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今までで1番過保護だった保護者の話

今回は今までで1番過保護だった家庭の話をしたいと思う。


その家庭が体験にきたのは生徒が5年生の時の春だった。


中学受験の大手塾に通っているが全く成績が上がらず困っているとの事で、うちで大手塾の補助をして欲しいというものであった。

模試の結果を見せてもらうと、第一志望の学校まで偏差値が20足りてないという状況で、どの科目も満遍なくできていない状況であった。

体験授業では力を見る為に、中学受験の子が使うワークや小学生の子が学校の勉強の為に使うワークから問題を抜粋して解かせた。

だが出来は悪く、「学校の勉強にもあまりついていけてないんだろうな」と思ってしまうほど問題を解くのに苦戦していた。

もう少し正確に言うなら、思考力が小学校低学年レベルといっても過言ではない程であった。

文章を読む力は皆無で、算数も初見の問題はどんなに簡単な問題でも手も足も出ない悲惨な状況であった。

ただ、暗記はまあまあできており、漢字や理社の暗記だけは志望校には足りてないもののまだマシな方であった。


さて、入塾が決まり入塾に向けた面談を保護者と行った。

予定通り大手塾の補助をメインでやりつつ、少しずつ過去の復習もしていくとの事で話がまとまった。

面談をした印象は、勉強の事を理解していない教育ママであり、過保護な発言や行動が多いなという感じであった(小5で子供を自転車の後ろに乗せて塾に連れて来ていた)


しかし、授業を始めてから、お母さんの異常な過保護に頭を悩まされた。


先ず、宿題を一緒にやるとの事で持ってきてもらったのだが、まだ解いてもないのに問題文に線が引いてある。

例えば、「ア〜エの中から記号で答えなさい」という問題文なら「記号で答えなさい」に蛍光ペンで線が引いてある。

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