また、避けるべき口語的表現や語彙、文法なども覚えます。(例:アカデミックライティングでgoodやa lot ofを使うことは好ましくないとされている。一文が10語以下で構成されることも好ましくないとされる。)

意外と長らく英語に触ってないと忘れてる文法多いです


コンピューターで受ける場合は、意外と英語をタイピングするのに慣れていないので、練習時からWordなどを使います。Grammaryなど文法チェックをしてくれるものをインストールすると良くする文法ミスを把握できます。

タスク1は円グラフ・棒グラフ・折れ線グラフ・表・平面計画・地図・製造過程ダイアグラムのどれかがでるので、それぞれ使える表現を増やしておきます。イントロは条件反射で書けるようになるぐらい全ての問題の型に対応しておくと安心です。

【タスク1】比較表現や数字を扱う表現を練習しました
【タスク1】語彙を増やしておくといいことあります
もちろんその単語だけでなく、運用方法をです


タスク2は質問の型が5つ(6つというサイトもある)あるので、それぞれ何が求められているか(自分の意見は必要か否か?議論を書くべきか否か?)、どのようなイントロを書くべきか、を把握します。タスク1と同じく、イントロは条件反射で書けるようになるぐらい全ての問題の型に対応しておくと安心です。

また、かなりの割合でcounterpart(反対意見)をエッセイに入れると点が上がると本で読みました。
例えば、『広告は我々に害を与えることが多い、あなたはどれぐらいこの意見に賛成か?』という設問の場合、Bodyパラグラフ①で「確かにこの主張は正しいと思いますが、このような意見もあります」と書き、Bodyパラグラフ②で「でもやっぱり私は否定派です。まず、ー。次に、ー。」と書くと説得力が高くなるらしいです。

【タスク2】Discussion・Agree/Disagree・Advantage/Disadvantage・Positive/Negative・Two-questionがあるとされているので、それぞれどうパラグラフを構成するか学びます
【タスク2】ボリューム感を把握して、Bodyパラグラフで何を書くか身につけます

(5) Speakingの対策


パートが3つあります。(パート1)日常会話→(パート2)テーマが与えられ、いつ、どこで、誰と、どのように何をしたか、2分で話します。メモや構成を考える時間が1分与えられます。→(パート3)ディスカッションをします。自分の考えが求められ、詳しく説明する必要があります。

目標バンドスコアより少し上の人の動画を見てシャドウイングします。Writingのようにformalな表現は求められていないため、繋ぎ言葉のバリエーションも増やしておくと、言いよどむことで減点されることを防げます。
例文が沢山乗っている参考書を読んでぶつぶつ話したり、動画を止めながらまず自分で答えてみたりします。独り言や考え事をするときになるべく英語を使います。日常生活に母国語が入る隙をなるべく減らします。
周囲に練習に付き合ってくれる留学生の友達がいたら、試験官役をお願いするのも良いかもです。

割と体感なのですが、試験官がいて、試験官の主観にかなり影響されると感じました。言いよどむ、thの発音が不明瞭、rとlの発音の区別がつかない、返答が極端に短い(Yes, I do. で終わってしまうなど)などの明らかな減点ポイントを理解します。

このYouTubeチャンネルをよく使いました。逐一減点、加点ポイントを教えてくれるのでとても役に立ちます。シャドウイングにも沢山使いました。

2. なんとかした実際のスケジュール

計2回受けて6.0→7.0でした。
1回目がペーパー試験で、2回目がコンピューター試験でした。

①【4/16】就職か留学か決めかねる、今から応募できる協定校はどこもIELTS6.5以上必要らしいことが分かる

留学したらどうなる?と悩んでいた時のメモ

②【4/21】申込み・勉強開始


図書館で、「はじめてのIELTS全パート総合対策/小谷延良著」と「IELTSライティング完全攻略/塚本亮著」を借りてきたので、Writingだけは準備するべしという友達のアドバイスをもとに勉強を始めました。試験日は4/29。

③【4/21-4/28】勉強

ReadingとListeningは傾向をおさらいするだけで、ほとんどWritingのタスク1とSpeakingの練習に時間を費やしました。意外とグラフや図の説明で150語も書けないです。
幸運なことに研究室の留学生の先輩に試験官役として沢山練習に付き合ってもらえました。

Listeningは携帯番号や人名の読み上げの練習をし、Speakingは話のふくらまし方を練習しました。細かいですが私はよく可算不可算を間違えて、many moneyと言ってしまっていました。

【Speaking】ボキャ貧なので豊富な言い換えや、文法ミス、パート3の構成の仕方のアドバイス

④【4/29(試験当日)-5/12(結果通知・13日後)】

1回目:R 7.5, L 6.0, S 5.5, W 5.5 O 6.0
結局タスク2の練習0で試験にのぞむことになりました。結果、タスク1で30分使ってしまい、タスク2を30分で書く羽目になり、180語ぐらいしか書けずに終わりました。結論をかろうじて書いて無理矢理論を締めました。
3技能の後にSpeakingがあり、順番が最後でした。止まらずに話すことが出来たと思っていましたが、評価は低かったです。返答が比較的短かったからかもしれないです。

⑤【5/15】2回目の申込み

学内選考の書類が通り、面接進めることになったのでもう一度受けることを決めました。ノミネーションの1ヵ月前、5月末までに結果が欲しいとのことだったので、結果が出るまで13日かかるペーパーではなく3-5日で結果が出るコンピューター試験を大阪まで受けに行くことにしました。結果が間に合いそうで、準備期間も数日残されている5/20に受けることにしました。

⑥【5/15-5/19】勉強

Writingのタスク2の強化とコンピューター試験に慣れることに全振りをしました。
250語以上書ききるスピードと、語彙のバリエーション、エッセイ全体の構成(例:タスク2のイントロで書く2 sentencesは設問文の要約、自分の立場[賛成or反対等]とその理由、そして結論はIn conclusion, で始め、イントロで書いた文のパラフレーズ)、などを意識して勉強しました。
特にパラフレーズ(言い換え、同じ表現や語彙を繰り返し使わないこと)を練習しました。

Writingで長い文章を練習していたら、自然とSpeakingでも長めの文章が話せるようになりました。

↑ コンピューターの画面で英語を読む、イヤホンで音源を聞く、実際の画面の操作に慣れることに努めました。

タスク1のボリューム感
タスク2のボリューム感


⑦【5/20(試験当日)】

前泊し、試験に備えますがここで大ポカをします。
1回目の試験同様Speakingが後に来ると思い込み、試験時間を間違えて会場に着いてしまいました。一教科でも欠けたり、遅刻をすると、受験は断られます。新幹線代と宿泊費、受験料を無駄にしました。
大阪には試験会場が3つあり、3つともほぼ毎日試験実施しているので、まちまちな試験開始時刻と会場住所をしっかりと確認しましょう、、、

すぐに3日後の試験に申込み、一旦福岡に帰ります。

⑧【5/23(試験当日)】

新幹線の時間が往復で8時間あったので、後回しにしていたReadingの対策を一通りしました。また、Speakingの本を一冊読み、例文や言い回しを沢山覚えました。目が疲れたらBBC Learing Englishの6min Englishを聞いていました。IELTSのリスニングは大問4つで30分なので、とても良い練習になると思います。あとBBC Learing Englishなどでイギリスアクセントに慣れることも大事です。多聴より精聴がディクテーションで落とさない練習になります。

ネットに落ちてる問題で傾向をザっと把握しました。

新幹線で解いたReadingの問題
本試験に比べ簡単ですが、手持無沙汰の時に簡単な問題を沢山解くととそわそわが落ち着きます

⑨【5/29(結果通知)】

2回目:R 7.5, L 6.0, S 6.5, W 7.0 O 7.0
コンピューター試験は普通3-5日で結果がでるのですが、試験後5日目で「あと1-2日公開が遅延します」との連絡を受け、5/29に結果通知となりました。余裕を持った受験をおすすめします。

ReadingとListeningの変化がなく、SpeakingとWritingがそれぞれ1.0と1.5あがり、Overallが7.0となりました。対策したところが伸びていて嬉しいですが、伸びなかった2技能も気になるところです。特にListeningが最後まで足を引っ張ってしまいました。ディクテーションが難しいです。
Writingは全体の構成をしっかりと抑えていれば点数が安定する感じがしました。
全体として、知っている分野がでたり(ジンバブエの白アリの巣を建築環境に応用するバイオミミクリーの話がReadingがでました、ゼミでやったことがあったので読まずに問題が解けました)、同じ問題がでたり(Listeningの大問4がまるまる1回目と同じでしたが答えを知らないので分からない場所か分からないままでした)、試験官の主観が入ったりして、運ゲー要素もあるなと思いました。


最後に


お金も沢山使い、うち1回は受けれてませんが、結果オーライだと思い、気を抜かずに留学準備を進めていきます。
またいつか受けるときに後回しにしたReadingとListeningで8.0以上を目指したいと思います。

ノート一冊使い切りました

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