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「愛ゆえに」の枕詞をつけてみる

思いやりや愛情は
実は見えないところにたくさんある

高校時代、
クラス会のため駅前のご飯屋に行く時
送り迎えは父がしてくれた

父はとにかく時間に厳しく
わたしはクラス会が終わる時間、迎えの時間を
しっかり伝えないといけなかった

2時間の食べ放題コースだったとしても
予定時刻通り始まることはほぼなくて
2時間終了しても
ダラダラとおしゃべりしたいお年頃

時間通りに迎えの場所に行かないと
父がイライラするから
わたしは迎えの時間を少し遅めに伝えるが

「2時間後だから〇時には終わるだろう」とか
「それでは遅すぎる」とか言われるのが
お決まりのパターン

あえて遅い時間言ってるのに!!って
心の中で叫んでた

みんなと楽しんでいる最中に
終了時刻を連絡しなければならないことも嫌だった

そしてなりより
父に時間や行動を管理されているように感じていた

この経験がきっかけで
自由や自立を強く意識するようになった
と言っても過言ではない

こんな父に対して
「厳しすぎるところが面倒でうざい」
「すぐイライラするところが嫌い」
「支配しようとするところが嫌い」
という感情で溢れていた


でも約10年経って
考え方を変えることができた

父の行動に
「愛情ゆえに」と言う枕詞をつけたら
怒りや嫌悪はスッと引けてきた


「愛ゆえに、時間に厳しかった」

夜中、世間知らずの女子高生が
繁華街にいることを心配していたからではないのか

親が共働きだった父は
子どもの頃、寂しい思いをたくさんしてきたらしい
そんな経験から
自分の子どもには同じ思いをして欲しくない
と強い思いがあるのではないか


本当の愛情を知れば知るほど
「愛なのかも」と想像しやすくなる


「愛ゆえに」の考え方は
親と子の関係だけに当てはまるわけではない

全ての人間関係において当てはまる

理解しがたい行動をする人には
心の中でこう想像してみてほしい

例えば
「愛ゆえに、厳しい口調になっているとしたら」

本気で伝えたいと思っている気持ちが
こじれてしまって強い言い方になっているのかも

だとしたら
そんなに強くわたしを思ってくれているのか、と
ありがたく思える


行動に目を向けるのではなく
その裏の思いや考えに目を向けると
こちらは感情的にならず
相手の愛情と受け取ることができるようになる


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