焦燥アティチュード

新宿駅近くの空きテナントを喫煙所変わりにして深夜2時。タール14の煙を吐きながら道行く人の足音に耳を澄ます、そんな金髪の女の子が私と同じ孤独を感じていてほしい。忙しなく動く人の流れそこには生活リズムの変則、緩急。都会の星は残業の生み出す明かりで消灯済み。昔の思い出は将来の不安との葛藤からの避難所。インパクトのない毎日はその役立たたずの一部に成り果てる。そんな哲学的な、それでいて最もこの世で考えても無駄なことにため息をついて、実に単純な結論「明日も頑張る」にたどり着いた彼女の背中の大きさを僕だけが知っている。とかそんな日々に私はいたい。

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